バンクーバー公共交通機関のスト回避、組合とCMBCが勧告受け入れ 

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーのコーストマウンテン・バス・カンパニー(CMBC)と労働組合CUPE45との労使交渉が合意する見込みとなった。両者は2月1日、特別調停人ヴィンス・レディ氏の勧告を受け入れると発表した。これを受けて2月2日から72時間実施の可能性が予告されていた公共交通機関のストライキは回避されることになった。

 CUPE4500はバスのスーパーバイザーなど180人を代表する組合。今回のレディ氏の勧告に対し、重要な問題に取り組むための大きなステップだと評価している。一方CMBCは勧告受け入れの背景として、公共交通機関の運行停止によって人々や経済に著しい困難を強いることを懸念したと説明している。

 両者の交渉は賃上げを巡って対立し、組合側は1月6日から超過勤務禁止を実施した。さらに1月22日には48時間のストライキを決行。バスとシーバス(海上交通)が全便運休となった。事態を重く見た州政府はレディ氏を特別調停人として指名。組合は2月2日までに合意に至らなければ再度ストライキを実施すると予告。スカイトレインも運休する可能性があったため公共交通機関の全面停止が危惧されていた。

(記事 編集部)

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