カナダ統計局は12月15日、11月の消費者物価指数(CPI)を発表した。総合インフレ率は前年同月比2.2%上昇と、前月(10月)と同水準で横ばいとなった。
変動の大きい食品・ガソリンを除いたコアインフレ率は2.8%上昇(前月3.0%から鈍化)した。
ガソリン価格が前年同月比7.8%減で全体のインフレ率を抑制した。ただ10月は9.4%減だったため前月比では1.8%上昇した。またサービス価格が前年同月比2.8%上昇ながら前月の3.2%から鈍化。ツアー旅行(8.2%減)や宿泊(6.9%減)などの旅行関連費用が大きく下落した。家賃は11月4.7%上昇で10月の5.2%から伸びが鈍化した。
一方で食料品価格は前年同月比4.7%で前月3.4%からさらに上昇。牛肉が17.7%、コーヒーは27.8%と大幅に上昇した。
ただコアインフレ率が落ち着いていることから、カナダ銀行による利上げの可能性が低いと見られている。中央銀行の次の金利発表は2026年1月28日に予定されている。
(記事 北野大地)
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