ホーム 著者 からの投稿 Naomi Mishima

Naomi Mishima

Naomi Mishima
1612 投稿 0 コメント

さくらデイズ・ジャパンフェア2026、これからも日本文化の発信を

あっぱれよさこいバンクーバーのパフォーマンス。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
あっぱれよさこいバンクーバーのパフォーマンス。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ

 さくらデイズ・ジャパンフェアが4月11日、12日にバンデューセン植物園で開催された。バンクーバー桜まつりの一環で毎年この時期に開催される日本文化を満喫できる2日間。今年はすでに葉桜となった緑の桜が出迎えた少し肌寒い春の植物園だったが、多くの人がさまざまな日本を堪能した。

第15回となる記念の年にさらなる日本文化発信の役割を目指す

開会式であいさつするバンクーバー桜まつり発起人のリンダ・ポールさん。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
開会式であいさつするバンクーバー桜まつり発起人のリンダ・ポールさん。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ

 2005年から始まったバンクーバー桜まつりから4年遅れて始まったのがさくらデイズ・ジャパンフェア。開会式のあいさつで桜まつりの発起人リンダ・ポールさんは、ジャパンフェアが始まるきっかけがバンデューセン植物園にあったと話した。「バンクーバー桜まつりが始まって3年目に、ブリティッシュ・コロンビア州で初めて中国系カナダ人として副総督に就任したデイビッド・ラムさんがここで700人を前に宣言したのです」。その時には日本のプログラムと桜の植樹があったという。

 ジャパンフェアが正式に始まったのは2009年。第1回から実行委員長を務める塚本隆史さんは植物園の入り口前で約10店のベンダーから始まったと振り返る。今では約1万5千人が来場する桜まつりの一大イベントとなっている。

開会式で恒例の鏡開き。左から、バンクーバー市公園庁トム・ディグビー委員長、アン・ガスリー=ワーマンさん、在バンクーバー日本国総領事館・髙橋良明総領事、さくらデイズ・ジャパンフェア塚本隆史実行委員長。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
開会式で恒例の鏡開き。左から、バンクーバー市公園庁トム・ディグビー委員長、アン・ガスリー=ワーマンさん、在バンクーバー日本国総領事館・髙橋良明総領事、さくらデイズ・ジャパンフェア塚本隆史実行委員長。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ

 「正直ここまで大きくなるとは思わなかった」と笑う。「今まで毎年実施することで精一杯で気が付いたら結果的に15回も続いてたって感じですね」。途中、バンクーバーオリンピックや新型コロナウイルス禍の影響で開催できなかった年もあるが、「一番は続けること」と断言する。

 「ここまで続けられたから、止めないようにこれからも続けていく方法を考えたい」と話す。その先にもっと人気が出てきて規模を大きくできるタイミングがあれば考えてもいいと言う。ただ「一番の目的は続けること。日本の文化を発信するジャパンフェアとして、日本の文化に興味を持ってくれるカナダの人がたくさん来てくれるのが一番うれしい」と語った。

バンクーバー日系ガーデナーズ協会によって造園された日本庭園。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
バンクーバー日系ガーデナーズ協会によって造園された日本庭園。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ

 第1回から会場となっているバンデューセン植物園には今年、日本庭園が造園された。それまでは茶室だった場所が枯山水に生まれ変わった。担当したのはバンクーバー日系ガーデナーズ協会。伊澤敏之さんは「元々この場所で(茶室の時から)使われていた石や岩をなるべく再利用して完成させました」と説明。バンデューセン植物園とガーデナーズ協会をつないだのはジャパンフェア実行委員会だったという。日本庭園はこれからもバンデューセン植物園で楽しめる。

バンクーバー市の桜をメンテナンスするバンクーバー市公園庁

 バンクーバー市内の公園や施設を管理しているのは市の公園庁。選挙で選ばれた委員で構成されている。

バンデューセン植物園内にも多くの桜が植えられ、毎年ジャパンフェアとコラボする。今年は葉桜となっていたが春の趣を演出した。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
バンデューセン植物園内にも多くの桜が植えられ、毎年ジャパンフェアとコラボする。今年は葉桜となっていたが春の趣を演出した。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ

 現在委員長のトム・ディグビーさんは3月27日にイエールタウンのデイビッド・ラム公園で行われたバンクーバー桜まつりの開会式で、バンクーバーで桜が広がったきっかけを紹介。この日も同様に多くのジャパンフェアファンの前で日本とバンクーバーの友好の歴史を紹介した。

 始まりは戦前に横浜市と神戸市からの桜500本の贈呈だった。現在では約4万3千本がバンクーバーの街を彩っている。こうした公園や植樹などの歴史や情報は公園庁に資料として残されているという。1958年にバンクーバー総領事館・田辺宗夫領事が「日加の永遠の記憶と友好」として贈った約300本の多くはキャンビーストリートやクイーンエリザベス公園に植えられたと説明する。公園庁では桜の木を育てていて、朽ちたりした木は新しい木と交換するなどして、バンクーバー市の桜が春に美しく咲くようにメンテナンスされている。

 ディグビー委員長は、「自然を大事にしていれば、こうやってこの季節になるとみんなが一緒になって桜の木の下に集まってくるんです」と、日本から贈られた桜がきっかけで多くの人々が集う憩いの場となっていると語った。

毎年ブースを出している建友会。今年も人気の風車作りでChildren’s Hospitalへの募金を呼び掛けた。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
毎年ブースを出している建友会。今年も人気の風車作りでChildren’s Hospitalへの募金を呼び掛けた。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
春の歌声を響かせたさくらシンガーズ。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
春の歌声を響かせたさくらシンガーズ。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
バンクーバー日系ガーデナーズ協会のブース。新しく造園した日本庭園を手掛けた。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
バンクーバー日系ガーデナーズ協会のブース。新しく造園した日本庭園を手掛けた。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
開会式の前に神輿を担いで会場内を練り歩き盛り上げた晩香坡櫻會。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ
開会式の前に神輿を担いで会場内を練り歩き盛り上げた晩香坡櫻會。2026年4月11日、バンクーバー市。写真 斉藤光一/日加トゥデイ

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

ホワイトキャップス西トップに!高丘は今季すでに4度目のクリーンシート

ホワイトキャップスの得点に喜ぶGK高丘。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ホワイトキャップスの得点に喜ぶGK高丘。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
固い守りで得点を与えないGK高丘とホワイトキャップスのディフェンダー陣。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
固い守りで得点を与えないGK高丘とホワイトキャップスのディフェンダー陣。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 バンクーバー・ホワイトキャップスがニューヨーク・シティFCに勝利して、西カンファレンス首位に躍り出た。GK高丘は、危なげない守りで今季レギュラーシーズン4度目の無失点試合だった。

4月11日(BCプレース:25,460)
バンクーバー・ホワイトキャップス 2-0 ニューヨーク・シティFC
ホワイトキャップス1点目は45分。フリーキックをゴール前でDFラボルタ(#2)が足で合わせて1-0。2点目は87分、FWホワイト(#24)がゴール前に飛び込みヘディングで押し込んだ。

攻守のバランスがいい状態

 ホワイトキャップスはこの1勝で西カンファレンス首位に躍り出た。ここまで7試合で6勝1敗。得失点差15はリーグトップ。ここまで好調な理由の一つは19得点4失点というバランスの良さだ。

相手のコーナーキックに備えるホワイトキャップス。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
相手のコーナーキックに備えるホワイトキャップス。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 GK高丘は「守備と攻撃は表裏一体なので、そういう意味ではうまくチーム全体がつながってプレーできると思う」と評価する。

 この日は9分に高丘がボールを追いかけゴールがガラ空きになる瞬間があり、もう少しでオウンゴールを許すような場面もあった。あの場面は「プレッシャーがどこまで来ているかっていうのが多分見えていなかったので。(ディフェンダーと)意思疎通というか、もっとシンプルにやるべきところだったかなと思います」と振り返った。

 それでもきっちりと無失点で、前節の劇的な逆転勝ちの勢いをそのままに東カンファレンス上位につけるニューヨーク・シティFC相手に「決定的なシーンは作らせない」試合で勝ち切った。

 ワールドカップのため変則的な過密スケジュールになっている今季だが、今週は平日に試合がなく「この試合に向けてチームとして全員で準備してきて、準備してきたことが出せました」と余裕を見せる。「どうやって勝ちを積み重ねていくかというのがチームのテーマでもあるので、そういう意味では今日しっかり連勝できて、次に行けるのは非常に大きいことだと思います」。

 昨年の西カンファレンス覇者は今季7試合目で首位に浮上。相手は打倒ホワイトキャップスでやってくる。それでも「90分を通して自分たちが(試合を)支配できるように、たくさんのチャンスを作れるようにというのを目指していますし、もっとチームとしても個人としても質を高めていければもっともっと良くなるかなと思います」と相変わらずクールに語った。

 ホワイトキャップスのホームグランドBCプレースは6月に始まるW杯の会場となるため、チームは4月にあと2試合ホームで試合をした後は、W杯が始まるまで5月は全てアウェイとなる。W杯終了後のホームゲームは8月からとなっている。

4月のホームゲーム

4月17日(金)7:30pm スポーティング・カンザスシティ戦
4月25日(土)7:30pm コロラド・ラピッズ戦

恒例の勝利の「スタンド・バイ・ミー」。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
恒例の勝利の「スタンド・バイ・ミー」。2026年4月11日、バンクーバー市BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

