スタンレーパークで駆除されたコヨーテはこれまで4頭のみ

 スタンレーパークで市民らがコヨーテに襲われる事件が多発しているのを受けて、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府が駆除に乗り出したが、これまでに捕らえたコヨーテは4頭だという。バンクーバー新報のemailでの問い合わせに、州政府が回答した。

 野生動物保護や自然保全を行う、Conservation Officer Service(COS)によると、2020年12月から9月9日までの間にスタンレーパークで45人が襲われている。そのため、業者がトラップを仕掛けてコヨーテを捕らえ、安楽死させようという計画が始まった。

 州では2週間でパークに住む35頭の駆除を目指している。しかし、約1週間が経過して捕らえたのは4頭のみだった。

 現在、州政府が様々なデータを調べていて、スタンレーパークに住むコヨーテの数が予測していたより少なかった可能性もあるとしている。捕らえた数が予測していた数字より大きく下回っていることで、今後、計画の実行期間を延長するのか、それとも2週間でいったん終了するかは、人がさらに襲われる事件があるかなどの状況から決める。

 コヨーテ駆除の計画には、シンガーソングライター、ブライアン・アダムスをはじめ、多くの人から反対の声があがっている。スタンレーパークのコヨーテを救おうという署名活動(https://www.change.org/p/save-vancouver-s-coyotes?redirect=false)には9月16日時点で約2万4000人が署名した。
 

スタンレーパークでのコヨーテ駆除に反対するブライアンアダムスさんのTwitter投稿。

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