カーニー首相訪日で高市首相と首脳会談「幅広い優先分野で協力を強化することで合意」

 マーク・カーニー首相は、3月6日、7日と首相として初めて日本を訪問。6日に高市早苗首相と会談した。7日には経済界の関係者と面会する機会を持った。

 カナダ政府は会談では、「急速に変化する世界において、カナダと日本の協力強化は、両国の労働者、企業、家族に大きな機会をもたらすとの認識で一致。防衛、重要鉱物、貿易、エネルギー、気候、人的交流など、幅広い優先分野で協力を強化することで合意した」と発表した。

 防衛関係の強化では、「軍事協力の拡大、防衛調達(デュアルユース技術を含む)での連携、人工知能、自律型システム、航空宇宙、宇宙通信など先端技術分野での協働の可能性」を強調。

 さらに、危機対応(国際的な緊急事態における自国民の支援・退避のため情報共有の強化や共同の危機管理計画を含む協力)、北太平洋におけるIUU漁業対策(違法・無報告・無規制漁業への共同巡視調整と取り締りを通じ、海洋生態系と沿岸地域社会を保護)、海上保安協力(カナダ沿岸警備隊と海上保安庁による情報共有、巡視調整、共同訓練の実施)の3分野での二国間協力覚書について議論し、協力強化を図ることで一致した。

 ほかにも、LNG(液化天然ガス)、LPG、原子力技術、水素、カーボンキャプチャーなどのエネルギー分野での貿易と協力拡大の可能性、経済・安全保障パートナーシップの拡大でサイバー脅威を含む安全保障・技術分野での連携強化などで合意した。

 両首脳は「今後も緊密に連絡を取り合うことで一致した」としている。

 同日には「日加包括的戦略的パートナーシップに関する共同声明」を発表した。

(記事 北野大地)

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