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カナダ西海岸の島でホオジロザメの死骸が見つかる

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州北部にある島、ハイダ・グアイの東海岸でホオジロザメが死んでいるのが見つかった。

 報道によると連絡を受けたカナダ海洋漁業省(DFO)が調査した結果、このホオジロザメは体長4メートルのオスで、腸には獲物であるアザラシが入っていたという。DFOは死因などの調査のためにサンプルを採取したとしている。

 温暖な海域を好むホオジロザメがBC州で発見されるのは珍しいが、これまでにアラスカ湾で発見されたこともあるという。

 ブリティッシュコロンビア大学の海洋・漁業研究所の調査によると、温室効果ガス排出量の大幅な減少がない限り、BC州海域の水温は2050年までに約1.5度上昇するとの予測が示されている。DFOは地球温暖化によって今回のホオジロザメような事例はより多く起こる可能性があるとの見解を示している。

 DFOによるとBC州沿岸には16種のサメが生息しているという。ホオジロザメも含まれる。一方で、ホオジロザメは、よく言われるような「恐ろしい生物」ではなく人間に危害を及ぼすことは稀だとしている。

(記事 編集部)

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BCグリーン党が選挙公約を発表、天然ガス生産を徐々に減少

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の州議会議員選挙が近づくなか、BCグリーン党ソニア・ファーステノー党首が10月1日、他党に先駆けて選挙公約を発表した。

 これに先立ち同党はすでに数々の公約を明らかにしていた。例えば、州内に93あるコミュニティ・ヘルスセンターをつなぐネットワークの設置、メンタルヘルスケアを年間6回までMSPでカバーする、炭素税の継続と住民へのリベート増加などだ。

 今回発表された公約では、予防接種の完全無料化、行方不明や殺害された先住民女性の特別捜査班設置、議論となっているSOGI123(州教育省が推奨しているLGBTQの生徒を支援するためのリソース)へのサポートなどを明らかにした。さらに、全ての公立病院で公的薬物使用施設の設置、価値が300万ドル以上の住宅への増税も挙げている。

 環境対策では、環境汚染の原因となっている企業への炭素税増加、環境への影響が懸念されるフラッキング(天然ガス採掘法のひとつ)、パイプライン、液化天然ガスの開発については新たな認可しないとし、天然ガス生産を徐々に減少させると約束した。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバーの穀物ターミナルでスト、暫定合意で終了

 メトロバンクーバーの穀物ターミナル(穀物を貯蔵する施設)6カ所で9月24日から実施されていたストライキが4日間で終了した。カナダ政府スティーブ・マッキノン労働大臣がX(旧ツイッター)に投稿した。組合グレイン・ワーカーズ・ユニオン・ローカル333は9月28日から仕事に戻ると発表した。

 組合グレイン・ワーカーズ・ユニオン・ローカル333と、雇用者側のバンクーバー・ターミナル・エレベーターズ・アソシエーション(VTEA)は、2023年11月から労使交渉を続けてきた。しかし12月に契約が失効後、交渉は行き詰まり、組合側は今年9月21日にスト通告を出した。争点は賃金、年金、福利厚生、スケジュールだったという。

 ストは、バンクーバー市とノースバンクーバー市にある6カ所のターミナルで行われた。生産者組織グレイン・グローワーズ・オブ・カナダ(GGC)によると、昨年はカナダ産穀物の50%以上がこれらのターミナルを利用しており、経済やサプライチェーンに与える影響は甚大で、輸出額の損失は毎日3500万ドルになるという。

(記事 編集部)

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銃殺された男性被害者が暴行事件の容疑者と判明

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバー郊外で起きたギャング絡みとみられる射殺事件の被害男性が、9月初めに起きた暴行事件の容疑者だったことが分かった。

