カナダの航空会社エア・トランザットとパイロット組合は12月9日、ギリギリまで続けた労使交渉の結果、暫定合意に至ったと発表した。12月10日から予定されていたストライキは回避された。年末年始の繁忙期における大規模な運航停止は避けられた。
エア・トランザットのパイロット組合(約750人)は、給与水準や労働条件の改善を求めて1年近くにわたり交渉を続けてきた。しかし7日には72時間のストライキ通知。10日から全面的な運航停止の可能性もあった。
会社側はストライキに向けて8日から減便を実施。これまでに18便が欠航した。エア・トランザットはケベック州モントリオール市に本社を置く航空会社で、リゾート地への路線を中心に運航している。今回の欠航はモントリオールとトロント空港発着便に限定された。
組合は今後、合意事項について組合員で賛否を投票により可決する。
(記事 北野大地)
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