真夏の日差しが照り付ける中、今年も盛り上がったパウエル祭。8月3日、4日のバンクーバー市オッペンハイマー公園周辺は、日本文化を楽しむ人たちであふれた。
開会式に出席した在バンクーバー日本国総領事館総領事代理・岡垣さとみ首席領事は、「48回目のパウエル祭に参加できて非常にうれしく思います」とあいさつ。カナダで最も長く続いている最大規模の日系イベントが日系カナダ人の歴史的な場所オッペンハイマー公園で開催されることに大きな意味があると思うと語った。日本の伝統文化やフードが楽しめるコミュニティに親しまれている夏祭りにバンクーバー総領事館も毎年ブースを出展し、「今後のパウエルフェスティバルの発展を願いつつ、総領事館としても可能な支援を続けていきたいと思います」と応援した。
パウエル祭はもうすぐ50周年を迎える。ジェニー・クワン国会議員(NDP、バンクーバー・イースト選挙区)は、パウエル祭はバンクーバー市で最も長い歴史を持つフェスティバルと紹介。「もしかして誰かから何か言われるかもしれないけど、私が最も好きなフェスティバルです」と告白して拍手を浴びた。パウエル祭が行われるオッペンハイマー公園周辺は戦前には日本人街として知られ、現在はホームレスの人たちが生活拠点としている。数年前には同公園が使用できず、周辺の道路を歩行者天国にして開催したいきさつもある。その後、現在のような公園と周辺道路を利用しての開催となっている。
クワン議員はパウエル祭がインクルーシブでさまざまな方面の関係者と協力しながら開催されていることを称賛した。
パウエル祭は、パウエルストリートフェスティバル・ソサエティが主催している。今年は第48回。毎年多くのブースや展示があり、公園やストリートに設置されたステージやバンクーバー日本語学校では途切れることなく武道や踊り、和太鼓などのパフォーマンスが行われた。
もちろん夏祭りと言えば屋台を楽しみにしている人も多く、今年も日本を思わせるフード屋台やクラフト販売店などが通りにずらりと軒を並べた。
写真で見る第48回パウエル祭
(写真 斉藤光一/記事 編集部)
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