「洋子先生に贈る舞」西川流カナダ支部彩月会 松野洋子(西川佳洋)追悼舞踊公演

「西川流カナダ彩月会」全員で。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一
「西川流カナダ彩月会」全員で。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一

 満開の桜に囲まれた日系文化センター・博物館で3月28日、西川流カナダ彩月会が「松野洋子(西川佳洋)追悼舞踊公演」を開催した。広い会場には松野さんをよく知る多くの人が集り、見守った。

 西川流師範・西川佳洋として約50年間バンクーバーで西川流日本舞踊を教えていた松野洋子さんが逝去したのは2025年3月26日。さよならも言えなかった突然の別れから約1年、寂しさと戸惑いと感謝の思いを胸に練習を重ね、この日はメンバー全員が「洋子先生」との思い出の舞を披露した。稽古中の指導やいつも優しく時に厳しかった言葉など、それぞれの思いを胸に「洋子先生」に贈る追悼の舞だった。

 公演中には、松野洋子さんの軌跡を紹介する写真や動画も流され、いつも明るく笑顔の「洋子先生」の姿を来場者も一緒に目に焼き付けた。1部と2部に分かれた全12の舞は、厳かに、そして華やかに、会場を包み、最後は彩月会全員で「さくらさくら」を踊って締めくくった。

最後に全員で舞った「さくらさくら」。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一
最後に全員で舞った「さくらさくら」。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一

 最後にあいさつしたリトンかおりさんは冒頭から涙声で「もう泣いているんです」と苦笑いして、まだ近くにいるような気がするが「とても寂しいです」と声を絞り出した。それでも生前に松野洋子さんが楽しみにしていたという新たな名取3人を紹介。2025年4月6日に愛知県名古屋市の西川流家元会館で名取襲名披露式に参加して無事に苗字内に加わった、田口惠里子(西川洋惠)さん、吉武真理(西川洋真)さん、久永勝芳(西川洋芳)さんを紹介した。3人にとってはバンクーバーでのお披露目会となった。

 リトンさんは公演実現へ協力した全ての関係者に感謝の言葉を述べ、「洋子先生が多くのものを残してくださいましたので、私たちはそれを一生懸命引き継いで残していきます。これからもどうぞ応援よろしくお願いします」と語った。

 そして「洋子先生」が大好きだったというズンドコ節と炭坑節を来場者も参加して踊り、にぎやかに幕を閉じた。

来場者も一緒に炭坑節を踊る。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一
来場者も一緒に炭坑節を踊る。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一

 公演終了後、「秋の色種」を3人で踊った一人、相原満美子さんは「練習ではきちんと踊れていたのですが舞台ではちょっとミスが出ました」と反省したが無事に終わって「ほっとしています」と笑顔を見せた。「博多夜船」を舞った竹田麗子さんは「感謝の気持ちを込めてみんなでがんばろうねって練習をしてきました。それと先生は楽しいことが好きだったので楽しく踊れたら」とこの1年間全員で練習に励んできたと話す。松野洋子さんの急逝になかなか実感が湧かなかったが「先生が亡くなって1年があっという間に過ぎて、今日無事に終えてすごく感じることが多いです。本当に先生がおられないんだなという感じです」と少ししんみりした。それでも多くのものを残してくれた「洋子先生」を思いながら、二人とも彩月会を「続けていきたい」と前を向いた。

 「彩月会」は2011年に松野洋子さんが立ち上げ、日系センターで後進の指導に力を入れていた。コミュニティとのつながりも深く、日系カナダ人コミュニティを中心に幅広く活動してきた。2023年には西川流家元西川千雅さんの承認を得て6月16日に正式名称を「西川流カナダ彩月会」と改名。時を同じくして、リトンかおりさんが西川洋香に、芦田有希子さんが西川洋雪に、カナダで初めて2人が名取式を経て正式に西川流苗字内に入った。この日は名古屋の西川千雅さんから追悼公演のためにメッセージが届いていた。

第1部終了後の休憩時間に琴の音色と共に紹介されたスライドショー「舞い続けた人生:西川佳洋メモリアル・フォトストーリー」。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一
第1部終了後の休憩時間に琴の音色と共に紹介されたスライドショー「舞い続けた人生:西川佳洋メモリアル・フォトストーリー」。2026年3月28日、バーナビー市。写真提供 西川流カナダ彩月会/撮影 斉藤光一

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

日系カナダ人物語「記憶を次世代へ」:エド・ハヤシさん「日本とのつながりを大切に」

Mr. Ed Hayashi/エド・ハヤシさん
Mr. Ed Hayashi/エド・ハヤシさん

エド・ハヤシさん

1937年4月、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市スティーブストン生まれ
1942年アルバータ州テイバーに移動、1950年まで滞在
両親は滋賀県出身

スティーブストンからアルバータ州南部へ

 エド・ハヤシさんが家族と共にブリティッシュ・コロンビア(BC)州スティーブストンを離れたのは1942年、5歳の時。行先は東隣アルバータ州南部の町テイバーだった。スティーブストンでの幼い頃のことも、アルバータ州に移動した時のことも覚えていないという。

Taber, Alberta
Taber, Alberta

 「その頃はまだ小さかったから当時のことは覚えていません。BC州を離れたことも覚えていないです」

 テイバーで両親はシュガービート(テンサイ)農園で働いた。なぜアルバータ州だったのか?カナダ政府の指定した収容所はBC州に多くあった。「両親には4人の子どもがいてみんな1歳違いでした」とハヤシさんを筆頭に弟妹が3人いたと話す。「両親は家族で一緒に暮らしたかったからアルバータを選んだと思います」。シュガービート農園は人手を必要としていた。農園への移動を選んだ家族は一緒に移動できた。

 ただ生活環境が悪いことは他の収容所と変わりはなかった。「住んでいたのは農園の社宅でしたが、掘っ立て小屋でした。すごく寒かったです。断熱材も電気もありませんでした」。暖房は石炭ストーブだけだった。「石炭ストーブとは石炭を使って家を暖めるストーブのことで、暖房はそれしかありませんでした。石炭ストーブで覚えているのは、寒い日に母が石を持ってきて、その石をストーブに入れて温めて。それを古いブランケットで包んでベッドに置くんです。そうやって足を温めていました」

 ストーブの上で沸いていた湯は翌朝には氷になっていたことを覚えている。「それだけ寒かったってことですね」。テイバーでは冬季の最低気温は平均で氷点下10度前後。氷点下40度になることもある。そんな中で電気も断熱材もない掘っ立て小屋で家族6人が暮らしていた。それでも、「いい経験だったよね」と苦しさは表情に出さない。

 大変なのは暖房だけではなかった。「食べる物もあまりなかった」と振り返る。「自分たちで育てていたものを食べました」。冬の間も保存できるものを栽培した。週に1回、買い出しに行くのは父親の役目だった。町までは2~3マイル(3~6キロメートル)あり、そこまで父親は古いトラックを運転した。「出されたものはなんでも食べていましたね。食べ物のことで不服なんて言いません。とにかくテーブルにある物を食べる。そういう生活でした。大変でしたね」

差別を感じなかった子ども時代

 強制収容政策の中にあっても学校には通っていた。ハヤシさんはグレード1から3(小学1年から3年にあたる)まで通った。弟や妹も一緒に通学した。「あの頃、学校には馬車で通っていたのを覚えています」と笑う。生活環境は厳しかったが子どもなりに色々と楽しく遊んでいた。「白人の友達」もいたと話す。

 「まだ子どもだったので戦争のことはよく分かりませんでした。だから子どもなりに楽しく過ごせたのだと思います」。

 日曜学校(サンデースクール)にも通っていた。日曜学校とはキリスト教会で日曜日に開かれる子どものための学校。「毎週日曜日に女性が自分の車で迎えに来てくれて、テイバーのサンデースクールに連れて行ってくれました。毎週日曜日が楽しみでしたね。イエスキリストについても多くを学びました」

 当時を振り返り、日系カナダ人に対する差別は特に感じなかったという。「子どもだったから、たぶん差別は特になかったのかもしれません」

バンクーバーへ再移動

 1949年4月、カナダ政府は「戦時特措法」を解除。日系カナダ人はようやく国内を自由に移動できるようになった。

 ハヤシ一家は1950年までアルバータ州テイバーで生活し、同年バンクーバーへ戻る。戦前のように漁師として働きたいと考えていた父親は、ウエストバンクーバー市の「グレート・ノーザン・キャナリー」で漁師の仕事を見つける。

 「バンクーバーに戻るとき、そのためのお金がありませんでした。そこで父は叔母からお金を借りました」。借りた金は漁師として働いて返済した。アルバータでも、戻ってきてからも、両親は苦労したと振り返る。

 ウエストバンクーバーでは社宅で暮らした。他にも日系人家族がいたことを覚えている。ハヤシさんは12歳で、同市の学校に通った。キャナリーから通学していた日系人は自分たち兄妹だけ。クラスは全て「白人」。それでも特に「差別は感じなかった」と言う。

 その後、学校を退学して、大工養成学校に1年間通い、3年間の修行を経て大工として働き始めた。その頃は日系カナダ人の大工に対する差別を感じた。当時は組合に加入していれば仕事ができたため1957年に加入。それでも、大工の仕事を見つけるのは大変な時代だったと振り返った。大工仲間に日系カナダ人の友人もいたがお互いに強制収容時代のことを話すことはなかった。

