第29回「3年ぶりの節分祭!」

金沢からこんにちは! 

「安江八幡宮」さんの節分祭。ポンギーのゲストさん(オーストラリア人)が、立派な裃(かみしも)と巫女の衣装を着て参加。Photo by Pongyi
「安江八幡宮」さんの節分祭。ポンギーのゲストさん(オーストラリア人)が、立派な裃(かみしも)と巫女の衣装を着て参加。Photo by Pongyi

 ゲストハウスポンギーのにいなです。
 コロナの規制も少し落ち着き、少し前(2月3日)には各地で節分祭が行われました。

 お泊りのゲストさんと一緒に毎年楽しみにしていた行事の再開です。
 近くの神社「安江八幡宮*」さんの節分祭に参加してきましたのでご紹介します。

*金沢5社のひとつで、石川県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のモチーフとなった加賀八幡起き上がり発祥の神社。

冬の終わりと春の訪れ

 そもそも節分とは何なのでしょう?
 節分は、「季節を分ける日」を意味します。
 もともとは、立春・立夏・立秋・立冬それぞれが節分ですが、今では特に立春の前日のみが節分と呼ばれているそうです。
 この日は各地の神社で節分祭が行われ、年男・年女が豆をまいて鬼を払う儀式をします。

 金沢の節分祭といえばひがし茶屋街の近くにある「宇多須(うたす)神社」が有名ですが、こちらでは芸妓衆による踊りの披露や豆まきがあり、毎年多くの人が訪れます。

忘れられない豆まき体験!

 芸妓さんの豆まきはなかなか珍しいですが、安江八幡宮の節分祭も独特で、なんと地元の方だけでなく海外からの旅行客(*事前に選ばれた方のみ)も豆まき体験ができます。
 今年もポンギーのゲストさん(オーストラリア人)が、立派な裃(かみしも)と巫女の衣装を着て参加させていただくことができました。

 これも、海外在住経験のある神主さんが、
「海外の方にも、ぜひ神道や日本の文化風習に触れてもらいたい」
との気持ちでなさっているからこそ。
 ありがたいですね!

 こちらの節分祭は主に子どもを対象にしていることもあり、今年の来場者も多くは幼稚園~小学生までの子どもとその保護者でした。
 海外からの方が地元の子どもと一緒になって神事を経験している様子はなんともほほえましく、すべての自然と人とを大切にする神道の心が現れているような気がします。

節分グルメも忘れずに!

今年は久しぶりの恵方巻作りをみんなで一緒に。Photo by Pongyi
今年は久しぶりの恵方巻作りをみんなで一緒に。Photo by Pongyi

 余談ですが、帰宅後も我が家(宿)の節分祭は続きます。
 今年は久しぶりに恵方巻を作って皆で食べました。

 サーモン、きゅうり、桜でんぶ、玉子焼き・・・
 準備した色とりどりの具材をお好みの割合でのせ、ごはんと一緒にえいやっと海苔で巻きます。
 具を入れ過ぎて巻ききれなくなってしまう人続出ですが、それもご愛敬。
 皆が思い思いの恵方巻きを作って日本文化を楽しんだ、忘れられない夜になりました。

 あらためて、日本の風習を大切にするってすてきですね!
 次の季節の行事(桃の節句)が、今からもう楽しみです。

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金沢のゲストハウス・ぽんぎーの女将’にいな’さんが送るコラム「金沢からこんにちは!」。
第1回からすべてのコラムは、こちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/hello-from-kanazawa/

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ゲストハウスPongyi(ポンギー)
金沢で一番古いゲストハウス。素の自分でいられ、他の人と交流できるアットホームなお宿。築140年の金沢町家。ミャンマー僧侶経験のある代表まさきと、若女将のにいなで運営中。
 

ゲストハウスPongyi HPwww.pongyi.com