カナダ政府は3月6日、日本政府との「日加包括的戦略的パートナーシップに関する共同声明」を発表した。マーク・カーニー首相は6日に日本に到着し、高市早苗首相と会談した。
6日に発表された共同声明には、今後カナダと日本がより緊密に広範囲な分野で協力していくことで合意した内容が盛り込まれている。
「カナダと日本の二国間関係は、民主主義と法の支配への敬意という共通の価値観・原則、強固な政治・経済関係、豊かな人的・文化的交流によって支えられていることを確認する。国連(UN)を中心とする多国間主義という基本的価値、法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋、ルールに基づく貿易の支持、日加商工会議所協議会、カナダの対日『チーム・カナダ』貿易使節団、経団連代表団のカナダ訪問などを通じた貿易・投資パートナーシップの拡大に焦点を当て、これらの関係をさらに強化する重要性を強調する」としている。
国際社会が歴史の転換点に立ついま、「変化する地域の安全保障環境の中で主要な課題に共に取り組み、共有する戦略的利益を追求するという決意を新たにする。自由で開かれたインド太平洋の必要性を強調し、東シナ海および南シナ海を含む地域において、武力や威圧による一方的な現状変更の試み、国際法、特に国連海洋法条約(UNCLOS)に反するいかなる行動にも強く反対する。2016年の南シナ海仲裁裁判所の裁定は最終的なものであり、紛争当事国を法的に拘束することを改めて確認。また、台湾海峡をめぐる問題については、建設的な対話を通じた平和的解決を促す」。
北朝鮮への対応にも触れ、共有する懸念に協力して対処し、拉致問題の即時解決を強く求めるとしている。
日加関係はインド太平洋地域をはじめとする地政学的情勢の変化を受け、共通の利益を守るために「包括的戦略的パートナーシップ」を設立と発表。具体的に実践するため、「安全保障・防衛協力の強化」「経済安全保障、サプライチェーン、技術的安定性」「貿易・投資」「エネルギー安全保障および食料安全保障」「北極、環境、気候分野での協力」「人的交流、学術交流、文化交流」を新たな共有優先分野とし、今後の協力に明確な方向性を示す「日加包括的戦略ロードマップ」を策定。首脳・閣僚間の定期的な相互訪問を含むあらゆるレベルでの交流を強化するとしている。
日加関係は2028年に両国外交関係樹立100周年を迎える。「この歴史的な節目と長年にわたる関係の新たな章に向けて、引き続き緊密に協力していく」と約束している。
カーニー首相が日本を訪問した時には、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃で中東情勢はすでに緊迫していた。中東情勢については「引き続き緊密に連絡を取り合う」と記されている。
「日加包括的戦略ロードマップ(Canada-Japan Comprehensive Strategic Roadmap)」の詳細についてはこちら(英文)。
(記事 三島直美)
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