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第34回 遺言だけではなかった!?エンディングノートがあれば防げた、まさかの事態 〜Let’s海外終活〜

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

春の気配が整い、桜のつぼみも膨らむ季節となりました。

私の住むBC州では、2026年3月8日をもってDaylight Saving Time(夏時間)が廃止され、時計の針を動かす必要がなくなりました。

個人的にはこの変化を歓迎していますが、一方で『変わらないこと』の安心感も実感しています。終活において、変わらずに準備しておくべきなのは、万が一の時に家族が迷わないための『情報』です。

さて前回は、遺言がなかったことで多くの人が巻き込まれてしまったAさんのケースをご紹介しました。

「やっぱり遺言は大事だな」と感じた方も多かったかもしれません。
確かに、遺言があれば相続の大きな方向は決めておくことができます。誰が遺産を受け取るのか。誰が手続きを進めるのか。そうした重要な部分は、遺言で整理できます。

ですが、Aさんのケースでは、もし遺言があったとしても、やはり周りの人たちは困ったはずだと言われています。なぜなら、Aさんがどんな生活をしていたのか、誰もよく分からなかったからです。

Aさんは長くカナダで一人暮らしをしていました。カナダに友達はいますが、日本にいる家族とは、年に一度連絡を取る程度。どこの銀行を使っているのか。どんな保険に入っているのか。家の契約はどうなっているのか。誰も知りませんでした。

亡くなったあと、部屋の中を確認してみても、古い通帳やクレジットカードの明細は見つかったものの、オンラインのアカウント情報は不明。スマートフォンやパソコンにはパスワードがかかっていて、開くこともできません。友達はAさんの資産や契約関係について、知る由もありませんでした。

葬儀の準備、部屋の片付け、相続手続き。それらと並行して、Eさんたちは「Aさんの生活の痕跡」を一つひとつ探していくことになりました。

銀行や保険会社に問い合わせ、公共料金の契約を確認する。思いつくところに連絡しては、該当する契約があるかどうかを確認する。その作業は、思っていた以上に時間も労力もかかるものだったそうです。

もしここで、Aさんがエンディングノートを残していたら。状況はかなり違っていたかもしれません。

エンディングノートには、法的な効力はありません。遺産の分け方を決めることもできません。ですが、残された人にとって本当に必要とされる情報をまとめておくことができます。

たとえば、

どんな保険に加入しているのか
使っているクレジットカード
住まいの契約や公共料金
税金を頼んでいた会計士がいるかどうか
連絡してほしい人
お葬式やお墓の希望

こうした情報が一冊にまとまっているだけで、残された人の負担は大きく変わります。

海外で一人暮らしをしている方の場合、この情報の大切さはさらに大きくなります。国が違うだけで、制度も手続きも大きく違うからです。

遺言では、財産の内容を細かくリストとして書かないこともあります。だからこそ、エンディングノートに一覧としてまとめておくことで、家族や周りの人の負担を大きく減らすことができます。

つまり、どちらか一つではなく、両方そろって初めて、周りの人への思いやりになるのです。

Aさんのケースでは、相続手続きだけでなく、生活に関する情報を探すことにも多くの時間がかかりました。もしエンディングノートがあれば、Eさんたちが全て手探りで調べる必要はなかったはずです。

遺言を書くことは、とても大切です。
でも、それだけでは足りないことがあることを知ってください。

あなたの銀行口座、保険、契約、連絡先。もし何かあったとき、誰かがそれをすぐに見つけられる状態になっているでしょうか?

エンディングノートは、特別なものではありません。

未来の誰か、それは自分かもしれないし、愛する家族かもしれない。大切な友達かもしれません。その人たちが困らないために残す、もう一つの思いやりの形です。

*ご感想・ご質問は、メールにてお気軽にどうぞ。voice@shukatsu.ca

本コラムは終活に関する一般的な情報提供を目的としています。内容には十分配慮しておりますが、必要に応じてご自身での確認や、専門家へのご相談をおすすめします。なお、本コラムをもとに行動されたことによる不利益については、免責とさせていただきます。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

叶多範子(かなだ・のりこ)

海外終活アドバイザー

親しい友人の急逝をきっかけに、事前の準備が周囲の負担を減らし、安心をもたらすことを実感。現在は相続専門の弁護士アシスタントとして実務に携わりながら、50代からの海外在住日本人に向けて終活の重要性を伝えています。

終活を「死の準備」ではなく、人生を整える「私活(わたしかつ)」と考え、エンディングノートを活用してその考え方を広げています。

カナダ・バンクーバー在住。家族はカナダ人の夫と2人の息子、愛猫1匹。

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第33回 遺言がないと、こんなに多くの人を巻き込む、巻き込まれる 〜 Let’s海外終活〜

