フリーランド副首相、アルバータで侮辱的な口撃を受ける

 クリスティア・フリーランド副首相が、アルバータ州訪問時に侮辱的な言葉で攻撃を受けていたことが分かった。

 事件は、26日副首相とスタッフが同州グランド・プレーリーの市役所を訪問した時のロビーで起きた。エレベーターに乗ろうとする副首相らに、男性1人、女性2人が、「裏切り者」「この州から出ていけ」「ここにお前の居場所などない」など汚い言葉で罵った。

 この一連の出来事はSNSに投稿されていて、知られることとなった。

 翌日にはフリーランド副首相自らがこの出来事についてツイッターに投稿。「誰であろうと、どこであろうと、あのような脅しや脅迫を受けてはならない」とし、アルバータ出身であることを誇りに思うし、今後もアルバータに戻ってくるだろうと綴っている。

 28日にはジャスティン・トルドー首相がオタワ(オンタリオ州)でのイベントの記者会見でこの出来事に触れ、「脅し、暴力、脅迫などの行為がどんな場合でも受け入れられることはなく、このような卑怯な行動はカナダが築いた民主主義、価値観、寛容性、敬意を脅かし損ねるものだ」と非難した。

 ほかの閣僚や野党党首らも行為を非難する声明をSNSに投稿している。

 フリーランド副首相はアルバータ州ピースリバー出身。エドモントンの高校を卒業している。自由党連邦議員で、オンタリオ州ダウンタウントロントのユニバーシティ‐ローズデール選挙区選出。現在は副首相兼財務大臣。

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