15日は日本行きも欠航、エアカナダ労使交渉行き詰まりストライキまで数時間に迫る

 エアカナダは16日からの客室乗務員労働組合CUPEエアカナダ支部のストライキに備えて計画的に減便を進めている。15日は、これまでに約300便が欠航となっていることが分かった。エアカナダによると今日中に約500便が欠航になるという。

 国際線の長距離路線を中心に午後からの欠航が相次ぎ、バンクーバー発大阪行き、トロント発羽田行きも欠航となった。さらに、16日成田発バンクーバー着、大阪発バンクーバー着、成田発トロント着もすでに欠航が決まっている。

 CUPEは15日正午(東部標準時)を期限していた政府介入について、拒否すると発表した。あくまでもエアカナダとの協議での決着を求めるという。

 もし何らかの合意に至らなければ16日午前1時(東部標準時)、15日午後9時(太平洋標準時)からストライキに突入する。その場合、エアカナダ、エアカナダ・ルージュのカナダ発着全便が欠航となる。パイロットの労働組合との交渉時は直前でストライキを回避した。

 組合が要求しているのは、賃金引き上げと賃金対象となっていない無給労働への100%の対応で、引き下がるつもりはないとしている。

 エアカナダは利用客に、予約便が欠航となった場合は、他の便に振り替えるか、全額返金に応じるとしている。https://www.aircanada.com/ca/en/aco//home/book/travel-news-and-updates/2025/ac-action.html#/

(記事 北野大地)

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