ホワイトキャップス10戦無敗、歴史的な快進撃で連続無敗記録更新中

ゴール前の攻防。2025年5月3日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
ゴール前の攻防。2025年5月3日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

 クラブ史に残る快進撃を続けているホワイトキャップスが3日、ホームBCプレースにレアル・ソルトレイクを迎えた。現在キャップスは公式戦連続無敗記録を更新中でこの日も記録を更新した。

5月3日(BCプレース:19,762)
バンクーバー・ホワイトキャップス 2−1 レアル・ソルトレイク

連戦にも「勝ちながら修正できている」

 ホワイトキャップスは立ち上がりからテンポ良くパスをつなぎ試合をリードした。先制点は前半の20分。FWネルソンが2人のディフェンダーをかわしゴール。70分にはMFバーハルターの右サイドからのクロスにDFブラックモンがファーストタッチでゴールに流し込み、リードを2点に広げた。

 GK高丘にとってはピンチの少ない試合だった。後半アディショナルタイムにPKを許して1点を失ったものの、前後半を通じて2本のシュートを防ぎ、冷静に試合を締めくくった。試合後、第一声に「最後1点取られましたけど、そこはしっかり抑えたかったなと思います」と、チームが好調な中でも自らのプレーを冷静に振り返った。

 チームの現状については「勝ちながら修正できている」と高丘。4月には、CONCACAFチャンピオンズカップ準決勝でリオネル・メッシ擁するインテル・マイアミに勝利し、クラブ史上初の決勝進出を果たしている。「チームの歴史を変えたというのは大きいですし、チームの歴史を変えていくというのは私たちも目標にやってます」と話した。

 次戦に向けては「少し時間が空くので、少し休みをとりながら、やるべきことをしっかりやっていきたいと思っています」とコメントした。

連勝でクラブ史上最多の勝ち点ペース

 この日の勝利でホワイトキャップスは、レギュラーシーズン8勝1敗2分、勝ち点26とした。開幕11試合での勝ち点26はクラブ史上最多。MLS西カンファレンス首位とMLS年間の勝ち点を争うサポーターズ・シールドでも首位を維持した。

 CONCACAFチャンピオンズカップでは4月30日にマイアミでの第2レグも2-1で勝利し、決勝進出を決めた。決勝は6月1日にメキシコシティでクルス・アスルと対戦する。このため5月31日にBCプレースで予定されていたポートランド・ティンバーズ戦は延期となる。

 勢いに乗るホワイトキャップス、5月の連戦でも好調を維持できるかが注目される。

試合前にバンクーバー市で起きた事件への犠牲者を追悼

 キックオフ前には、4月26日にバンクーバー市で起きたフィリピン系フェスティバル「Lapu Lapu Day Block Party」の惨事を受けて犠牲者のために黙とうした。国歌斉唱はフィリピン系カナダ人歌手と合唱団によって行われ、クラブは支援金の寄付を呼びかけた。

5月・6月のホームゲームhttps://www.whitecapsfc.com/

5月11日(日)4:00pm LAFC戦
5月28日(水)7:30pm ミネソタ・ユナイテッドFC戦
6月8日(日)6:00pm シアトル・サウンダーズ戦
6月25日(水)7:30pm サンディエゴFC

チームのゴールを喜ぶGK高丘。2025年5月3日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
チームのゴールを喜ぶGK高丘。2025年5月3日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

(取材 田上 麻里亜)

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