カナダ政府の日系人強制収容政策について

 「リドレス運動」には直接参加しなかった。ハヤシさんから見れば、「教養のある人たち」が推進する活動と思っていたからだ。1988年頃、21,000ドルを受け取ったことは覚えている。

 カナダが日系カナダ人に対して行った政策は「残念なこと」と今でも思う。

 「日系カナダ人は全てをなくしたと思う。家もなくしたし、働くための漁船もなくしました。たくさんの財産をなくして、それらは二度と戻ってはきませんでした」。

 そしてずいぶん前に隣組が主催したというソルトスプリングアイランドへのツアーに参加した時に聞いた話を紹介した。

 1800年代後半に日本から来た男性の話だ。「日本人男性が500エーカーの土地を買ったそうです。今だったらすごい価値になっていると思います。でも彼には1セントも戻ってくることはありませんでした。それって恥ずかしいことだと思いませんか?」。強制収容政策で「彼は全てを失った。とても残念なこと」。

 ハヤシさん一家は戦前社宅に暮らしていたため没収される家は持っていなかった。ただ漁船は没収された。もちろん強制収容政策が終わってもそれが戻ってくることはなかった。

大切な日本とのつながり

 初めて日本を訪れたのは1985年、45歳の時。大工の仕事をするためだった。当時日本で家を建ててくれる大工を探しているという日本人「鈴木さん」とバンクーバーで知り合ったことがきっかけだった。「少しは日本語ができたから」と笑う。兵庫県西宮市で家を建てる気はないかと誘われた。

 「それで考えました。日本に行けるまたとない機会。旅費は不要。しかも稼げる仕事…と。結局バンクーバーでの仕事をいったん閉めて日本に行きました。初めての日本でした」。それから3カ月滞在した。その時立てた家は今でもそのまま残っている。

 「日本の人はすごく丁寧で、親切で、色々と助けてくれました。私は日系カナダ人だから上手に日本語を話すことはできないけど、それでも仲良くなりました」と思い出を語る。

 日本とのつながりは今でも続いている。現在はバンクーバー市にある「隣組」でボランティア活動をしている。隣組は1974年に設立された日系ボランティア団体。日系カナダ人強制収容政策から開放された後、シニアとなっていた日本語を母国語とする日系1世を助けることが目的だった。

 「ボランティア活動をするのは好きです。シニアを助けられるし。自分もシニアだけど、まだまだ体は動くから」と笑う。

 子どもの頃は「家では日本語だったから」と両親から習ったという日本語は隣組で磨きがかかっている。

 「隣組ではほとんどの人が日本語を話します。だからそれを聞きながら、私の日本語も上手くなってきていると思います」。インタビューの合間にも所々に日本語がこぼれる。

 日本文化についてはこう語る。「守っていくべきだと思いますね。私たちは日系人ですから、それは大事なことだと思います」。文化の中には振る舞いや行動も含まれる。

 「日本人は丁寧だし、ほとんどの人は正直者。『ほとんど』というのがミソだけど。その気質は大切にしたいです。そして働き者として知られているのでそれも守っていきたいですね」。

 一生懸命働くことは両親から引き継いだ。自分も大工になって一生懸命働いてきた。家族を持ち、家を持ち、成功した人生だと思うと振り返る。同時に、戦中はアルバータ州テイバーで、戦後はバンクーバーに戻ってからも苦労した両親に思いを馳せる。

 自分の子どもたちにも強制収容時代のことは折に触れて話している。「子どもたちも私たちが厳しい時代を過ごしたことは知っています」。日系カナダ人に起こった事実を伝えていくことは大切なことだ。

 そしてハヤシさんは、「私は日系カナダ人であることに誇りを持っています。日系カナダ人として今の自分があることを幸せに思います」と笑った。

(記事 三島直美)

関連記事

***

***

バンクーバー桜まつり2026開幕!デイビッド・ラム公園で第20回記念開会式

満開の桜に囲まれたデイビッド・ラム公園でたくさんのブースがビッグピクニックに参加。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
満開の桜に囲まれたデイビッド・ラム公園でたくさんのブースがビッグピクニックに参加。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 今年のバンクーバー桜まつり(Vancouver Cherry Blossom Festival)が3月27日から始まった。28日にはバンクーバー市イエールタウンのデイビッド・ラム公園で開会式が行われ、公式に幕を開けた。

 フェスティバルのイベントの一つ、ビッグピクニックが行われていた同公園では、桜を愛でる多くの人々の熱気と少し肌寒い空気をまとった満開の桜が開幕を祝福していた。

今年で第20回となるバンクーバー桜まつり

バンクーバー桜まつり開会式であいさつする発起人のリンダ・ポールさん(右)と先にあいさつを終えたアンドレア・アーノットさん。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
バンクーバー桜まつり開会式であいさつする発起人のリンダ・ポールさん(右)と先にあいさつを終えたアンドレア・アーノットさん。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 発起人リンダ・ポールさんは今年でバンクーバー桜まつりが20回目となることを喜んだ。「実際には21年前に始まりましたが、フェスティバルは第20回となります」と話す。第1回は駅を囲むように咲く桜並木が美しいダウンタウンのバラードステーションで開会式が行われた。設置されたのは「Cherry Gem Stage」。それから約20年。この日のステージも同じだった。

開会式の後、和太鼓の演奏が行われていた「Cherry Jam Stage」。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
開会式の後、和太鼓の演奏が行われていた「Cherry Jam Stage」。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 「(開会式は)約10年バラードステーションでしたが、その後クイーンエリザベス公園になって、このデイビッド・ラム公園に移りました。広いし、交通のアクセスもいいし、なにより桜がとてもきれいだし」。

 今では当時よりもイベントも増え、多くの市民から愛されるバンクーバーの春の風物詩となった。「人々がこんなに『さくら』を好きだなんてほんとにうれしいです」。ポールさんは日本で見た桜の美しさに魅了され、人々が楽しむ花見をバンクーバーで再現したいと奔走したという。「日本の人にとって桜がどれだけ重要なものかは理解しているつもりです。だから、日本の桜まつりをそのまま持ってくるわけではなく、ウエストコーストスタイルで実現出来たらと思いました。時々日本の人から『日本人ではない人が始めてくれたのがうれしい』と言われることがあります」。それは違った角度から「さくら」への特別な思いをカナダで表現してくれるからということだと理解していると話す。

イエールタウン・デイビッド・ラム公園で3月27日、28日に開催されたBlossoms After Dark。バンクーバーの夜桜に映えるバンクーバー桜まつりの提灯。2026年3月27日、バンクーバー市。撮影 斉藤光一
イエールタウン・デイビッド・ラム公園で3月27日、28日に開催されたBlossoms After Dark。バンクーバーの夜桜に映えるバンクーバー桜まつりの提灯。2026年3月27日、バンクーバー市。撮影 斉藤光一

 20回目を迎えるまでには紆余曲折があったと振り返ったが、今後はさらにイベントを増やしていきたいと意欲を見せる。フェスティバルの実行委員長はアンドレア・アーノットさんに委ねたが、以前にあったプロジェクトマッピングの復活や新しいイベント、色々なコミュニティとのコラボなどアイデアは尽きない。そして、5年後も、10年後も、「バンクーバーの人々が一緒になって楽しめるフェスティバルであってほしい」と語った。

毎年参加しているバンクーバー総領事館ブース。髙橋総領事(左から3番目)と杉尾透首席領事(左端)、領事館スタッフと一緒に。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
毎年参加しているバンクーバー総領事館ブース。髙橋総領事(左から3番目)と杉尾透首席領事(左端)、領事館スタッフと一緒に。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 今年が2回目の参加となった在バンクーバー日本国総領事館・髙橋良明総領事は、昨年は雨の開会式となったが「今年は晴れ間が見えて、バンクーバーらしさを味わいながら明るい中での桜は最高だと思います」と満開の桜を楽しんでいた。そして、「バンクーバーの人々が桜まつりをすごく大切に継続してくれていることは、本当にうれしいと思います」と語った。

開会式には植樹も、ますます広がる日加友好の証

 開会式の後には公園内で植樹の式典も行われた。バンクーバー桜まつり実行委員会によると現在バンクーバーには約4万3千本の桜があるという。中には朽ちる木もあり、毎年きれいな花が咲くようメンテナンスされている。

植樹式の様子。髙橋総領事(右)とバンクーバー市公園庁トム・ディグビー委員。関係者が順番に土をかぶせた。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
植樹式の様子。髙橋総領事(右)とバンクーバー市公園庁トム・ディグビー委員。関係者が順番に土をかぶせた。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 最初にバンクーバーに桜が贈られたのは戦前の1930年代初め。神戸と横浜の市長から500本が贈られた。それらはバンクーバー市スタンレーパーク内にある日系カナダ人戦没者慰霊碑の周りに植えられた。今でもこの時期に美しい姿を見せている。

 その後も日本からの贈樹は続く。1958年には当時のバンクーバー総領事館・田辺宗夫領事より「日加の永遠の記憶と友好」として約300本が贈られたという。この日開会式であいさつしたバンクーバー市公園庁トム・ディグビー委員が紹介した。

 いまやバンクーバーに春を告げ、市民から愛される街の誇りとなった「SAKURA」。そんな歴史を知らなくても誰もがその美しさを愛でることができる友好関係こそが、戦前からバンクーバーに桜を贈った人々の願いだったに違いない。

 日本とカナダは2028年に外交関係樹立100周年を迎える。それ以前から続く「日加友好の証」はこれからもずっと人々の努力と愛情でバンクーバーの春を桜色に染めていく。

