はしか感染者が全国で増加している。特にオンタリオ州とアルバータ州で急増している。
カナダ保健省が6月23日に発表した8日から14日まででは、全国で221人が新たに感染していると報告。感染が確認されたのは、ブリティッシュ・コロンビア州、アルバータ州、マニトバ州、サスカチュワン州、オンタリオ州。これで2025年の感染者数は3,381人となった。これまでにノースウエスト準州、ノバスコシア州、プリンスエドワード島州、ケベック州でも確認されている。
中でもアルバータ州は961人、オンタリオ州は2,186人と多く、6月23日付発表では、1週間でアルバータ州125人、オンタリオ州71人が感染。オンタリオ州では政府の発表によると感染者数は徐々に落ち着きを見せているという。
一方でアルバータ州では人口比で感染率が最も高くなっている。アルバータ州政府の発表では、4月後半からほぼ毎週100人以上の感染者を確認。最新の発表による6月27日現在では1,122人となっている。
カナダ保健省によると、はしかは1998年から2023年までは特定の数年を除いてほぼ100人以下に抑えられていた。しかし2024年10月にニューブランスウィック州で広がって以降、2025年に入ると3月頃から急激に増加し、4月後半からさらに激増している。
多くはワクチン未接種の17歳以下の子どもで、各州政府はワクチン接種を呼び掛けている。
(記事 北野大地)
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