日本の自民党の総裁選のこと 前編

 日本では自民党総裁選で岸田文雄氏が自民党の新しい総裁として選出され、10月4日の国会で総理大臣に指名された。総裁選と岸田新総理へ取り組んで欲しい問題などについての桂川雅夫さんの投稿の前編。

2021年9月30日

 桂川 雅夫

 日本では9月29日に岸田文雄氏が、自民党の新しい総裁として選出され、10月4日の国会で第100代目の日本の総理大臣が誕生した。海外で長年生活していても、多くの日本人の方々は、母国の首相にどんな人か選ばれるか、更に衆議院選の結果でいずれの政党が、政権を担当するのかを、関心を持って生活をされておられると思う。特に経済力の面で最近の日本の地盤沈下を、同氏の唱える、「分配と成長の好循環」で、立て直しを期待したい。

 今回の自民党の総裁選は、新型コロナ対策下で、遊説に代わるオンライン形式で討論が行われた。

 立候補した4氏の所見発表や国民との対話の内容を、NHKや日経ニュースメールなどのメディアが伝えていた。その総括的な概要をニュース番組などで聞いた。それによれば下記する様な多くの論点が論じられていたが、論題によっては、候補者が明らかに立場を異にする場面もあったが、多くの場合は微妙な表現の違いの様で、又短時間に色々な話題が放映されたために、すべてが記憶に残るわけではなく、それらの優劣を判断するのはかなり難しい事の様に思われた。

 論題として挙がったもので記憶に残るものは、エネルギー-政策(再生エネルギー、原子力発電、環境エネルギー省設立)、コロナ対策(ロック・ダウン、病床確保、国産ワクチン開発)、日本再生(経済政策、金融緩和、財政出動、賃金格差是正、新資本主義、5G対策、年金財源と消費税)、安全保障と防衛力強化(原子力潜水艦、北朝鮮ミサイル、サイバー攻撃、敵基地無力化)、人口減少(移民問題、こども庁設立、教育費の無料化、児童手当や奨学金制度)、外交問題(日米の関係強化、中国の覇権的行動への対抗措置、中国と台湾のTPP加入申請)、自然災害対策、改憲問題、拉致問題、靖国神社参拝、皇位継承、夫婦別姓、自民党の党改革等と多岐にわたっていた。

 メディアが行っていた世論調査で、日本国民の何パーセントがそれぞれ誰を支持しているとかと報道していたが、所詮は自民党党員と自民党代議士の参加する総裁選出選挙であって、米国の大統領選挙などでの様に、全米国民の最大関心事と比較して国民が直接参加する機会もなく、日本政治の一与党の話であり、コロナに悩まされている今の日本国民にとっては、最大関心事とは言えない様に思われていた。そんな事だったので、当地のカナダに留学中の複数の日本の若者に聞いてみたが、「自分達若者が、直接日本の首相を選べない今の日本の選挙制度だから、日本の政治には関心が持てない」、と云うような回答だった。

 (後編に続く)

                                         

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