カナダde着物
第70話
*人形町・問屋街で東京着物ショー*
卯月(ウズキ)とは、卯の花(ウツギの花)が盛りになる月で、田植えをするという意味から「植月(うづき)」という説もあるそうです。
只今、超高齢者の両親に会いに、日本に来ております。
カナダからの家族も東京に滞在しており、毎日、行き来をしてますが、都会の喧騒から少し離れて、緑鮮やかな茶畑や田園を見ていると、心がふっと軽くなるのを感じます。
両親の顔を見るたびに、元気でいてくれることのありがたさをしみじみと感じる、そんな静岡の午後です。

*今日の着物*Today’s Kimono
「かつての問屋街で東京着物ショー」
春に日本へ帰る楽しみの一つに、東京で開催される“東京着物ショー”があります。
こちらのイベントは、着物の魅力を再発見し、現代のライフスタイルに合わせた新しい形での着物文化を紹介しているものです。
今年は、4月18日から20日まで、東京都中央区日本橋人形町界隈の20会場で開催されました。
今回も、静岡の幼なじみと一緒に会場を回りました。彼女は、ただの着物好きにとどまらず、型染めや仕立てまで手がけてしまう、まさに着物の達人です。
イベントの楽しみのひとつは、会場に集まった着物姿の方々を眺めること。
マネキンに着せられた着物も素敵ですが、やはり人が実際に着ている姿はいいものですね。
その人らしいコーディネートが施されていて、とても魅力的です。
旅行中の友人と私は、洋装でしたが、次回は是非着物で訪れてみたいです。

*人形町界隈の歴史と文化的魅力について*
東京・中央区の人形町(にんぎょうちょう)界隈は、江戸時代から続く深い歴史と、現代の都市文化が交錯する魅力的なエリアです。
人形町の名前の由来は、江戸時代にさかのぼります。この地には、江戸幕府の命により、京都から人形師が移住し、御所人形や武者人形などを製作する「人形町」が形成されました。また、近くには「人形町通り」があり、現在でもその名残を感じることができます。
*人形町と問屋街——江戸の商いの心を今に伝える街*
東京・中央区の人形町界隈は、江戸の情緒を色濃く残す一角でありながら、現在もなお「商いの町」として活気に満ちた表情を見せてくれます。とりわけ、この地域に広がる問屋街は、江戸の経済と文化を支えた商人たちの息吹を感じさせる存在です。
江戸の粋を現代に伝える人形町と問屋街。ここを歩けば、「モノ」だけでなく、「コト」や「ヒト」の豊かさに出会えることでしょう。

*参照*
「人形町の魅力 | 東京日本橋 人形町」
https://www.ningyocho.or.jp/contents/charm/index.html

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから。
コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
14年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。
年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。
*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。
カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。
和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
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