デイビッド・ラム公園内の桜。フェスティバル仕様に。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
デイビッド・ラム公園内の桜。フェスティバル仕様に。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
植樹式を終えて、関係者で記念撮影。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
植樹式を終えて、関係者で記念撮影。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
バンクーバー桜まつり実行委員会のブース。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
バンクーバー桜まつり実行委員会のブース。2026年3月28日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
イエールタウン・デイビッド・ラム公園で3月27日、28日に開催されたBlossoms After Dark。バンクーバーの夜桜もまた美しい。2026年3月27日、バンクーバー市。撮影 斉藤光一
イエールタウン・デイビッド・ラム公園で3月27日、28日に開催されたBlossoms After Dark。バンクーバーの夜桜もまた美しい。2026年3月27日、バンクーバー市。撮影 斉藤光一

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

ホワイトキャップス圧勝、GK高丘は今季3度目のクリーンシート

冷静な判断でゴールを死守するGK高丘。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
冷静な判断でゴールを死守するGK高丘。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
大量得点でも油断せず堅い守りでクリーンシート。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
大量得点でも油断せず堅い守りでクリーンシート。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 圧勝だった。この日はホワイトキャップスとして初めて桜をテーマにしたチェリーブロッサムマッチとして今月末から開催されるチェリーブロッサムフェスティバルとコラボも実現。次々とゴールが決まる展開に、春を飛び越え熱気に包まれるファン大興奮の90分だった。

3月15日(BCプレース:23,885)

バンクーバー・ホワイトキャップ 6-0 ミネソタ・ユナイテッド

先制点はPK。8分にMFバーハルター(16)が確実に決め1-0。13分にはFWホワイト(24)の技ありシュートで2点目。その後も、22分、43分に追加点で前半を終え4-0と大量リードした。後半に入り、54分、またもPKのチャンスにホワイトが決め自身100得点となる記念ゴールを決めた。74分にはFWサバリー(7)がキャップス初ゴールした。

派手なゴールラッシュの裏で堅実な守りでクリーンシート

 大量6得点という派手なゴールラッシュが目立った試合だったが、守りでも気を緩めることなく相手にゴールを許すことはなかった。

 GK高丘は「点差が開いてくるとどうしても緩みだったり、これで大丈夫だろうみたいなのがちょっと出てきたりしますけど、そこを自分自身もそうですし、味方の選手に伝えながら、漏れがあったところは自分が防ぐようなイメージでいたので、それが今日はできたのかなと思います」と振り返った。

 高丘も随所で好セーブを見せた。46分には相手と1対1になったところを正面で止めた。59分にもゴール前の混戦で連続セーブ、87分には相手フリーキックからこぼれたシュートを横っ飛びで阻止した。38分に相手シュートがポールに当たり失点を免れる運もあった。「6-1とか6-2で勝つのではなく、しっかり0で抑えるっていうのは、これから長く戦っていく上で、そういうメンタリティが非常に大事になってくると思いますし、そういったところも今日示せたかなと思います」と大量得点でもクリーンシートで終えられた意味を語った。

38分、ミネソタのシュートはこのままポールに当たり...。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
38分、ミネソタのシュートはこのままポールに当たり…。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 12日にBCプレースであったCONCACAF Champions Cup(CCC)ベスト16の試合ではシアトル・サウンダーズと対戦して第1レグを0-3と珍しく大量失点で黒星を喫した。

 そこから3日後の試合。「前節でシアトルに3-0で負けしまって、そこからどうやってリアクションするかっていうのはチームでも話し合っていたので、そこのところをよく示せたと思いますし、90分間を通して主導権を握れた試合だったことは収穫の多い試合だったと思います」とズルズルと引きずることなく気持ちを切り替えて大勝したことは勝ち点3以上の意味があると胸を張った。

W杯開催による超過密スケジュールが続く

 今年は北中米ワールドカップがカナダ・アメリカ・メキシコで、6月11日に開幕し7月19日まで行われる。ホワイトキャップスが本拠地としているBCプレースはバンクーバー開催の会場として使用されるため、ホワイトキャップスのスケジュールも異例の超過密スケジュールとなっている。

 今季は例年より早く開幕しただけではなく、ホワイトキャップスは4月25日までに前半のホームゲーム8試合をBCプレースで戦い、それ以降はW杯が終わった後の7月末まで8試合連続アウェイとなる。

 特にBCプレースは現在の人工芝から天然芝へと変更する必要もあり、ホワイトキャップスは変則なスケジュールが強制される。

冷静な判断でゴールを死守するGK高丘。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
冷静な判断でゴールを死守するGK高丘。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 それでも「(MLSも)4年目ですし、ある程度慣れています」とそれほど気にしない様子。「(今季は)最初の方にホームの試合が多いので、そこでいかに勝ち点を稼ぐかというのは非常に大事になります。アウェイが4月から続くので、そこでどう勝ち点を拾ってくか。もちろん勝ち点3を毎試合狙いにいきますけど、移動があったり、タフな要因が多いので、賢く戦うことが必要かなと思います」と先を見据えた。

 ただ、昨季もCCCやMLSカップで決勝まで進み、シーズン終盤まで過密スケジュールだったことは同じ。それでも今季も開幕からここまでチームは好調さを維持している。「去年は良いシーズンを送れましたけど、決勝で2回勝てていないというのは自分自身も、チームも悔しさやフラストレーションを抱えているので、そういったところを良いエネルギーにできているかなと思いますし、謙虚にやっていくことが大事かなと思います」とここまでの好調の理由を分析した。

 4月25日のコロラド・ラピッズ戦の次のホームゲームは8月1日となる。

4月までのホームゲーム

3月21日(土)7:30pm サンノゼ・アースクエイク戦
4月4日(土)7:30pm ポートランド・ティンバーズ戦
4月11日(土)4:30pm ニューヨークシティFC戦
4月17日(金)7:30pm スポーティング・カンザスシティ戦
4月25日(土)7:30pm コロラド・ラピッズ戦

チェリーブロッサムがテーマのこの日の試合、カナダとアメリカの国歌斉唱は日本人のリサ・タカハシさん。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
チェリーブロッサムがテーマのこの日の試合、カナダとアメリカの国歌斉唱は日本人のリサ・タカハシさん。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

女子日本代表も出場したカナダセブンズ2026、優勝は女子ニュージーランド、男子南アフリカ

カナダセブンズ2026優勝チーム、女子ニュージーランド、男子南アフリカ。Photo by HSBC SVNS Official Website
カナダセブンズ2026優勝チーム、女子ニュージーランド、男子南アフリカ。Photo by HSBC SVNS Official Website
日本対ニュージーランド戦。2026年3月7日、BCプレース。Photo by HSBC SVNS Vancouver Official Website
日本対ニュージーランド戦。2026年3月7日、BCプレース。Photo by HSBC SVNS Vancouver Official Website

 今年のカナダセブンズは、女子はニュージーランド、男子は南アフリカの優勝で幕を閉じた。毎年3月の恒例となった7人制ラグビーの世界大会「セブンズシリーズ」カナダ大会「カナダセブンズ」。3月7日、8日にBCプレース(バンクーバー市)で開催された。

 今年からルールが変わり、セブンズシリーズは6都市(ドバイ、ケープタウン、シンガポール、パース、バンクーバー、ニューヨーク)で開催。各都市では2日間にわたる男女各8チームでの熱い戦いが繰り広げられている。

今年も女子日本代表が出場「目指すは2028年ロス五輪メダル獲得」

 2026年も女子日本代表が出場した。予選はプールAでフランス、ニュージーランド、イギリスと対戦。1日目は、イギリスに勝利したものの1勝2敗で5位から8位決定戦へと進んだ。2日目第1試合はカナダとの対戦。完全アウェイの中、ハーフタイムまで5-12とされていたが、13分に須田がトライ、コンバージョンを決め土壇場で同点に追いついた。しかし、16分にカナダにトライを決められ惜敗。7位決定戦に回った。

 7位決定戦では前日に大勝したイギリス相手に6トライを決めて34-19で勝利。今大会を7位で終えた。

 全試合終了後キャプテン須田倫代は、「この大会はベスト4入りを目指してやってきた大会だった」が、「初戦のフランス戦をターゲットにチームでは取り組んできて、アタックの時間は長かったが、それでも結構攻めあぐねてしまったのが今回の敗因だと思う」と振り返った。それでも引きずらずに「初日の最終戦では最後(イギリスに)勝ち切ることができて、今日も(イギリスに)勝ち切ることができたので、そこはニューヨークに向けて良い流れになれたらいいと思いました」と次大会につながる感触を語った。

 「自分たちのミスやワンパス繋がればトライにいけたシチュエーションで取りきれず、小さいことですがその積み重ねで勝ち切れるようになっていくなっていくと思ったので、そこが繋がらなかったのが今回の敗因」と分析。ただ「体格で少し劣る分、プレーの速さだったり低さだったりで、もっともっと相手より動き続けて、そういう小さなラインブレイクだったり、小さなトライチャンスを必ずトライに繋げられるようにしていくことで勝利につながる」と確認できたことは収穫だったと語った。

 最終目標は2028年開催のロサンゼルス・オリンピックでの表彰台。セブンズシリーズは世界トップ8が集う戦いで、「常に強いチームと当たれるので、少しでも順位を上げつつ、ベスト4にしっかり入っていって、ベスト2、ベスト1とブレイクスルーをターゲットにやっています」と語った。

