外務省が海外に在留する邦人向けに無料のオンライン医療相談・精神カウンセリングサービス

 外務省が海外に在留する邦人向けに、無料のオンライン医療相談・精神カウンセリング「Doctorfellow」サービスを実施している。サービス提供は2月1日にすでに始まっていて、利用には予約が必要。サービスは3月31日までだが、予約は25日までに行う必要がある。

 「Doctorfellow」では、パソコン、スマートフォン、タブレット端末からでも、安定したネット環境さえあれば、どこからでもオンラインで医療相談できる。アプリのインストールなども必要ない。

 動作可能なブラウザは、
・Google Chrome
・Safari
・Mozilla Firefox
・Microsoft Edge
の4種類。

「オンライン診療」ではなく、日本人医師が「オンライン医療相談」

 サービスは日本人医師が日本語で対応するが「オンライン医療相談」という。「オンライン診療」ではないため、病名の診断や診断書作成などは行わない。また、薬の相談はできるが、処方はしない。

 ウェブサイトによると、「この症状は、病院にいくべき?」「何科に行ったらいいの?どのようなことを伝えながら受診したらよいの?」「現地医師の診断や治療に不安が」「薬についての相談」「なんとなく不安」などに、医師が1回あたり20分の面談で回答するという。

 病状を判断しての診断や病気についての具体的な指示はしない。そのため、ウェブサイトでも注意事項として「必要な場合は自らの判断で適切な医療機関を受診してください」と明記されている。基本的に、画像検査データやその他の医療情報を事前に共有するなどは難しい。

 相談できる診療科は、総合内科、コロナ・感染症科、呼吸器内科、アレルギー科、循環器内科、消化器系内科、糖尿病内分泌内科、リウマチ膠原病内科、血液内科、脳神経科、腎臓内科、腫瘍内科、心療内科・精神科、総合外科、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、整形外科、耳鼻科、泌尿器科、産婦人科、小児科、眼科、皮膚科、歯科と多岐にわたる。

 診療科が分からない場合は、まずは総合内科を予約する。予約後、担当医や事務局の判断で診療科を変更する場合もある。診療科によって相談対応時間が異なる。

利用方法はいたってシンプル

 サービス利用についてはウェブサイトで申し込み、Eメールで予約連絡を行う。

1.ウェブサイトの予約問診フォームを入力。
「対応可能な診療科・日時帯」から希望日時を「日本時間」で入力する。カナダ時間ではないので要注意。

2.問診フォームを送ると、受付確認を兼ねた「今後の利用手順について」というメールが届く。

3.仮予約通知のあと、予定日時が決まると「面談日時が確定しました」などの通知メールがくる。
 変更が必要な場合は、メール受信後24時間以内に、メール返信で連絡する。それ以降の変更は受け付けていない。

 予定に問題がなければ返信する必要はない。

4.当日、ウェブでの面談。
 3の面談日確定メールの中に、ウェブ面談システム「CLOVER」のURLが記載されている。面談当日、予定の約3分前にそのURLをクリックして待つ。

 面談終了後、必要に応じ紹介状や面談メモを送ることも可能という。面談メモなどが必要な場合は、事務局に問い合わせる。

*サービス運営事務局では、Wifiや4G以上の安定したネット環境での利用を推奨している。 VPNや一部職場などのように、セキュリティが高い環境では利用できないこともある。

Doctorfellow
https://doctorfellow.net/MOFA

注意事項
 Doctorfellowは医師による医療相談サービスで、症状の診断や治療、処方といった判断を医師に求めることはできない。必要な場合は自らの判断で適切な医療機関の受診をする。
また、面談実施日時は最短でも3日後以降となる。

(取材 西川桂子)

合わせて読みたい関連記事