ロジャーズ通信障害で詐欺メッセージに注意喚起

 カナダ大手通信会社ロジャーズ・コミュニケーションズの携帯電話・インターネットサービスで8日早朝から発生した大規模通信障害について、同社は10日、ネットワークとシステムが復旧し、大部分の利用者がサービスを利用できるようになったと声明を発表した。ただ完全復旧には至っていないという。

 同社は今回どのくらいの利用者に影響が出たかなどの詳細については公表していない。ただ通信障害を引き起こした原因については、社長兼CEO(最高経営責任者)トニー・スタフィエリ氏が書面で発表。今回の事態について謝罪し、コアネットワークのメンテナンス更新作業のあとにいくつかのルーターが金曜日の早朝から正常に機能しなかったために起こったと考えられると説明した。

利用者にクレジット取得を促す詐欺メッセージが

 同社は10日、利用者に詐欺メッセージに注意するよう呼びかけた。ロジャーズは影響があったすべての利用者にクレジットを付与すると9日に発表しているが、そのために利用者が申請などを行う必要はないとしている。

 しかし、テキストメッセージでクレジット申請を促す詐欺メッセージが届いていると報告を受けているという。フィッシング詐欺と言われる手法で、個人情報を入力させたり、ウイルスをダウンロードさせたりして、情報を盗むとされている。

 ロジャーズは、Eメールやテキスト、電話で個人情報を引き出すことは絶対になく、詐欺のテキストメッセージを受け取った場合は、7726(TEXT)に転送するよう呼びかけている。

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