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

2月に入り、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕しました。

世界中のアスリートが、この一瞬のために長い時間をかけて準備してきた姿に、胸を打たれます。あの舞台に立てるのは、才能だけではありません。積み重ねてきた準備があってこそです。

終活も同じです。元気なうちに、少しずつ整えておく。それが、いざというときに自分や家族を守ります。

今月は、実際にあったお話をひとつ、ご紹介します。

遺言がなかったことで、どれだけ多くの人が巻き込まれ、困ったのか。このケースを通して、「自分には大した財産もないから」という思い込みが、いかに危険かを知っていただければと思います。

実際にあったお話  Aさんの場合

両親はすでに他界。配偶者も子どももいないAさん。カナダで一人暮らしをしていました。「自分は大した財産もないから」そう思い、遺言は作らないまま82歳で亡くなりました。

Aさんには、日本に兄妹が3人いました。88歳のBさん、85歳のCさん、79歳のDさん。この場合、Aさんの遺産の相続人はこの3人です。

遺言がないため、相続手続きを進めるには、3人のうち誰か1人が代表者となり、カナダの裁判所で正式な手続きを行う必要がありました。この代表者は、Administratorと呼ばれます。

ところが、Bさん、Cさん、Dさんは全員日本在住。英語は話せず、メールも使えません。年齢や体調の問題もあり、カナダへ渡航するのは現実的ではありませんでした。

しかも、何人かは軽い認知症が始まりつつある状況。幸いにも日本語で対応してくれる現地の弁護士事務所は見つかりましたが、相続の話や難しい書類の内容を理解するのは、たとえ日本語であっても現実的にはとても難しい状態でした。

時差の関係もあり、弁護士事務所とのやりとりは主にメール。このままではとても対応しきれないことが容易に分かったため、結局、Bさんが代表者、そしてBさんの長男であるEさん(つまり亡くなったAさんの甥)が、やりとりの仲介役を引き受けることになりました。

Eさんは、日本で会社勤めをしている忙しい世代。仕事を休んでカナダへ渡航し、葬儀や片付けを行い、帰国後も弁護士から届くメールを確認。その内容をかみ砕いて親やおじ・おばに説明し、返事や希望をまとめて送る日々。思うように時間が取れず、やりとりが止まってしまうことも少なくありませんでした。

相続人である兄弟姉妹も、「遺産がもらえて嬉しい」そんな気持ちは、ほとんどなく、どちらかというと、面倒なことに巻き込まれてしまったという感覚が強かったそうです。

さらに、Eさんを含む甥や姪の世代からは、別の不安も聞こえてきます。

もし、この手続きの途中で、Bさん、Cさん、Dさんの誰かが亡くなったら。もし、認知症が進み、判断ができなくなったら。その場合、相続手続きはさらに複雑になり、長引く可能性があります。

実は、この状況のいくつかは、遺言があれば避けられました。

たとえば、遺言の中で遺言執行人を、信頼できる人に決めておく。Aさんの場合は、せめて甥のEさんにしておけばよかったかもしれません。高齢の兄妹ではなく、若い世代に頼む方が、長期的にも安心です。適任者が思い当たらなければ、専門家に相談して別の選択肢を検討しておく。そのうえで、遺産を誰が、どれぐらい受け取るのかをはっきり書いておく。

それだけで、高齢の兄妹が代表者になる必要もなく、甥や姪が間に入って苦労する場面は、かなり減ったはずです。

Aさん自身も、自分が遺言を残さなかったことで、まさか兄妹や甥の世代にまで負担をかけることになるとは、思ってもみなかったはずです。

遺言がないと、こんなにも多くの人を巻き込みます。そして巻き込まれます。

相続人が高齢だったり、すでに亡くなっていたり、認知症が始まっている場合、相続は簡単には進みません。

遺言は、お金持ちのためのものではありません。
金額に関わらず、残された人が困らないための、思いやりの書類です。

もしあなたが「自分には大した財産もないから」と思っているなら、このAさんの話を思い出してください。遺言は、あなたが元気なうちにしかできない、最後の贈り物です。

ここまで読んで、「じゃあ、遺言さえあれば大丈夫なんだ」と思われたかもしれません。

ただし、実はこのAさんのケース、遺言があったとしても、Eさんたちが困った場面がまだあったんです。

それは何か?

