アルバータ州がワクチンパスポートを撤廃

 アルバータ州がレストランなどの利用に求めていた、ワクチン接種証明の提示義務を、2月8日で終了した。8日の記者会見で、同州ジェイソン・ケニー州首相が明らかにした。

 ケニー州首相は、アルバータ州での新型コロナウイルス感染のピークは3週間前で、現在、入院する患者が減少しているとして、規制緩和に乗り出した。

 収容人数500人未満の図書館や教会などでは、入場者の人数制限を撤廃する。一方、収容人数500人以上1000人未満の会場では500人まで、収容人数1000人以上の会場では定員の50%まで入場可能とする。

 さらに学校における12歳以下のマスク着用義務も今月14日で撤廃する。

 アルバータ州では2021年9月、深刻な感染の第4波に襲われ、ICU(集中治療室)が満床に近くなるなど状況がひっ迫、州内で受け入れができなくなった患者の移送のため連邦政府に支援を要請した。その際、感染状況が落ち着いた夏に、ほぼ全ての規制を解除したことが、医療崩壊寸前の状況となった原因だったとして、ケニー州首相らが州民らから批判を受けた。

 アルバータ州が8日に発表した過去24時間の新規感染者数は1,667人、亡くなった人は13人だった。一方、ブリティッシュ・コロンビア州では1,117人、亡くなった人はいなかった。オンタリオ州やケベック州の新規感染者はそれぞれ2,092人と2,504人だった。

 サスカチュワン州もワクチン証明書の提示義務を14日に撤廃する予定。

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