ブライアン・マッキーバー16個目の金メダル(更新)

 北京パラリンピックの距離スキー20キロクラシカルとスプリントフリー(視覚障害男子)の2種目で、カナダのブライアン・マッキーバーが優勝した。20キロクラシカは3月6日、スプリントフリーは8日に行われた。マッキーバーは1979年生まれの42歳。アルバータ州カルガリー出身で、母方の祖父母が日本出身の日系3世にあたる。

 距離スキーの視覚障害クラスはガイドと一緒に滑り、2014年までは兄のロビン・マッキーバーがガイドを務めた。北京大会でも、ロビンはコーチとしてブライアンを支えた。

 2002年に行われたソルトレイクシティ大会でパラリンピックに初出場して、ノルディックスキーの5キロと10キロで金メダルを獲得した。以後、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌、今回の北京大会と、パラリンピックでは6大会に出場。19個のメダルを獲得していて、うち15個が金メダルという成績を残している。

 バンクーバー大会では一時はオリンピック代表にも内定して、史上初めてのオリンピック、パラリンピック同時出場選手になると注目されたが、最終的には補欠となり、オリンピックは選手で出場しなかった。マッキーバーは北京大会を最後に引退を表明している。

 パラリンピックでの最後の試合となる11日の距離スキー 12.5キロフリー(視覚障害男子)でも金メダルを獲得。冬季パラリンピック男子史上の最多記録をもつ、ドイツのゲルト・シェーンフェルダーに並んだ。

10日はブライアンのパラリンピックキャリアでの最終レースとなる。

ブライアンは兄、ロビンとの絆でも注目された。

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