UBCで親パレスチナ派が交差点を占拠、1人が逮捕される

ブリティッシュコロンビア大学(UBC)構内で親パレスチナ派抗議キャンプが設置される。2024年5月4日。Photo by Japan Canada Today
ブリティッシュコロンビア大学(UBC)構内で親パレスチナ派抗議キャンプが設置される。2024年5月4日。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市にあるブリティッシュコロンビア大学(UBC)で、キャンプによる抗議活動を行っている親パレスチナ派が5月29日、構内の主要な交差点を占拠した。

 デモ参加者約100人は午前7時ごろに、ユニバーシティ・ブルーバードとウェスブルック・モールの交差点を占拠。「私たちは止まらない、私たちは休まない」「盗まれた土地に平和はない」などと叫んで抗議した。キャンプ設置場所から約250メートルのところでバスの出入りが妨害される事態となった。

 これを受けて連邦警察(RCMP)が出動し、デモ参加者たちを取り囲んだ。警察の声明によると、デモ参加者には交差点から移動する猶予が与えられたがコミュニケーションが図れず、結果的に警察が介入する事態となったという。RCMPは午後12時過ぎまでにはデモ参加者たちを退去させたが、1人が逮捕された。

 大学は午後に声明を発表、授業などは通常通り行われるとした。

 イスラエルとハマスの紛争に対する親パレスチナ派の抗議キャンプは、カナダの大学で広がっており、UBCでは4月下旬に設置された。デモ参加者たちは大学に対し、イスラエルの企業や団体との経済的、学術的なつながりを断ち切るよう求めている。

(記事 編集部)

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