 日本代表は現在総合6位。今季初戦ドバイでは3位と幸先の良いスタートを切った。その後も、ケープタウンで5位、パースで6位と、競合ひしめく女子トップ8で健闘している。

 セブンズシリーズは次のニューヨーク大会が最終で、その後はセブンズワールドチャンピオンシップへと移行し、香港、バリャドリード(スペイン)、ボルドー(フランス)で3大会開催される。チャンピオンシップへの出場は男女各12チーム、2026年シーズンの優勝チームと2027年本大会出場チームが決定する。

 2027年カナダセブンズは3月6日、7日に開催される。

カナダセブンズ2026優勝チーム、女子ニュージーランド、男子南アフリカ。Photo by HSBC SVNS Official Website
カナダセブンズ2026優勝チーム、女子ニュージーランド、男子南アフリカ。Photo by HSBC SVNS Official Website

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

「日本語に思いを乗せて」第38回BC州日本語弁論大会開催

髙橋総領事と出場者が揃って。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ
髙橋総領事と出場者が揃って。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ

 第38回ブリティッシュ・コロンビア(BC)州日本語弁論大会が3月7日、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)アジアンセンターで開催された。在バンクーバー日本国総領事館とBC州日本語弁論大会実行委員会の共催。

 午前に高校生の部(初級、中級、オープンの3カテゴリー19人)、午後に大学生の部(初級、中級、上級・オープンの3カテゴリー11人)が行われ、発表者は日頃の練習の成果を存分に発揮して、それぞれの思いを熱く語った。

 参加者はBC州とユーコン準州に居住する日本語を母国語としない人が対象。高校生の部は、初級・中級が各3分、オープンが4分、大学生の部は、初級・中級が各4分、上級・オープンの部は各5分の持ち時間となる。

 時間内に終えることはもちろん、内容や言語的正確さ・流ちょうさに加え、表現力も駆使しながら、聞く人にいかに分かりやすく伝えるかという高度な技術が要求される。大学生でも初めから流ちょうに話していても、残り時間を告げられると急に詰まったりすることがあり、制限時間を意識しながら伝えることの難しさを示していた。

 大学生の部の各カテゴリー優勝者は3月29日にアルバータ州エドモントン市のアルバータ大学で開催されるカナダ全国日本語弁論大会に出場する。

 大学生の部ともなると、初級の参加者ですら、日本語の流ちょうさもさることながら、内容も「人生とは」といった哲学的なものが多くなる。日本滞在中に出会った人から学んだ人生で大切なもの、ハーモニカを演奏しながら大好きなブルースともののあわれに共通する沈黙が果たす役割、失敗を恐れて行動をためらっていた自分が出合った手書きのおもしろさが変えた人生、日本語を学んだからこそ見えたカナダのすばらしさ、不正に声を上げ立ち上がる勇気など、言葉の壁を越えた普遍のテーマを外国語である日本語で語る姿は誰もが優勝者だった。

「自信を持ってがんばってください」とエールを送ったバンクーバー領事館・髙橋総領事。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ
「自信を持ってがんばってください」とエールを送ったバンクーバー領事館・髙橋総領事。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ

 バンクーバー総領事館・髙橋良明総領事はあいさつで言葉は文化への理解を深める大切な手段であると同時に「自己表現の手段でもあるということで、本日は自分らしさや思いを伝える絶好の機会だと思います」と激励した。この日の出場者はまさにその通りに外国語である日本語で自分らしさや思いをそれぞれに発信した。

 審査は難しかったようで予定よりも時間がかかり、審査員を代表してあいさつしたUBCのクリスティナ・イー氏は「ほんとに僅差でした」と参加者の努力を称えた。

 大学生の部各優勝者は、初級がイリア・パルナシュビリさん「どうして言語を学ぶのでしょうか」。スピーチでは「四国から来て岡山でフランス語を習っていたおじいさんとの出会いで携帯に頼らずに自分の言葉で話す心が大切と感じた」経験を語った。
 中級はケリー・デンさん「そばに、何がある?」。昨年日本に旅行した時の「大阪で友達のように過ごしたガイドとの2日間も楽しかったが、そのあとの一人旅も楽しかった、それは自分と仲良くなれたからで、人生もそうかもしれない、自分自身はいつも自分のそばにいる」と発見した思いを発表した。
 上級・オープン優勝はサイラス・ワインバーグさん「おにぎり」。大きな身振り手振りで「日本に行っておにぎりを毎日食べたいと思っていた小学生の頃から日本語を習い、日本に高校留学した。打ちのめされることもあったけど夢を忘れかけた時、おにぎりのことを思い出した、今も日本語学習を継続している。皆さんも目的や夢を思い出して進んでください」と語りかけた。

大学生の部で優勝した3人。左から、ワインバーグさん、デンさん、パルナシュビリさん。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ
大学生の部で優勝した3人。左から、ワインバーグさん、デンさん、パルナシュビリさん。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ

 全国大会に向けて、パルナシュビリさんは「全国大会でもっとたくさんの人の前でスピーチできることを楽しみにしていますし、もっと深く日本語を学んでいきたいと思います」と意気込みを語った。

 デンさんは2024年に大学生の部初級で優勝し全国大会に出場、今回は2回目という。発表した内容に触れ、「これからも自分自身と丁寧に向き合い、楽しく旅を続けていきたいと思います」と日本語で語った。

 3人に自身の名前の日本語表記を聞くと、それぞれがカタカナで書いたが、ワインバーグさんは漢字の当て字があると「最来寿・葡萄酒蟲(サイラス・ワインバーグ)」と披露した。スピーチでも語ったようにと前置きして「これからも(日本語を)続けていきたいし、もっと広げていきたい」と話し、全国大会に向けては「すごくいい機会だと思っているし、楽しみたい。こんな機会を得られて感謝しています」と語った。

 この日は、全国大会に出場する優勝者だけではなく、高校生・大学生の各部門上位3人も表彰された。BC州日本語弁論大会は、UBC、UBCアジア研究学科、バンクーバーの日系企業・団体、日本の姉妹都市(安中市、千葉市、釧路市、さいたま市)が協力している。

第38回BC州日本語弁論大会 
高校生の部優勝者

初級(Beginner)
Sophie Kucherenko「虫の人生」

中級(Intermediate)
Alison Shirran「言葉の壁」

オープン(Open)
Keira Ho「グローバル化の中で、私たちは何を失いつつあるのか」

表彰式終了後、審査員やUBCアジア研究学科長のシャラリン・オルバー教授らと一緒に。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ
表彰式終了後、審査員やUBCアジア研究学科長のシャラリン・オルバー教授らと一緒に。2026年3月7日、バンクーバー市。撮影 三島直美/日加トゥデイ

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

モントリオールからのアルバム 2026年2月

2月のモントリオール

撮影:鎌田淳平 instagram@junpeke1984

春節:Eaton Centreにて

イラン抗議デモ

モントリオールの教会

写真:鎌田珠代

Basilique Cathédral Marie-Reine- du-Monde

Marché Jean-Talon

如月の風景♪

写真:鎌田珠代

バンクーバーの風景

写真:ライリー洋子

合わせて読みたい関連記事

モントリオール 3月のイベント情報

茶道裏千家淡交会モントリオール協会初釜式:2月1日於植物園日本館

モントリオール近辺での日本人日系カナダ人関連の催し物など

モントリオール植物園:Montreal Botanical Garden, 4101 Sherbrooke E.
https://espacepourlavie.ca/en/botanical-garden
冬の間は園内でスキーが楽しめます。大温室などでの展示が行われています。

IKEBANA INTERNATIONAL MONTREAL CHAPTER: Monkland Community Centre, 4410 West Hill, NDG
連絡先:田中和子 kazuko.dorangeville@gmail.com
2月の行事:2月27日(金)13:00、古流松藤会 Josianne Girardによるワークショップ。非会員の会費:$20
3月の行事:3月27日(金)13:00、草月流の創造性:Alain Carrière、Sareh Abri、Saki Uchida-Kaneda。非会員の会費:$20

RIVES-YUKI ISAMI:五老海幸(フルート)コンサート
・3月28日(土)14 :00, Maison de la culture Mrie-Uguay,  6052 boul. Monk, 2階、https://montreal.ca/evenements/rives-yuki-isami-89135
・4月4日(土)19 :00, Le centre communautaire Victoria Hall, 4626 Rue Sherbrooke O, Westmount

写真展₋Green Hole:宮崎雅子の作品展示、5月17日まで。rue Notre-Dame Est, https://montreal.ca/evenements/green-hole-masako-miyazaki-102100l

OKINAWA NIGHT 2026: 沖縄の文化と音楽を楽しむイベント、3月28日(土)12:00-20:00、(12:00‐15:00, 14:30 -17:30 ,17:00-20:00 ) 、CollectifMTL
チケット: Afton Ticketsで購入可能。出演:高嶺幸平、バンクーバー沖縄太鼓、Genji Band、Chura Dushi、スパムおにぎり(ベジタリアンオプションあり)
https://aftontickets.com/Soireed_Okinawa_2026?fbclid=IwY2xjawQFXatleHRuA2FlbQIxMABicmlkETJ5cmJRM3JpUkN3dHpsWm51c3J0YwZhcHBfaWQQMjIyMDM5MTc4ODIwMDg5MgABHl2vMUVVZO3iK6FpKxrL92co0rZDulnmVGpETLDq-Co0RHDKRq9y12eOGNZC_aem_LDXeXXUUwnGzeB86NugpzQ

