再開へ向け動き出したバンクーバー水族館、新たな求人情報やアザラシの親子ビデオも更新

保護した盲目のアザラシ出産!のニュースも
親子の様子をYouTubeビデオで公開(更新)

 バンクーバー水族館が再開に向けて7月23日と24日の2日間、求人イベントを行った。約100人を新たに雇用する。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、財政難に陥り、2020年9月8日から閉館している水族館。今年4月に、アメリカのテーマパーク運営会社ハーシェンド・ファミリー・エンターテインメントが買収することが発表された。

 新型コロナワクチン接種が進み、新規感染者が減少していることから、ブリティッシュ・コロンビア州政府は5月から段階的規制緩和を実施。7月1日には第3段階に入り、イベント開催も感染症対策を行いながらではあるものの通常に戻った。

 水族館もウェブサイト上で「Re-opening soon(もうすぐ再開)!」と発表。現在、安全に再開するための準備中だという。

 求人を行っているのは
・飲食(アソシエイトおよび管理者)
・小売(アソシエイト)
・キッチン(シェフ、ペストリーシェフ、キッチン管理者、スチュワード、スチュワード管理者)
・ゲストサービス
・建物管理
の5部門についてで、7月26日時点で求人サイトからも応募できる。

 さらに海洋生物トレーナー、プログラムコーディネーターなど新たな求人広告も発表されている。(8月4日時点での状況)

保護された盲目のアザラシが出産

 バンクーバー水族館の関連機関、海洋生物保護センターが5月23日に保護したアザラシが出産した。海洋生物保護センターがSNS上で発表した。

 出産したのはアザラシ(ハーバーシール)のドネリーで、インディアンアームでボートと接触事故で頭に大ケガを負った。また、ケガによりドネリーは視力を失っている。

 保護当時は食事もできない重体だったが、センターで手術を行った際に妊娠を確認。無事に出産できるよう、スタッフがケアを続けてきた。

 生まれた子どもは雌でドリーと名付けられた。母子ともに健康だという。

 また、親子の様子を撮影したビデオをYouTube上で公開した。ビデオに対して、「二頭が仲良くずっと水族館で暮らせますように」といったコメントも寄せられたが、水族館の説明では、子どもは成長すればリリース(野生に放つこと)を予定してるという。アザラシは親離れが早いため。

 一方、母親のドネリーは失明していることから、今後も水族館で暮らすとみられている。

YouTubeで公開された親子の様子


出産を報告するインスタグラム投稿

https://www.instagram.com/p/CRrqxklsALJ/

事故で大けがを負ったアザラシが出産。Marine Mammal Rescue Centreのインスタグラムより
事故で大けがを負ったアザラシが出産。Marine Mammal Rescue Centreのインスタグラムより

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