次回は、「遺言だけではなかった!?エンディングノートがあれば防げた、まさかの事態」についてお話しします。

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グローバルライフデザイナー/海外終活アドバイザー。カナダ・バンクーバー在住。

カナダで親しい友人を突然亡くした経験から、「準備があることで、まわりの負担が減り、安心して暮らせる」ことを痛感。現在も相続専門の弁護士アシスタントとして実務に携わりながら、海外で暮らす日本人が将来の不安を少しずつ整理できるよう寄り添いながら活動している。

エンディングノートを通じて、終活を“死の準備”ではなく、これからの自分の人生を整える“私活(わたしかつ)”として紹介している。

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第32回 愛を、争いに変えないために 今、できる終活 ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

新しい年を迎え、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
年のはじまりは、これからの人生と、大切な人との関係を、そっと見つめ直すタイミングでもあります。

今日は新年のはじまりに、私にとって少し印象的だった出来事をひとつ、シェアさせてください。

昨年12月30日、アメリカでコーチングをされている方とじっくり言葉を交わす機会がありました。その対話の中で、私自身がずっと伝えたかったのに、うまく言葉にできずにいた思いが、ようやく一文になったのです。

終活は、
愛を、争いに変えないために、
今、あなたができること。

これまで私は、終活を「愛」や「思いやり」という言葉で表現してきました。
ただ、どこか抽象的で、本当に伝えたい核心に、もう一歩届いていない感覚もありました。

この一文は、私がこれまで見てきた数えきれない実例と、自身の経験が重なって生まれた言葉です。新しい年、この言葉を胸に、また一つずつ、丁寧に伝えていこうと思っています。

さて、ここから少し、大切なお話をします。

「面倒と思えているうちは、まだ余裕がある」。

この言葉は、年齢を重ねた方からの相談を聞いていると、実感する場面がとても多くあります。 特に、エンディングノートについては、そう感じることが少なくありません。

なぜ、年齢を重ねるほどエンディングノートが書きにくくなるのでしょうか?

理由は、とてもシンプルです。
体力と気力が、確実に落ちていくから。

考える
決める
選ぶ
振り返る

これらはすべて、想像以上にエネルギーを使います。

若い頃は無意識にできていたことが、年齢とともに少しずつ負担になっていく。

それなのに、
「ちゃんと考えなきゃ」
「家族に迷惑をかけないようにしなきゃ」
と思うほど、心と体が拒否反応を起こしてしまうのです。

そして「面倒」が、いつの間にか「しんどい」に変わり、結果として、手をつけられないまま時間だけが過ぎてしまう。

書いた方がいいのは分かっている。
でも、体力も気力も残っていない。
そんな状態に、多くの方が陥ります。

ここで、よく聞かれる質問があります。
70代や80代からでは、もう手遅れなのでしょうか。

正直に言うと、これは人によります。

自分で書けない
書く意欲がわかない。

そんな場合は、周りの人が手伝う、という選択肢もあります。

エンディングノートは、無理なら完成させなくてもいい。途中でもいい。空白があってもいい。

ただ、最低限の情報や、してほしいこと、してほしくないこと、それだけは残しておく。

私は遺言・相続専門の弁護士アシスタントとして、この「ほんの少し」が何も用意されていなかったことで、困り、苦しまれたご家族をこれまで数多く見てきました。

これは誇張でも、脅しでもありません。
私自身が現場で見てきた事実であり、率直な実感です。

だから私は、「全部、完璧にやりきりましょう」とはお伝えしていません。

「やれる元気があるうちに、少しでも書いておきましょう」
そうお伝えしています。

完璧でなくていい。未来の自分や家族が、「やっておいてよかった」と思える程度で十分です。

新しい年が、あなたと、あなたの大切な人にとって、少しでも安心につながる一年になりますように。

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第31回 “家の中を探しても何も出てこない時代”の終活 ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

12月に入り、今年もいよいよ締めくくりの季節となりました。
街はホリデーの雰囲気に包まれ、少し気持ちが忙しくなる頃です。

そんな年末だからこそ、自分や家族のために見直しておきたいことがあります。
今回は、“オンライン時代の終活”をテーマに、海外で実際に起きた例を紹介します。

先日、とある方(Z子さん)から、深いため息まじりにこんな言葉がこぼれました。

「実は家じゅう探しても、亡くなった息子の財産に関するものが一つも出てこないの。」

紙の明細はすべてオンライン。
ログイン情報もどこにあるのか分からない。

特に最近増えているのは、パスワードが分からないことで

「携帯を開けられない」
「Emailが見れない」

 というケースです。

携帯電話もメールも、実は“情報の宝庫”なんです。
友人や仕事先とのやりとり、サブスクの契約状況、届いている通知……。
大切な情報がぎゅっと詰まっています。

Z子さんのケースでは、銀行だけは一緒に開設を手伝ったので把握できていたものの、年金、保険、投資口座……。“存在していたのかどうか”さえ手がかりがない状況でした。

こうした状況は、紙の明細が減り、オンライン管理が当たり前になった今、とくに海外在住者のまわりで増えてきています。家族と離れて暮らすからこそ、誰も情報に触れられないまま時間が経ってしまうことが多いのです。

