アストラゼネカ製ワクチン接種者の2回目はファイザーも可能に

 新型コロナワクチン接種が進むカナダで、2回目のワクチン接種について1回目と異なったワクチンの接種に問題ないとの見解を予防接種に関するカナダ諮問委員会(NACI)が発表した。

 これを受け、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でも3日、1回目でアストラゼネカ製ワクチンを接種した州民が、2回目のワクチンについて選択できると発表した。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は3日の会見で「1回目にアストラゼネカ製ワクチンを接種した人は、2回目にアストラゼネカ製ワクチン、もしくはmRNAワクチンのどちらかを選択できる」と述べた。

 mRNAワクチンは、ファイザー・ビオンテック製とモデルナ製で、アストラゼネカ製以外を選択する場合は、このどちらかを接種することになる。

 1回目がアストラゼネカ製ワクチンだった人には6月7日から2回目のワクチン接種予約通知が届くという。

 その場合、薬局で接種した人は薬局からアストラゼネカ製ワクチン接種の通知が届く。アストラゼネカ製を希望する場合はそのまま予約接種を、mRNAを希望する場合は、オンラインで予約して接種会場で受ける。どちらにしても2回目は、8週間後以降となる。

 ヘンリー博士は会見の中で、NACIが異なる種類のワクチン接種について安全で有効との指導を発表したが「同じ種類のワクチンを2回接種することが望ましい」と語った。ただ選択は自己判断に委ねられる。

 アストラゼネカ製ワクチンについては、血栓が発症する事例が国内でも報告され、BC州でも一時1回目接種への使用を停止していた。BC州でアストラゼネカ製を接種したのは約280,000人で、3件の事例が報告されている。

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