GK高丘、ホワイトキャップスで今季MLS初勝利!

GK高丘、この日はホームで初めてピンクのユニフォームで試合に。CFモントリオール戦。2023年4月1日、BCプレース。Photo by Koichi
GK高丘、この日はホームで初めてピンクのユニフォームで試合に。CFモントリオール戦。2023年4月1日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 MLSレギュラーシーズン初勝利は圧勝だった。バンクーバー・ホワイトキャップスFCは4月1日、BCプレースでCFモントリオールと対戦。試合開始30分こそ接戦だったものの、38分にゴールを決めると、あとは最後まで一方的な展開で今季6試合目で白星をあげた。

4月1日(BCプレース:16,046)

バンクーバー・ホワイトキャップスFC 5-0 CFモントリオール

試合は23分CFモントリオールのCamachoが2枚目のイエローカードで退場となり動き出した。1人多いアドバンテージでもホワイトキャップスはなかなか攻めきれなかったが、38分Whiteがゴールを決めると波に乗った。立て続けに得点し前半が終わって3-0とリード。後半にも2点を追加して、モントリオールを圧倒した。

無失点に抑えて「うれしかったですね」GK高丘

 5得点と大量リードだったとはいえ無失点に抑えられて「やっぱりうれしいかったですね」と素直に喜んだ。

 チームはMLSレギュラーシーズン初白星。「ちょっと時間かかりましたけど、6試合目でやっと勝ち点3取れたというところで率直にうれしいです」と語った。「クリーンシートで終われたので、そこは毎試合自分が目指してるとこなので、達成できてよかったなっていう気持ちです」

 無失点で終わったことを振り返り、「(ここまで)なかなか勝ててなかったですし、失点も続いていた中で、しっかりゼロで終わっていくことは、前半で3-0になりましたけど、そこで後半1点も相手にやらないっていうところを集中して。僕自身もそうですし、チームメイトも、そこをしっかり集中してゲームを終わらせられたっていうのは評価できるポイントかなと思います」と語った。

 これまで初戦黒星のあと引き分けが4試合続いた。それでもチーム状態は悪くなかったという。「試合の内容とかも良くなっていく感覚もありましたし、勝ち点3を取れる、勝ち点3はすぐそこにあるという感覚でいたので」とシーズン初めに感じていたチームへの手ごたえと同じ感覚を口にした。

 今月前半は2週間で5試合と厳しいスケジュールが続く。日本では経験しないレギュラーシーズンの長距離移動に「もう全然、慣れました」と余裕の笑顔。「距離は長いですけど、(移動)環境をしっかり整えているので、うまく自分もアジャストできてると思う」と高丘。それでも「日本の移動はすごい快適だった、楽だったなって」と笑った。

 今週はホームであと2試合ある。「日々、試合に向けてしっかり自分のベストをできるように調整をしたいなと思います」と語った。

「自分たちがチームとして上回っていたから勝てた」Sartiniヘッドコーチ

 Vanni Sartiniヘッドコーチは、試合後の会見で開口一番「とってもハッピーだ」と満面の笑みを見せた。常にポジティブなSartiniヘッドコーチだが、この日は選手たちへの称賛を惜しまなかった。

 「今日の勝利は(相手が)10人だったからではない。自分たちのサッカーが相手を上回っていたからだ」と語った。「おそらく相手が12人でも勝てただろう」とそれくらい良い内容だったと振り返った。

 大量得点が目立つが無失点に抑えただけでなく、この日は枠内シュート数もゼロ。「大量得点だったが、気を緩めることなく後半も攻めていったのが良かった」と評価。「今日は全てにおいてチームにいい方向に働いた」と笑顔で振り返った。

4月のホームゲーム

4月5日(水)LAFC戦(CONCACAF Champions Leagueファーストレグ)
4月8日(土)ポートランド・ティンバーズ戦
4月29日(土)コロラド・ラピッズ戦

この日はディフェンスも堅く、GK高丘も無失点に抑える。CFモントリオール戦。2023年4月1日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
この日はディフェンスも堅く、GK高丘も無失点に抑える。CFモントリオール戦。2023年4月1日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事