一般のフェスティバル・催し

モントリオール

ST. PATRICK’S DAY PARRADE:アイルランドの守護聖人、聖パトリックの命日を記念する行事:緑の衣裳やシャムロックの飾り、ラムの料理などが定番。オタワでは、3月8 日。www.irishsocietyncr.com/parade/、トロントでは3月15日 www.eventbrite.ca/e/st-patricks-parade-of-toronto-2026-tickets-1616154043249、ケベックシティーでは3月28日(後出)、ここモントリオールでは、3月15日(日)14:00に行われます。https://www.bonjourquebec.com/en-ca/listing/events/defile-de-la-saint-patrick-de-montreal/0pyi

MEM Montréal:モントリオールに関する長期展示。MEM – Centre des mémoires montréalaises,1210 Saint-Laurent Boulevard https://memmtl.ca/en/programming/montreal

FESTIVAL MONTÉAL EN LUMIÈRE:2月27日‐3月7日。市内の有名レストラン、日本料理は桶屋久次郎、l‘ITHO、Jin Murataなど。ショー:Disney  on Ice、Ballet national de Marseille,Kinji 00の公演などもあり、2月28日は徹夜のNuit Blancheの催しがあります。https://montrealenlumiere.com/

INTERNATIONAL FESTIVAL OF FILM ON ARTS (FIFA):国際アート関連映画フェスティバル。3月12日‐29日 https://lefifa.com/en 

MONTREAL INTERNATIONAL CHILDREN’S FILM FESTIVAL:国際児童向け映画のフェスティバル。2月28日‐3月8日。https://www.fifem.com/

トロント

21C MUSIC FESTIVAL:5月8日まで。21世紀音楽祭。www.rcmusic.com/performance/21c-music

ケベック市

ST. PATLICS DAY PARRADE:3月28  日(土)14:00、ニューヨーク、ボストンなどからのバグパイパーや鼓笛隊が参加。 https://www.quebec-cite.com/en/what-to-do-quebec-city/events/quebec-city-st-patricks-day-parade

オタワ

March Break Activities in Ottawa: https://ottawatourism.ca/en/ottawa-insider/march-break-activities-ottawa#:~:text=Ottawa%20has%20many%20March%20Break%20activities%2C%20including:,roller%20rink%2C%20arcade%20games%2C%20and%20laser%20tag

モントリオール日系文化会館
8155, rue Rousselot, Montreal, H2E 1Z7
地下鉄:Jarry下車、バス197 E.
電話:514-728-1996、514-728-5580
www.jcccm-cccjm.ca/?language=en
www.facebook.com/jcccmcccjm/ 
(jcccm_yh@bellnet.ca)
(日系文化会館のニュースの引用についてはスーザン・レベックの了解を得ています。)

<図書館>
現在、水漏れの為、図書は2階に移動してありますが、貸し出しはしています。 開館時間:日曜日・水曜日13:00 – 16:00 、木曜日10:30 -14:30、一度に借りられる冊数が10冊に。会館入口に売本コーナー(1冊$1、現金のみ)。

<KAIWA⁻ランゲージエクスチェンジ>:日本語₋英語₋仏語でのエクスチェンジ、毎月の第2、第4日曜日(祝日のある週末以外)、13:30‐15:30。要会員登録 www.jcccm-cccjm.ca/?language=en

<シニア木曜ドロップイン>:
‐月に2回開催。要予約、ランチ代$10、参加予約必須。予約は開催3日前までに。申込先:reiko_leojp@yahoo.co.jp または514-728-1996まで。

<チームオレンジ>:連絡先:mnishi_jamsnetcanada@gmeil.com

<和菓子作りボランティア募集>上記のドロップインカフェでのボランティアに参加できる方、月に1~2度の予定。 連絡先:jcccm_yh@bellnet.ca

<遠藤さんの手作り納豆・味噌・大豆の販売>(会員限定):手作り味噌($6)、納豆(200g $4)、小粒大豆($8/2kg)、現金支払い、詳細:514-728-1996

<子どもクラブ>:不定期、金曜日、各自弁当持参、参加費$1、問合せ:kodomoclub.montreal@gmail.com

・日系文化会館2026年度会員₋新規登録・登録更新:2026年会員登録および更新受付中。当館図書館会員、モントリオール市内の協賛ビジネスでの会員優待割引(当該の項参照)、毎月の会館アクティビティーのEメール送付などが特典です。年会費のみでは寄付の対象になりませんが、15㌦以上のご寄付を下さった場合は領収書を発行いたします。
会費:個人 $35、シニア $25、シニアカップル $40、カップル&家族 $50
支払いに関する手続きの詳細は会館websiteでご確認ください。https://www.jcccm-cccjm.ca/membership?language=en

・日系文化会館会員への会員優待プログラム:当館会員限定の割引サービスを提供してくださっている日系企業をサポートするために、この特典をぜひご利用ください。有効会員証を提示するだけで利用できます。サービスをご提供くださるのは、:Atelier Tomita, LAcadémie de Karaté YamatoBrasserie San-O (Promo code 「JCCCM10」使用で、パントリー製品が10%割引) enter JCCCM10 to receive a 10% discount on Pantry items), Kyoto Fleurs, Kokoro Care Packages, Misa Oku, Beauté Business, Tokusen Store, Yen cuisine japonaise, Thés Guru. MTL Shamisen Projet, Charyu, Oishi Matcha Bar.

・日系文化会館2026年度奨学金の受給者:Allison Wolanykさん、Ihaya Wongさんに決定しました。

トロント

JCCCトロント: 6 Sakura Way, Toronto, ON, M3C 1Z5

雛祭り:3月8日11:00‐17:00 会員無料、着物で参加の方無料、非会員$10、非会員家族$20
https://jccc.on.ca/event/2026/03/hina-matsuri-2026

JSS(ジャパニーズソーシャルサービス):会員登録をすると、オンラインでの講座などにも参加できます。https://jss.ca/en/

国際交流基金トロント日本文化センター:E-libraryで日本の本、マンガや雑誌などを読めます。
https://jf.overdrive.com/
https://tr.jpf.go.jp/

ケベック市

日本ケベック友好協会www.facebook.com/associationdamitiequebecJapon/

・ランゲージ・エクスチェンジ(仏語-日本語):ラヴァル大学院生が主催するオンライン・ランゲージ・エクスチェンジが、毎週土曜日朝8時(カナダ東部時間)から開催されています。www.meetup.com/en-AU/canasian-station/ 問い合せ先:Pascal Paradis pascal.paradis.2@ulaval.ca

オタワ市

THE BEUTY OF KINTSUGI:3月13日(土)18:30、Rebecca Benoit Craggによる講演と実演、在カナダ日本大使館、255 Sussex Drive、オタワ

展覧会・展示

MONTREAL MUSEUM OF FINE ARTS:www.mbam.qc.ca/en/ (MMFA)Decorative arts, design pavilionでの展示再開

-Richard Avedon: Immortal, Portraits of Aging 1951-2004:8月9日まで。

Masterpieces of Roman Sculpture: 3月14日‐7月19日。

-KENT MONKMAN: History is Painted by the Victors:3月8日まで。

-Kurt Henschläger: EVER MORE:4月5日まで。

-Comfort and Indifference Recent: Acquisitions by MAC:5月3日まで。

-From the Functional to the Fabulous: 6 0Years of Decorative arts and Design:9月13日まで。

-Rising Suns: art from the Confederacies of the Great Lakes and Rivers:10月11日まで。

‐美術館アクティビティ サイト:www.mbam.qc.ca/en/calendar/?filters=7

MAC:Musée d’art Conemplain de Montréal  http://macm.org/ (改装中)展示はPVM, Place Ville Marieで。

-In Praise of the Missing Image:3月8日まで。

‐Comfort and Indifferences, Recent Aquisitions by the MAC:5月3日まで。

-Online Workshops:https://macm.org/quoi-faire-au-mac/#activites

MCCORD STEWART MUSEUMwww.musee-mccord-stewart.ca/fr/expositions/

-On the Menu:Montreal-A restaurant Story:10月18日まで。 

-Aunties Work-The Power of Care:4月12日まで。

MUSÉE POINTE-À-CALLIÈRE, cité d’archéologie et d’histoire de Montréal : https://pacmusee.qc.ca/en/

– Sherlock Holmes:3月8日まで。

-Alley-oop, An Interaction Adventure:2027年1月10日まで。

PHI FOUNDATION FOR CONTEMPORARY ARThttps://phi.ca/en/

-Manuel Mathieu: Unity in Darkness:3月8日まで。

-Keiken: Sensory Oversoul, 3月8日まで。

市外

NATIONAL GALLERY OF CANADA:www.gallery.ca/  NGC、オタワ

WINTER COUNTS: EMBRACING THE COLD: 3月22日まで。

-WOMEN CARVES ON THE NORTHERN COAST:7月26日まで。

-SYLVIA SAFDIS: TERRA: 10月25日まで。

-CAMERA AND THE CITY:3月15日まで。23日

-IN RELIEF: THE WORK OF DORA DE PÉDENY-HUNT(1913-2008):4月12日まで。

-FOCUS SERIES:6月まで。

-JIN-ME YOON: HONOURING A LONG:3月23日まで。

OTTAWA ART GALLERY:オタワ

OAG https://oaggao.ca/whats-on/

-DIGITAL WORLDS: THE GENERATION S ART OF EEMON:EEMON展:デジタルアートの生み出す無限の世界:5月12日まで。

-ENDLESS BECOMINGS:6月6日まで。

-CHAOS BLOOM-TIDAL WAVE:6月6日まで。

-VISIONS AND VIEWS:5月31日まで・

-CHROMA :4月19日まで。 -CREATING KINDNESS:4月12日まで。

ROM:www.rom.on.ca/en/ 、トロント

-SHARKS:3月22日まで・

-WILD LIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR 2025:3月29日まで。

オンライン展示 ‐AFTERSHOCKS-Japanese Earthquake Prints:

‐The Burgess Shale, Bluewhale Discoveredなど。www.rom.on.ca/en/exhibitions-galleries/exhibitions/aftershocks-japanese-earthquake-prints

ART GALLERY OF ONTARIO:トロント、https://ago.ca/exhibitions 

-Yayoi Kusama’s Infinity Mirrored Room-LET’S SURVIVE FOREVER:10月25日まで。

-Kazuo Nakamura:展示中

-Collective Visions: Celebrating 25 Years of Photography:George Yabu作品、ほか。

このほか多数の展示

JFT(Japan Foundation Toronto):https://tr.jpf.go.jp/

コンサート・パフォーマンス

ORCHESTRE SYMPHONIQUE DE MONTRÉAL:音楽監督 Rafael Payare,
www.osm.ca/fr/
www.osm.ca/en/season-25-26/

-LE REQUIEM ALLEMAND:Kent Nagano指揮、4月3日19:30、4日14:30、MSM

ORCHESTRE METROPOLITAIN

2025‐2026 Season https://orchestremetropolitain.com

ORHHESTRE CLASSIQUE DE MONTRÉAL:https://en.orchestre.ca/

GRANDS BALLETS CANADIENS https://grandsballets.com/en/ (日本人ダンサー、石井杏奈、河野舞衣、菅原愉衣も出演)

-The Blue Hour, 4月23日‐26日、20:00、14:00、SWP、TM、$49‐119 https://grandsballets.com/en/performances/detail/the-blue-hour/

OPÉRA DE MONTRÉAL: https://operademontreal.com/en

‐Carmen:5月2、5、7、12日19:30、5月10日14:00、SWP、$76 ‐527 https://operademontreal.com/en/programs/carmen

DANSE DANSE:https://www.dansedanse.ca/en

TANGENTE DANSE: https://tangentedanse.ca/

CENTAUR THEATRE: https://centaurtheatre.com/prices-subscriptions/

CENTRE SEGAL : www.segalcentre.org/en/hom

市外

オタワ

NAC‐National Art Centre  https://nac-cna.ca/en/seasonオタワ

トロント

TORONTO SYMPHONY ORCHESTRA: https://www.tso.ca

午年- 新年祝賀コンサート:2月28日10:00‐17:00、中国の作品演奏、Roy Tompson Hall, 60 Simco St.、トロントwww.tso.ca/concerts-and-events/events/year-of-the-horse-a-lunar-new-year-celebration

永田社中:(和太鼓

Nagata Shachu, https://nagatashachu.com/

-Rhythms in Flight:サーカスアーティスト、山積隆之介との共演、4月11日20:00、Harbourfront Centre Theatre, 231 Queens Quay W、トロントhttps://nagatashachu.com/events/rhythms-in-flight/

講座、講習、ワークショップ

和太鼓:Stephen Chan
onikenbai.mtl@gmail.com
www.instagram.com/onikenbai.mtl

AU PAPIER JAPONAIS:店舗のみ営業、火曜‐土曜11:00-17:00、APJ www.aupapierjaponais.com/index.php

宮本食品店:日曜ワークショップ:すし、味噌造り、練切菓子、抹茶、https://miyamotomontreal.com/ MF

日本の踊り:こまちモンレアル、練習の問合せは、mtlkomachi@gmail.com/ 514-886-8129

三味線ワークショップ:JacintheのMTL三味線プロジェクト、問合せ先:Jacinthe info@mtlshamisenproject.com/

茶道裏千家淡交会モントリオール協会chadomontreal@hotmail.com/

-小西真美子(宗真)指導、許状取次可(初級から上級)、市内、ウエストアイランド教室、514-630-0260 mamikoni54@hotmail.com/

-クーパー達子(宗立):全級、昼間、夜間、514-934-0410

古流松藤会kazuko.dorangeville@gmail.com

草月流いけばな清美会:連絡先:Alain Carriere, Alain.carriere@hotmail.com

桃扇書道教室(JCCCM):師範シマード桃扇(美紀子)
水曜:10:00‐12:00ラブレックホール
土曜:10:00‐12:00地下集会室
tosen.shodo@gmail.com/  514-298-4966

書道教室(NDG)有元合歓
稽古日:月曜日13:30-16:30 (月3回) 連絡先:arimotoakiko@gmail.com

和田翠苑書道教室:LaSalle、ダウンタウン教室。和田扶美、514-750-3543、438−939−5643
info@japaneseshodo.com/    
www.japaneseshodo.com/

間由加里陶器アトリエ:陶器ワークショップ、ギフトの注文承りなど。Studio Pottery Hazama, 7255 Rue Alexandre #103, Montreal, QC H2R 2Y9、514-483-4547 www.potteryhazama.com

Makiko Hicher:陶器制作、www.facebook.com/makikohicher/

ORIGAMI  MONTREAL:問合せ:origami@sympatico.ca/

LANGUAGE TEA TIME:NUMA INSTITUTE、月曜—仏語、木曜‐英語、水曜‐日本語、15:30-17:30。

武道

志道館柔道クラブ:中村浩之指導、毎日、全クラスを指導 http://shidokanjc.ca/?lang=en

CLUB DE JUDO HAKUDOKAN INC: http://judohakudokan.com/

マギル剣道クラブ:Christian D’Orangevilleほか指導 https://mcgillkendoclub.wordpress.com/

モントリオール剣道クラブ:戸井田健寿七段ほか、指導 www.montrealkendoclub.com/index.php?l=en 

志道館剣道・合気道クラブwww.shidokanmontreal.ca/

市外

HEATHER MIDORI YAMADA:アート、BC州Victoria在 www.ARTyamada.com/

JSS ONLINE PROGRAM:ジャパニーズ・ソーシャルサービス、トロントhttps://jss.ca/en/services/programs/online-programs/

映画

モントリオールの映画館、上映作品の情報:
www.cinemaclock.com/qc/montreal/
https://hotdocs.ca/festivals/hot-docs-festival

Cinéma Public: Casa d’Italia, 505 Jean-Talon E. https://cinemapublic.ca/?gad_source=1&gad_campaignid=13288483102&gclid=EAIaIQobChMI9NGjytrCkAMVuUhHAR3r3DDWEAAYASAAEgI9VfD_BwE

トロント

JFT Theater:国際交流基金による日本映画の配信が無料で行われています。フランス語字幕の映画もあります。https://en.jff.jpf.go.jp

イベント会場

AGO Art Gallery of Ontario, 317 Dundas St. W.

APJ Au Papier Japonais, 24 Av. Fairmount O., 514-276-6853

AQHP Agora de l’Assemblée nationale du Québec Hôtel du Parlement、1045, rue des Parlementaires, Québec

BCH Bourgie Concert Hall, 1339 Sherbrooke W.

BDM Biodome of Montreal, 4777 Pierre-de Coubertin

BNM Basilique Notre-Dame de Montréal, 110 Notre-Dame W.

CCI Centre Cinéma Imperial, 1430 Rue de Bleury

CCL Centre Communautaire de Loisirs Sainte-Catherine d’Alexandrie, 1700 Atateken

CI Casa d’Italia, 505 Jean-Talon E.

CQ Cinémathéque Québécoise, 335 boul. De Maisonnneuve est

DZB Dazibao, 5455 de Gaspé Ave., suite 109 (GF) 

IM Insectarium, 4581 rue Sherbrooke E.

JCCC Japanese Canadian Cultural Centre, 6 Sakura Way, Toronto

JCCCM Japanese Canadian Cultural Centre of Montreal, 8155 Rousselot Street, 514-728-1996

JFT The Japan Foundation, Toronto, 2 Bloor St. E., 3rd Floor of Hudson Bay Centre, suite 300, 418-782-2277

LC La Cenne, 7755 boul. Saint-Laurent, suite 300

LN Le National, 1220 Ste-Catherine E, 514-845-2014, http://lenational.ca  

MAC Museum of Contemporary Arts, address →PVM

MCC Monkland Community Centre, 4410 West Hill, NDG

MBG Montreal Botanical Garden, 4101 Sherbrooke E., Japanese Pavilion, 514-872-0607 pavillon_japonais@ville.montreal.qc.ca.

MCSM McCord Stewart Museum, 690 Sherbrooke St.W., 514-861-6701

MEM: 1210 Saint-Laurent Boulevard
Montréal

MF Miyamoto Foods, 382 Victoria, 514-481-1952

MMFA Montreal Museum of Fine Arts, 1410 Sherbrooke W.

MSM Maison symphonique de Montréal, 1600 St-Urbain

NAC National Arts Centre, 53 Elgin, Ottawa, 613-947-7000 ext. 565, 1-888-991-2787

NGC National Gallery of Canada, 380 Sussex Dr., Ottawa, 613-234-6306

OAG Ontario Art Gallery, 50 Mackenzie King Bridge, Ottawa

OSM Orchestre symphonique de Montréal, 260 Maisonneuve W., 514-842-9951, www.osm.ca

PAC Pointe-à-Callière, 350 Place Royale

PDA Place des Arts, 175 Ste-Catherine W., 514-842-9951, www.pda.qc.ca

PDC palais des congrès de Montréal1001 Pl. Jean-Paul-Riopelle

PHIC PHI Centre, 451 & 465 rue Saint-Jean

PRT Planetarium Rio Tinto Alcan, 4801 Pierre-de Coubertin

PVM Place Ville Marie

ROM Royal Ontario Museum, 100 Queen’s Park, Toronto, 416-586-8000, www.rom.on

RTH Roy Thompson Hall, 60 Simco St., Toronto

SJO Saint Joseph’s Oratory of Mount Royal, 3800 Queen Mary Rd.