便利さの裏側で、家族が大切な情報にまったくアクセスできないリスクが、静かに大きくなっているのが今の時代です。

だからこそ、年末のこのタイミングで、次の3つだけ、ぜひ見直してみてください。

1 まずは“存在しているもの”を把握する
銀行や保険、投資口座、クレジットカードなど、持っている“種類”だけ分かればOKです。金額がわからなくても、「どこに何を持っているのか」を把握できるだけで、家族の負担は驚くほど軽くなります。

2 ログイン情報は“どこに保存しているか”を決めておく
パスワードそのものではなく、安全な「保存場所」をメモしておくと実用的です。紙のノートなのか、パスワード管理アプリなのか、家族が後で確認できる“場所そのもの”を決めておくことが大切です。

3 家族に“見てほしい場所だけ”伝えておく
すべて説明する必要はありません。「何かあれば、このノート(フォルダ)を見てね。」このひとことが、将来の大きな助けになります。

終活というと重く感じる方もいますが、
本質は“未来の自分と家族をラクにすること”。 忙しい年末だからこそ、来年の心が軽くなる一手を、小さく始めてみませんか?

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第30回 “やることリスト”より、“やらないことリスト”で整える年末 ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

気づけば、いつの間にか11月。

ハロウィンが終わった途端、スーパーにはもうクリスマスソング。日本では年賀状コーナーも出てくる頃でしょうか。

「うわ、もう今年もあと2ヶ月ないの?」と焦る方もいるかもしれません。でも、ここでちょっと立ち止まってみてください。

大掃除やクリスマスカード、はたまた年賀状の前に、“心と人生の棚卸し”をしてみませんか?今日は、年末前に少し取り組むだけで“新しい年が軽くなる終活3選”をご紹介します。

① エンディングノートを“ちら見”する

「とっくに書いたから大丈夫!」と思っている方も、念のため中をのぞいてみましょう。最後にノートを開いたのがいつだったか、思い出せない人もいるのでは?書いた当時は完璧でも、住所や保険、口座情報、希望の住まいなど、意外と変わっているものです。

全部を書き直す必要はありません。気になるところだけ、“ちら見更新”で十分。それだけで、今の自分に寄り添ったノートになります。

見直しのタイミングは、年末や自分の誕生日がおすすめ。
新年を迎える前、または生まれた日に感謝しながら、これからを整えてみる。

そんなアップデートや振り返りを、毎年の小さな習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。

② スマホの写真を“眺める”

「減らさなきゃ!」と気合を入れるより、“眺める”のがポイント。

1年分の写真って、けっこう捨てがたいんですよね。

え?1年どころか3年分?5年分?それ以上??
それはもう、見応えたっぷりの“人生アルバム”です。
でも今、見返してみると気づくはず。

「これ、なんで撮ったんだっけ?」とか、
「この夕飯シリーズ、ほぼ同じ構図じゃない?」とか。

そんな“あるある写真”は、笑いながら即削除。

削除したくない写真ばかりなら、これを機に思い切ってハードドライブなどへ保存。それができたら、携帯には本当に残したい写真だけになっているはず。

それが、“今を大切に生きる”ためのデジタル終活。
まずは、隙間時間でできる“スマホから”始めてみるのがおすすめです。

③ “やらないことリスト”を作る

「来年こそ新しいことを始めよう!」と意気込むより、まず「やめること」を決めてみましょう。

手放すものを決めると、時間も心も軽くなります。人生の“余白”をつくることでもあるのです。

たとえば、
・気が進まない飲み会には行かない
・SNSを目的なく眺めて、なんとなく時間が過ぎるのをやめる
・「いつか使うかも」で、物を溜め込まない
やらないことを決めるのは、“自分をラクにする”ための選択。「手放す勇気」も、立派な終活のひとつです。

来年を軽くしたいなら、今ちょっとだけ手を動かす。こんな小さな積み重ねの終活なら、取り入れやすく、続けやすいはず。

大掃除の前に、“心のホコリ”をサッと払っておきましょう。

……はい、書いている本人(筆者)も、溜めがちなので一緒に頑張ります!

