「やっと始まった」2026年カナダワーホリ招待 昨年より遅く不安の声も

  「やっと始まってくれたー!」。カナダの2026年ワーキングホリデー(International Experience Canada=IEC)の招待が3月2日から始まったことを受け、SNS上では安堵の声が上がった。

 今年は昨年より招待開始が遅れ、日本人応募者の間では不安の声が出ていた。ただ、やっと招待が始まったものの、招待の時期や審査の見通しを巡って疑問も残る。

 そこで、2026年ワーキングホリデービザの状況について、カナダ移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada=IRCC)に2月28日にメールで質問を送った。

例年より遅い開始 安堵の声と続く不安

 今年は昨年より招待開始が大幅に遅れた。日本ワーキングホリデー協会公式ブログによると2025年の最初の招待は1月27日となっている。今年は約1カ月の遅れだ。

 さらに2025年と違う点は年間枠。今年は6,283人で、昨年の6,500人からやや減少している。一方で招待を待つ応募者数は昨年よりも多くなっているようだ。カナダ政府が発表した3月2日時点では5,509人。昨年は1月に1,770人だった。

 招待開始の遅れや応募者数の増加に伴い、招待や申請後の審査の時期について不安の声が上がっている。現在カナダにワーキングホリデーで滞在し、2回目の招待を待つ紗織さんは、「例年より(抽選の)開始が遅く、5月末に31歳の誕生日を迎えるとワーホリの延長ができなくなるのでソワソワしている」と話す。

 紗織さんの現在のビザは今年6月30日に期限を迎える。それまでに招待を受け、申請手続きを行い新たなワーキングホリデービザに切り替える必要がある。「早くプールに入れたから、同時期の人と同じように来るかと思ってたのに私の分はまだ来ていない」と不安を口にする。「誕生日までに無事に申請が済むことを祈るのみ」と話した。

カナダ入国外国人数減少政策が影響

 日加トゥデイの質問にIRCC広報担当から3月3日に回答が来た。質問は、1.招待開始時期と枠数の公表時期、2.招待開始が昨年より遅れている理由、3.ワーホリ申請が生涯で2回となった背景、4.2回申請可能による枠数増加の可能性、5.招待開始時期の遅れによる申請者への救済対応。

 招待開始時期については3月2日、発表のタイミングについては枠数決定後となったためとの回答だった。

 さらに移民政策について、カナダ政府は移民制度の管理を強化し、持続可能な水準に戻す方針を示していると説明。2026〜2028年の移民基準計画では、2027年以降の永住者受け入れ数を人口の1%未満に抑え、2027年末までに一時滞在者の割合をカナダ人口の5%未満にする方針を掲げているため、2026年のIECでもカナダに入国する外国人数を減少していると続けた。

 申請が2回になった背景については、日本とカナダが2024〜2025年に制度を見直したことによるものとの説明だったが、この制度変更が移民受け入れ数の削減方針には影響しないとも明確に言及している。

 今回の回答では、招待前に31歳になり応募資格を失う可能性がある応募者への対応などについての明確な回答はなく、追加質問への回答次第で記事を更新する予定。

(取材 田上麻里亜)

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