メキシコ麻薬王死亡で暴動発生、カナダ発着航空便は再開

 冬のバケーション先として人気のメキシコで麻薬カルテルのリーダー殺害をきっかけに混乱が起きた。

 報道によると、2月22日、麻薬王の一人ネメシオ・オセゲラ容疑者(通称エルメンチョ)が軍の作戦によって殺害され、その報復的措置としてカルテル構成員がメキシコ6州以上の地域で高速道路封鎖や商業施設への放火などの暴力行為を行った。暴動はカナダ人に人気のビーチリゾート、プエルトバヤルタのあるハリスコ州で始まった。ハリスコ州とナヤリット州では住民の自宅待機が呼びかけられた。

 カナダの航空各社はプエルトバヤルタやハリスコ州都グアダラハラの発着便を一時全便欠航した。

 カナダ外務省はメキシコ滞在中のカナダ人に「高い犯罪発生率および誘拐のリスク」があるとし「高度な警戒」を勧告した。また複数の州について、不要不急の渡航を避けるよう呼びかけた。23日夜には警告内容を更新、「2月23日時点で新たな重大事件は報告されていないが、今後も警戒地域やメキシコ国内の他地域でさらなる事件が発生する可能性がある」とした。

 しかし24日には、エアカナダ、ウエストジェット、エアトランザット、ポーター航空が定期便を再開、フレア航空も25日から再開した。カナダ外務省はプエルトバヤルタならびにグアダラハラにいるカナダ人に「航空券が確定していて、かつ安全な場合のみに」空港に向かうよう呼びかけた。

 アニタ・アナンド外務大臣は24日午前、報道陣に「メキシコの状況はより安定しつつある」と話した。しかし「その不安定さや変動性は地域によって異なる」とし、「現在、メキシコに滞在しているカナダ人には現地当局の助言に従うよう勧告している」と述べた。

 航空会社の定期便再開後にカナダ人が続々と帰国。当時の様子を伝えた。一方で、空港ではメキシコに出発するカナダ人観光客の姿も映し出されていた。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事