 9月21日にラングレー地区でアルバータ州エドモントン市在住ジョナサン・ヘブラダ-ウォルターズさんと別の男性1人が銃撃され、ヘブラダ-ウォルターズさんは現場で死亡した。もう1人の被害者もけがを負ったが命はとりとめた。両被害者とも警察に知られた人物だった。

 9月27日、警察はヘブラダ-ウォルターズさんが2週間前に起きた別の暴行事件の容疑者の1人と発表した。

 暴行事件は9月8日にBC州ミッション市で起きた。ファストフードチェーン店ティム・ホートンズのドライブスルーで、カップルが前に止まっていた乗用車にクラクションを鳴らしたのが始まりだった。カップルは2キロメートルに渡り追いかけられた末に乗用車に乗っていた2人に野球バットで殴られた。2人は病院に運ばれたが命に別条はないと警察は発表している。バットで殴った2人のうち1人がヘブラタ・ウォルターズ容疑者だった。

 ミッションRCMPは今回の射殺と暴行事件に関連性はないとみている。ミッション市の事件でいたもう1人のアンバー・ジェネレ・テイズ容疑者は、現在カナダ全国で指名手配されている。テイズ容疑者はBC州を含む西カナダを逃走中とみられており、警察は目撃した場合は近づかずに911に連絡するよう呼びかけている。

(記事 編集部)

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逃げ出した豚と警察官たちが追いかけっこ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州中南部のウエストケローナ市で9月18日、逃げ出した豚2匹が警察官らと「追いかけっこ」を繰り広げた。

 警察に豚に関する通報が入り始めたのは9月17日午後。豚がバラの茂みを食べている、通りをウロウロしているなどの内容だった。その翌日、マー・ジョク・エレメンタリースクールの外で豚の捕獲が行われた。この「追いかけっこ」には、警察のほか、地域のアニマルコントロール・チームや動物保護団体からのボランティアも加わった。

 その一人スターズ・ピグリー・ウィグリー・サンクチュアリで豚約40匹を保護しているフェイス・アフレックさんは、「1匹目の豚は簡単に捕まえられたが、2匹目は大変だった。豚は4、5人の警察官と大人約10人の捕獲チームから逃れ、捕まえるのに1時間近くかかった」と話した。1匹目はサッカーゴールのネットで捕獲できたが、もう1匹は途中で住宅の庭まで逃げこんだ。その様子を見ていた小学校の子どもたちは豚を応援していたという。

 豚は2匹とも生後約5カ月の雄で、現在アフレックさんのサンクチュアリで保護されている。アフレックさんは飼い主が名乗り出ることを望んでいる。

(記事 編集部)

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エアカナダ、パイロット組合と暫定合意でストライキ回避

バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today
バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today

 難航していたエアカナダとパイロット組合(ALPA)の労使交渉が暫定合意したと9月15日にエアカナダが発表した。早ければ18日にも決行かとされていたストライキは直前で回避された。

 声明によるとパイロットの給与は4年間で41.7%引き上げられるという。ALPAはそれでも航空運賃にはほとんど影響しないとしている。

 ALPAは給与がアメリカのパイロットに比べかなり低く、アメリカの航空会社並みに引き上げることを要求していた。

 エアカナダは、ストライキ決行の可能性を考慮して、9月15日から23日までの予約便については無料で予約変更を受け付けていた。今回のストライキ回避を受けて、予約便を変更した人で、変更前の便に再変更したい場合も無料で受け付けると発表している。

(記事 編集部)

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エアカナダ、ストライキの可能性を前に利用便の無料振替を受け付け

バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today
バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today

 エアカナダは8月27日から、9月15日から23日までに予約している利用者に、同じルートであれば11月30日までのほかの便に無料で振り替えを行っている。

 エアカナダは現在パイロット組合ALPAと労使交渉を続けているが合意に至っておらず、早ければ9月18日からストライキが決行される可能性がある。9月9日には、9月15日からストライキへの対応として運航便数を減らしていくことを発表した。

