相次ぐアストラゼネカワクチンの接種停止

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州がアストラゼネカ製ワクチンの1回目接種を停止した。5月12日に同州エイドリアン・ディクス保健大臣と衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が共同で出した声明で明らかにした。

 停止の理由は供給が限られているためで、残りのワクチンは2回目の接種用に使うという。

 既に同ワクチンの接種予約を行った人については予定どおり接種を受けることができる。キャンセルされることはない。また、2回目の接種についても、予定どおり1回目の接種から16週以内としている。

 アストラゼネカ製ワクチンについては11日にオンタリオ州も接種を停止した。停止の理由は供給の問題ではなく、血栓発症のリスクが高かったためという。

 BC州で5月13日、アストラゼネカ製ワクチンを接種して血栓を発症したケースが報告された。患者はフレイザーヘルス保険局の地域に住む40歳台の男性で、今のところ容体は安定している。同州でアストラゼネカ製ワクチンの接種後、血栓を発症したのは、この男性で二人目。

 カナダではBC、オンタリオ以外に、ケベック、アルバータ、マニトバ、ノバスコシア州、ニューファンドランド、ニューブランズウィック州でもアストラゼネカ製ワクチンの1回目接種を停止した。

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