ダウンタウンイーストサイドで大規模火災、住民を支援してきた教会に大きな被害

 バンクーバーのダウンタウンイーストサイドの教会で大規模な火災が発生し、近隣の住民を支援してきた教会の建物が焼失した。

 イーストヘイスティングス・ストリート100番台にあるバンクーバーストリート・チャーチで火災が発生したのは、7月6日夜9時30分ごろ。2階建て煉瓦造りの建物から黒い煙が上がったという。50人の消防士と12台の消防車が消火活動に当たったが、度重なる再発火と濃く立ち込めた煙で困難を極め、沈静化するのに翌日の朝までかかった。

 バンクーバー消防局ブライアン・バートゥージー消防局補佐によると、教会の中には人はいなかったという。しかし、近くの低所得者用住居にいた約80人は避難を余儀なくされた。消防士1人が軽傷を負ったが、ほかにけが人の報告はない。火災の原因については、現在捜査が進められている。

 ストリート・チャーチはこれまで28年にわたって、ダウンタウンイーストサイドでサポートが必要な人々のために食料やシェルターなどを提供してきた。この日も夜6時30分の礼拝と食事の提供を終えたばかりだった。

 付近では、ここ最近連続して破壊的な火災が発生している。4月に起こったウィンターズ・ホテルの火災では、2人が犠牲になり、数十人が避難する騒ぎとなった。

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