 無料振替の対象は、エアカナダ、エアカナダ・ルージュ、エアカナダ・エキスプレス、エアカナダ・バケーション。ただ、エアカナダによると、エアカナダ・エキスプレスはJazzかPALエアラインによって運航されていて、エアカナダのパイロットによって運航されていないため、ストライキの影響は受けないとしている。

 11月30日以降への運航便に変更を希望する場合は、変更料は免除されるが運賃の差額は支払うことになる。この措置は今後の状況により9月23日以降のフライトについても適用される可能性があるという。

 利用便の振り替えは、エアカナダの公式ウェブサイトか、電話、旅行会社で受け付けている。

(記事 編集部)

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エアカナダがストに備え、段階的に運休の可能性

バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today
バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today

 パイロット組合ALPAと労使交渉を続けているエアカナダは9月9日に声明を出し、合意にはいまだ程遠い状態であることを明らかにした。9月15日までに合意に至らない場合、72時間前のストライキ通告、あるいはロックアウト(施設封鎖)通告が行われる可能性がある。

 エアカナダはストに備え、段階的に業務を縮小すると発表。早ければ15日から徐々にエアカナダとエアカナダ・ルージュの運航便数を減らし始めると明らかにした。ストは最短で9月18日から決行される。

 エアカナダとエアカナダ・ルージュは1日平均約670便を運行、利用者は約11万人。ストか施設封鎖となれば利用者に大きな影響がある。エアカナダはスト回避の可能性はまだあるとしているものの、現時点では不透明。

 エアカナダのパイロット約5,200人を代表するパイロット組合ALPAとエアカナダは、昨年6月から労使交渉を続けている。同社は今後3年で30パーセントの賃上げを提示しているが、組合はアメリカの航空会社のパイロットと同水準の賃金を要求している。

(記事 編集部)

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バンクーバー・ダウンタウンで無差別殺傷事件、1人死亡、1人が手を切断される

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンで9月4日、同一犯による2件の無差別殺傷事件が発生した。

 バンクーバー市警察によると、最初の事件は午前7時38分、リチャード・ストリートとダンスミュア・ストリート付近で発生した。被害者は50代男性で、ナイフによる攻撃で頭に傷を負い、手を切断された状態だった。男性はただちに病院に搬送されたため、手は回復し、命も助かる見込みだという。

 2件目は、その8分後の午前7時46分に、ウエスト・ジョージア・ストリートとハミルトン・ストリートで起きた。被害者は死亡、死因や凶器などの詳細については捜査中だという。被害者の身元は不明だが70代ぐらいの男性だとしている。

 その後午前9時ごろ、市警はオリンピック・ビレッジ付近で34歳の男を逮捕した。容疑者の氏名は公表されていないが、複数の犯罪歴があり、今回の事時には2023年に起こした暴行事件の保護観察期間中だったという。容疑者は現在身柄を拘束されている。

 事件を受けて、バンクーバー市警察アダム・パルマー署長とケン・シム市長は共同記者会見を開いた。パルマー署長は今回の事件について容疑者の精神疾患が原因になった可能性があるとした。シム市長はバンクーバー市警察に感謝の意とサポートを示しつつ、犯罪の根絶には州政府、連邦政府の協力が必要だと話した。

(記事 編集部)

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人気のインド系歌手、ビクトリアの自宅が銃撃される

 人気歌手でプロデューサーのAP・ディロンさんの自宅が銃撃を受ける事件が起きた。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ビクトリア市にあるディロンさんの自宅に銃弾が撃ち込まれたのは9月2日早朝。インドのメディアがSNSに投稿した動画には、何者かが14発の弾丸をと家屋とガレージに発砲し、さらにドライブウェイの車両2台が燃えている様子が映し出されている。

