ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は6月2日、スカイトレイン・ミレニアムラインの延伸計画「ブロードウェイ・サブウェイ・プロジェクト」について、開業は2027年秋になると正式に発表した。
同プロジェクトはミレニアムラインをVCC・クラーク駅からアビュータス駅まで全長5.7キロメートル延伸。6つの地下駅(Great Northern Way-Emily Carr、Oak-VGH、Broadway-City Hall、South Granville、Mount Pleasant、Arbutus)が新設され、キャンビー・ストリートではカナダラインとの地下連絡通路も整備される。

VCC・クラーク駅からアビュータス駅までの所要時間は約11分。アビュータス駅からブリティッシュコロンビア大学(UBC)まではバス(99番Bライン)が接続する。BC州マイク・ファーンワース運輸大臣は「(スカイトレインは)99番Bラインの3倍の輸送能力」を持ち、周辺地域での交通状況は大きく改善されると述べた。
一方で同プロジェクトについては予算が1億2700万ドル超過しているほか、当初の開業予定から約2年遅れている。また長期にわたる工事は周辺地域のビジネスに大きな負担を強いている。
アビュータス駅からUBCまでの延伸は、トランスリンクの優先事項として最新の10カ年計画に盛り込まれ、UBCとバンクーバー市も支持している。しかし現時点で州・連邦政府からの具体的な資金拠出の予定はない状態だという。
(記事 高城玲)
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