
バンクーバー・ライズがなんとか1点差を守り、NSLプレーオフ初戦に勝利した。11月4日、スワンガードスタジアム(バーナビー市)にオタワ・ラピッドFCを迎え、スタジアムには満員のファンが詰めかけた。
前半はライズが圧倒した。14分にアブドゥが先制点をあげると、21分に再びアブドゥが得点。このまま快勝するかに見えた。しかし、後半に入り66分にプリダムに得点されると、そこから一進一退の攻防が続く。緊迫した接戦は最後まで続き、ライズは何とか1点リードを守り切り、初戦を勝ち取った。
次は11月8日にオタワで第2戦に臨む。
11月4日(スワンガードスタジアム)
バンクーバー・ライズFC 2-1 オタワ・ラピッドFC
岡本はプレーオフも左サイドバックでフル出場

左サイドバックで先発出場した岡本祐花は、「入る前はちょっと緊張していたんですけど」と笑って、「入りも良かったし先に2点決めたところで前半はすごく有利に進めたと思います」と振り返った。ただそこはやっぱりプレーオフ。簡単にはいかない。「後半は相手もすごく強い気持ちでくる中でもっと点を取れた場面があったので、そこで取れていればもうちょっと落ち着いた試合になったと思います」と反省点を口にした。
岡本も前半は攻撃に積極的に絡むシーンが多く見られた。「試合に入るにあたって先に点を取った方が勝つと思っていたので、積極的にいこうとは思っていました。そういう意味ではいつもより攻撃に絡むことができたかなと思います」。ただ、後半の体力的に厳しくなってくる時間帯でも攻撃に絡むことができるプレーが出せたらと、勝っても反省を口にする。

まずはホームで勝って第2戦へという目標は達成し、「リードはありますけどフラットの状態と思って、自分の良さを出して攻撃に絡んで、自分が点を取ったり、クロスでアシストができるように、数日しかないですけどしっかり調整してがんばりたいと思います」と次戦に臨む。
試合後は最後までファンにサインをして話しかけていた。「最初の花火ですごい!って思って気分が上がって、それからはファンの声が最後までずっと後押ししてくれました。勝ち切れたのはファンのおかげかなって思います」と笑顔を見せた。
NSLプレーオフは4チームで優勝を争う
今年カナダで4月に開幕した女子サッカープロリーグ、ノーザンスーパーリーグ(NSL)は、11月1日からプレーオフが始まった。6チーム中上位4チームがプレーオフに進んだ。
1日はモントリオール(Stade Boreale)で、AFCトロント(1位)とモントリオール・ローゼズFC(4位)が戦い、2-0でトロントが勝利。第2戦は9日にトロント(York Lions Stadium)で行われる。トロントには木﨑あおいが在籍している。ライズ(3位)は8日にラピッド(2位)とオタワ(TD Place)で対戦する。
決勝は11月15日、トロント(BMO Field)で行われる。

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)
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