 ディロンさんは同日夜にインスタグラムで自身や周りの人々の無事を伝えた。BCRCMP(連邦警察)は現在のところ事件は標的型だとみている。

 ディロンさんはパンジャブ人で2015年にインドからカナダに移住した。昨年は、パンジャブ人アーティストとして初めてジュノー賞(カナダのグラミー賞)の舞台に立ち、8月にメジャー・レコード・レーベルと契約を結んだばかりだった。

 インドのメディアはインドに拠点を置くギャング組織「ローレンス・ビシュノイ・ギャング」のメンバー、ロヒット・ゴダラさんがこの事件に関与していると伝えている。ディロンさんのビデオにボリウッドスターのサルマン・カーンさんが出演していたのが理由だという。カーンさんは1998年にビシュノイ・コミュニティで崇拝されているブラックバックという動物を狩猟し、ギャング側は報復を宣言していた。

 CBCニュース電子版によると、RCMPはこの事件とギャングとの関連性についての情報は提供できないとしている。

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新しいバンクーバー美術館の建設費用が当初の50%増に

 バンクーバー・ダウンタウンに新しく建設中のバンクーバー美術館の建築予算が、当初の4億ドルから50%増の6億ドルとなる見込みだという。美術館CEOアンソニー・キエンドル氏が8月29日の声明で明らかにした。カナダ全国で起きているあらゆる建設費用の高騰が原因だという。

 同美術館は、キャンビー・ストリートとウエスト・ジョージア・ストリートに新しい建物を建設中で、2028年に移転・オープンを予定していた。しかし、今回のコスト増加にともない、デザインの修正や工事の縮小を余儀なくされているという。工事はすでに始まっているが、現在のところ明確な完成までの日程は定まっていない。

 キエンドル氏によると、この4年でカナダでの建設費用は60%も上昇。中でもスチールや機械、電気系統の工事費用が上がっているという。

 資金集めについてキエンドル氏は現時点で3億5,000万ドルを調達しているとしている。大部分が個人からの寄付で、37パーセントが政府による補助だという。今後、クリエイティブな資金集めとして庭園の命名権などを検討している。

 連邦政府は同美術館に3,000万ドルを支援したとの声明を発表した。政府は予算増を引き起こしている世界的な状況を認識しているとし、今後もこうした状況に注意していくと話している。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバーのハンディキャップ用小型バス運転手がストへ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーで障害者などを対象に自宅から目的地までの送迎サービスを行う小型バス、ハンディダートの運転手らを含むスタッフが9月3日からストライキを実施することが8月29日に分かった。

 メトロバンクーバーの公共交通機関を管理運営するトランスリンクと契約しているハンディダートを運行するフランス企業トランスデヴと、労働者約600人を代表する組合アマルガメイティッド・トランジット・ユニオン(ATU)ローカル1724は、数カ月にわたって労使交渉を続けていた。しかし交渉は難航、ATUは7月から抗議活動としてユニフォーム着用や超過勤務の拒否などを行っていた。

 組合は8月25日までに暫定合意に至らなければストを決行すると発表していたが、トランスデヴが条件を提示したため一旦はストを回避した。しかし、組合員82%が提示条件を受け入れられないと反対。ATUジョー・マッキャン組合長は現時点で合意には程遠い状態だと述べていた。

 ストが行なわれても透析やがん治療の送迎など「必要不可欠なサービス」は引き続き行われる。しかし買い物やコミュニティ・センターへの送迎などはキャンセルされるという。

 組合によるとメトロバンクーバーのハンディダート運転手は、フレイザーバレー地区で同様のサービスを行う運転手と比べて16%、トランスリンクのコースト・マウンテン・バス・カンパニーのバス運転手と比べて30%も所得が低いという。そのため離職率が高く、スタッフ不足という問題が起きている。組合側はトランスリンクの介入を求めているが、現時点で介入には否定的。トランスリンクとトランスデヴとの契約は2026年半ばまでという。

 一方でトランスデヴは、2027年1月までに23%から32%という大幅な賃上げを提示していると話している。

(記事 編集部)

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