ブロードウェイ地下鉄、ペテロ・ブリッジ、ともに完成予定が遅れる

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の運輸・インフラ省は5月24日、バンクーバー市のブロードウェイ地下鉄プロジェクトと、サレー市とニューウエストミンスター市を結ぶペテロ・ブリッジの付け替えプロジェクトが、ともに予定よりも遅れることを発表した。地下鉄が2027年運行開始、ペテロ・ブリッジが2025年開通となる。

 完成予定日の変更は両プロジェクトともに今回で2度目。当初、地下鉄は2025年に運行開始予定だったが、コンクリート業者のストライキのほか、トンネルや駅の工事に予定より長い時間がかかった。またペテロ・ブリッジは2023年の開通を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大やサプライチェーン問題などが影響したという。

 しかしBC州ロブ・フレミング運輸大臣は両プロジェクトとも着実に前進していると強調する。前者は一番の難所とされていたトンネルのボーリングをすでに終え、後者は新しい橋のメインタワーが完成した。

 ブロードウェイ地下鉄はスカイトレイン・ミレニアムラインの延伸で、現在終点となっているVCCクラーク駅からアービュータス・ストリートまでを結ぶ。総工事費は約28億ドル。ペテロ・ブリッジは、中央分離帯で分離されたより広いレーンを備えた橋となり、歩行者・自転車専用レーンも設置される。総工事費は14億ドル。

(記事 編集部)

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