SPF Studio Pottery Hazama, 7255 Rue Alexandre #103, Montreal, QC H2R 2Y9

SWP Salle Wilfrid Pelletier, PDA

TM Thèatre Maisonneuve, PDA

YW YWCA Westmount, 4585 Sherbrooke W.

ホワイトキャップス開幕戦白星発進 高丘はクリーンシート

空中戦でも存在感を示すGK高丘。レアル・ソルトレイク戦。2026年2月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
空中戦でも存在感を示すGK高丘。レアル・ソルトレイク戦。2026年2月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 MLSバンクーバー・ホワイトキャップスの2026年シーズンが開幕した。今季の開幕戦はホームでレアル・ソルトレイクと対戦。ほぼ満員のファンが詰めかけたBCプレースで幸先よく白星発進となった。

2月21日(BCプレース:23,546)
バンクーバー・ホワイトキャップス 1-0 レアル・ソルトレイク
 前半の38分、レアル・ソルトレイクがゴールを決めるもオフサイドで無得点。前半を0-0で折り返して迎えた後半。57分にアジエル“AZ”ジャクソン(#22)決め1-0。この1点を守り切った。

「難しい試合」もシーズン初戦を白星

勝利しても厳しい表情を崩さないソレンセン監督。試合後の記者会見で。レアル・ソルトレイク戦。2026年2月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
勝利しても厳しい表情を崩さないソレンセン監督。試合後の記者会見で。レアル・ソルトレイク戦。2026年2月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 ソレンセン監督は試合後「難しい試合だった」と今季初白星も厳しい表情だった。特に前半は厳しかったが、後半1点を取って動きがよくなったと語った。

 GK高丘は、前半はボールを持ちながらも得点できなかったが「後ろとしては固くいこうという話をしていました」と冷静に受け止めていた。2月18日にコスタリカで行われたConcacaf Champions Cup1回戦では、ボールを持ちながらも点を取れず0-0に終わったこともあり、「後ろはぶれずにチャンスが来るのを待っていた」と振り返った。

 結果的に1点差の辛勝だったが、守りでは危なげないプレーで今季開幕戦に点を与えずクリーンシートとなった。

2025年シーズンは3つの決勝で1勝2敗も、今季のモチベーションに

 2025年シーズンはホワイトキャップスにとっても、高丘にとっても、初めての経験が多い1年だった。3つのトーナメントで決勝に進むという快挙を成し遂げたが、カナディアンチャンピオンシップでは優勝したものの、Concacaf Champions Cupはメキシコでの決勝で敗れ、MLSカップ決勝ではマイアミでインテルの前に沈んだ。

 しかし高丘は、「新しい景色を見られたというのはクラブとして大きいと思います」と敗れはしたもののこれまで経験したことがなった決勝という舞台を踏んだことが今後に生きると前向きに捉えた。「勝ちきれなかったのはその時のチームの実力」と振り返り、「そういう決勝の舞台で勝ちきれるチームになりたいし、自分もそれにふさわしいプレーヤーになりたいという思いです」と今季を向いた。

 「決勝で負ける経験というのは言葉で言い表すには難しい感情になりましたけど」と複雑な心境も吐露したが、「それさえも糧にしてやっていかなくてはいけないと思いますし、チームとしても、個人としても、モチベーションは高いので、良いエネルギーにして今年をやりきりたいという気持ちです」と語った。

 そして迎えたホワイトキャップスでの4年目のシーズン。開幕にあたり「4年もいると思ってなかったというのが正直なところですけど」と笑顔を見せ、ただ「1年目から本当に、チームからも、ファン・サポーターからも、愛情をもらっていることに感謝しています」と言う。

 そのお返しはもちろん優勝。昨季MLSカップ決勝まで進み、チームの新しい歴史の一ページの一員として、「4年目ですけど、新たな気持ちでゼロからシーズンを戦って、笑って終われればいいかなと思っています」と今季の第1歩を踏み出した。

MLS西カンファレンス覇者としての自覚も

今季開幕戦でクリーンシートと守り切ったGK高丘(左)。レアル・ソルトレイク戦。2026年2月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
今季開幕戦でクリーンシートと守り切ったGK高丘(左)。レアル・ソルトレイク戦。2026年2月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 MLSカップ決勝では敗れたものの、西カンファレンスのチャンピオンとして「相手は僕たちを倒そうと思ってくる」と自覚する。昨季突然の入団で大きな話題となった元ドイツ代表MFミュラー(#13)も契約更新し、チームは昨季とほとんどメンバーが変わっていない。それぞれがチームとして何をしなければならないか分かっていると思うと昨季からの積み上げを期待する。

 高丘自身も昨季で契約終了したが、シーズンオフに2027年夏まで契約を更新した。MLSは、今季はFIFAワールドカップ、来季は欧州に合わせるシーズン期間移行のため、不規則なスケジュールとなる。

 チャンスがあればヨーロッパやほかの国でプレーすることに挑戦したい思いもあったというが、「ホワイトキャップスも高く評価してくれましたし、去年はあと一歩というところで終わったので、その悔しさを晴らすということも含めて、もう1年半(ホワイトキャップスで)やろうと決めました」と語った。

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

天皇誕生日をバンクーバーで祝福「天皇誕生日祝賀レセプション」

あいさつする髙橋総領事。「バンクーバーの桜は東京よりもすごい」と感想を語り、会場が和んだ。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
あいさつする髙橋総領事。「バンクーバーの桜は東京よりもすごい」と感想を語り、会場が和んだ。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一

 在バンクーバー日本国総領事館主催の天皇誕生日祝賀レセプションが2月20日、バンクーバー市の会場で開催された。

 バンクーバーを中心とする日系コミュニティをはじめ、カナダ連邦政府、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府や市の関係者など約250人が集い、天皇陛下の66歳の誕生日を祝った。会場には着物姿も見られ、華やかな雰囲気に包まれた。

 バンクーバー総領事館・髙橋良明総領事は「みなさんと一緒に天皇陛下の誕生日をお祝いできることをうれしく思います」とあいさつ。日本とカナダの二国間関係は、インド太平洋地域のパートナーとして非常に重要であり、さらに同じG7(主要7カ国)メンバーとして、政治、経済、安全保障、人々の交流などさまざまな分野で緊密な関係を構築と紹介。

 今年はバンクーバーでFIFAワールドカップの試合が行われることに触れ、「勝ち上がってくれば日本代表が来る可能性もあります」と期待した。

 昨年は初めて四季を通じてバンクーバーで過ごし、多くのコミュニティの人々と交流できる機会を得て色々な学びがあった1年だったと振り返り、世界情勢が変わる中で、連邦・州政府や邦人・日系コミュニティと共に、BC州、ユーコン準州、そしてカナダとさらなる深い関係を期待すると語った。

BC州政府を代表してパーマー森林大臣があいさつ。日本とBC州との関係の深さを改めて強調した。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
BC州政府を代表してパーマー森林大臣があいさつ。日本とBC州との関係の深さを改めて強調した。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一

 BC州政府からはラビ・パーマー森林大臣があいさつ。もうすぐ開花の季節を迎えるバンクーバーの桜は日本とBC州の長年の友好の証であり、「総領事によると世界一」と笑いを誘い、BC州の日系カナダ人約55,000人がBC州と日本との関係強化に大きく貢献、文化、ツーリズム、ビジネス、学術など広範囲に及んでいると紹介。森林大臣としては、日本はBC州木材輸出国として100年以上に及ぶ欠かせないパートナーであり、天然資源、テクノロジー、農業などの分野も含めて最も重要な貿易相手国であると強調した。

 また今月10日にBC州北西部の町タンブラー・リッジで起きた事件に髙橋総領事が哀悼の意を表したことに呼応して、この町が日本とも関係が深い歴史があることを紹介した。

 そして「ブリティッシュ・コロンビア州政府を代表して、天皇陛下の誕生日と日本の皆さまに心より祝意を表します」と締めくくった。

 会場には髙橋総領事が「日本から取り寄せた」という新鮮な魚介類を使ったすしや厳選した日本酒などが用意され、出席者は舌鼓を打ちながら和やかなひと時を過ごした。

乾杯のあいさつをしたデイビッド・イワアサ氏。天皇陛下の誕生日を祝い、髙橋総領事、パーマー森林大臣と乾杯。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
乾杯のあいさつをしたデイビッド・イワアサ氏。天皇陛下の誕生日を祝い、髙橋総領事、パーマー森林大臣と乾杯。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
出席した政府関係者、髙橋総領事を囲んで。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
出席した政府関係者、髙橋総領事を囲んで。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
日本から取り寄せた新鮮な魚介を使ったすしはいつも大人気。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
日本から取り寄せた新鮮な魚介を使ったすしはいつも大人気。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
提供された日本酒も人気。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一
提供された日本酒も人気。2026年2月20日、バンクーバー市。写真 斉藤光一

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

Today’s セレクト

最新ニュース