パウエル祭の劇にでる ~投稿千景~

エドサトウ

 「老来」と言う言葉があるが、僕の場合は「老来の演技」と言えるかもしれない。70歳を超えるいい年をして、若い人達と一緒になり、ヴァンクーバーにある座ダイコンという劇のグループで頑張っている小生は運の良い方なのであろう。

 脊椎の手術をしてから2年目の夏、「パウエル祭」で不自由な手足で演技することから、そろそろ引退を考えていた小生であったけれど、また、演技する機会がめぐり来て、僕にとってエキサイティングな夏がやって来た。

 セリフをとちったりもするが、劇の仲間と芝居を創ってゆく楽しさは、かけがいのない人生の宝物のような気がしてならない。

 クーベルタンの言葉であったと思うが「人生において大切なことは、勝つことではなく、生涯努力し挑戦し続けることである」とあるのは、最近、好きな言葉である。去年から始めた野菜作り、今年は、立派なナスビ、ズキニ、トマトが収穫できるようになり、何やら、それも楽しい人生の一つでもある。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
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