猫32匹、SPCA門前に放置される

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の動物保護団体BC SPCAのサンシャイン・コースト動物センターで、12月5日午前9時ごろ、門前に32匹の猫が置き去りにされているのが発見された。12月18日にBC SPCAが発表した。プラスチック製の容器に入れられた状態だったという。

 SPCAの発表によると、事件当時スタッフとボランティアは建物裏で作業しており、猫は置き去りにされてから約20分後に発見したという。プラスチック容器はテープで封がされ、ひとつの容器に複数の猫が入っていた。1匹はすでに死亡していたという。

 同センターのマネージャー、マリカ・ドネリーさんは、「私の記憶にある限り、BC SPCAの動物センターにこれほど多くの動物が置き去りにされた例はありません」と声明で述べている。同センターでは空いているケージが6つしかなく、置き去りにされた猫の状態を確認し、仮設の収容スペースを確保するのに7時間を要したという。

 現在、全ての猫が検疫期間を終え、一部の猫は里親募集が開始された。残りの猫についても不妊・去勢手術が済み次第、里親募集が行われる。

 広報担当シニアディレクターのカイラ・ウルフさんは「ペットを手放す決断がどれほど辛いものかは十分に理解している」としつつ、動物の遺棄は動物虐待防止法に基づく犯罪であるとし、やむを得ず手放さなければならない場合は、BC SPCAのアニマル・ヘルプラインに電話するか、動物センターのスタッフに相談してほしいと訴えている。

 BCSPCAのアニマル・ヘルプライン:1-855-622-7722

(記事 高城玲)

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