今年4月に起きたラプラプ・デイ・フェスティバル車両突入事件で、11人を殺害したとして起訴されたカイジ・アダム・ロー被告は9月10日、その精神状態について裁判を受ける能力があると判断された。
ロー被告は4月26日、バンクーバー市で開かれたフィリピンコミュニティのフェスティバルで、SUVを故意に群衆に突入させたとして逮捕され、11件の第2級殺人罪で起訴された。さらにバンクーバー市警察は9月10日、ロー被告が新たに31件の殺人未遂で起訴されたと発表した。
事件当時には精神保健チームのケアを受け、事件後は保釈なしで精神医療施設に収容されている。
報道によると、今回の判断は、精神科医2人による報告書に基づき、3日間にわたり証拠と主張を検討した審理の結果だという。判決を言い渡したレジナルド・ハリス判事は「結論として、ロー被告が現在、公判に立つ能力を有していると確信する。具体的には、自らの弁護を行う能力があり、裁判の性質、目的、結果を理解している。さらに弁護人と意思疎通を図る意思と能力がある」と述べている。
この日ロー被告は法廷にビデオで出廷した。ハリス判事は、同被告を引き続き勾留するよう命じた。同被告の次回の出廷については未定。
(記事 高城玲)
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