バンクーバー郊外での発砲事件で男2人逮捕、市は連邦・州政府に警察官150人派遣を要請

 メトロバンクーバー・サレー市のサレー市警察(SPS)は10月30日、一般住宅への銃撃事件で男2人を逮捕したと発表した。

 事件が起きたのは同日午前2時頃。56番アベニューとキングジョージ・ブルバード付近の住宅に何者かが発砲した。警察官が現場に駆けつけたところ、住宅外壁に銃撃による損傷が確認された。事件当時、屋内には数人がいたが、けがはなかった。

 警察は現場近くで容疑車両を発見、男2人を逮捕した。さらに捜査を受けるため、2人はSPSの留置施設に収容された。

 警察は初期段階の情報として、この事件がサレー市で多発している恐喝行為(エクストーション)に関連している可能性があると述べた。一連の襲撃についてはインドのビシュノイ・ギャングが多くの事件への関与を主張しているが、SPSタイグ・ポロック巡査部長はグローバルニュース電子版に、捜査が進まなければ実際にギャングが関与しているか判断するのは難しいと述べている。今回のように現場で容疑者を逮捕できたのは、捜査にとって大きな助けになるとも語っている。

 一方、こうした状況を受けてサレー市は、連邦政府と州政府に、連邦警察(RCMP)および統合特殊取締部隊(CFSEU)から、計150人の警察官を一時的に派遣するよう要請した。同市ブレンダ・ロック市長は市民やビジネスは深刻な影響を受けているとし、「サレー市はこれ以上(この状況に)耐えることも許すこともできない」と声明を出している。

(記事 高城玲)

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