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カナダで親しい友人を突然亡くしたことをきっかけに、終活の大切さを実感。
相続専門の弁護士アシスタントとしての経験をもとに、海外を含むさまざまな場所で暮らす日本人の終活を、学びの視点から支えている。

エンディングノートの活用や家族との対話を通じて、「自分らしくこれからを生きる」ヒントを共有する活動を続けている。

「終活」を、これからの人生を見つめ直す機会ととらえる——そんな“私活(わたしかつ)”という考え方も、大切にしている。

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第29回 私活(わたしかつ)=「私を生きる」って、どういうこと? ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

気づけば、もう10月。秋の風が心地よく感じられるようになりました。

ふと足を止めて空を見上げると、日差しの角度までやさしく変わっていることに気づきます。そんな季節の変わり目は、自分の心や暮らしを見つめ直すのにもぴったりですね。

さて、先月のコラムでご紹介した「私活(わたしかつ)」について、「もっと詳しく聞きたい!」という嬉しいメッセージをいただきました。今回はその“私活”を、少し深掘りしてお話しします🌸

実は「私活」とは、私の造語なんです。(今、試しに「私活(わたしかつ)」で検索してみたら、出てくるのは全部、私のブログとこの連載ばかりでした)

私が考える終活は「死や終わりの準備」ではなく、“これからを自分がどう生きたいか”に焦点を当てる活動のこと。

先日、あるオンライン対談で、教育の現場で長く活躍されている方が、こんな言葉を口にしました。

 「私は今が一番幸せ!地に足がどーんと着いてる!自分を満たすことが幸せ!!」

その瞬間、心の中で拍手したくなりました。あぁ、これこそ“私活”だなって。「誰かのため」だけに生きるのではなく、ちゃんと“自分の軸”をもって生きている。

私たちはつい、家族のことや人の目を優先して、自分の想いを後回しにしてしまいがちですよね。でも、ふと立ち止まって考えてみてほしいんです。

 ・どんな暮らしをしたい?
 ・自分が本当にしたいことは何?
 ・今、幸せって自信をもって言える?

この問いに素直に答えられたら、きっとそれが“私活”の第一歩。人の期待や常識に流されず、自分の人生のハンドルをしっかり握ること。それが「私を生きる」ということ。

でも現実は、そう簡単じゃないですよね。

仕事、家族、健康、お金、環境、、、、どれも大切。だからこそ、やりたいことを後回しにしたり、今すぐには動けないこともあります。私自身も、「やりたいけど、今は無理かも」と感じる瞬間が何度もあります。

でも最近気づいたんです。「できない理由」を一枚裏返すと、そこには本当の「夢」が隠れている。

たとえば「時間がない」は、「本当はもっと自分の時間を大事にしたい」、「家族が反対する」は、「本当は応援されるくらい自分を信じたい」。実はそんな願いの裏返しだったりするのです。

だから、“私活”は完璧じゃなくていい。

現実と理想のあいだで揺れながらも、「私はどう生きたい?」と自分に問い続けることが、すでに“私を生きる”ことなんだと思います。

終活=私活。

それは「人生の終わり」を整えることではなく、「これからの人生をどうデザインし、どんな未来を描くか」を考えることです。

年齢を重ねても、「私、今が一番幸せ」と言える自分でいたい。そのために、日々の暮らしの中で小さな“私活”を積み重ねていきたい。

今日も、自分の人生を自分らしくデザインしていきましょう!

Let’s 私活!

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カナダで親しい友人を突然亡くしたことをきっかけに、終活の大切さを実感。
相続専門の弁護士アシスタントとしての経験をもとに、海外を含むさまざまな場所で暮らす日本人の終活を、学びの視点から支えている。

エンディングノートの活用や家族との対話を通じて、「自分らしくこれからを生きる」ヒントを共有する活動を続けている。

「終活」を、これからの人生を見つめ直す機会ととらえる——そんな“私活(わたしかつ)”という考え方も、大切にしている。

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第28回 放置の方が高くつく!? 遺言とノート、作らなかった“代償”とは ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

「遺言を作るのに高いお金は払いたくない」
「ノートなんて作らなくても、誰も困らないでしょ?」

そんな声を、今でも耳にします。しかし実際にそのまま人生を終えたとき、“放置の代償”は想像以上に大きくなるのです。

今回は、私がこれまでに見てきた現実の例をもとに、 遺言やノートを作らなかったことで起きる困難や負担についてお話しします。

遺言がないと、裁判所の手続きが複雑に

ある日、カナダ国内で日本人の男性が急逝。配偶者や子供はおらず、血縁者は全員日本に住んでおり、現地では友人が手続きを手伝うことになりました。

彼には遺言がなかったため、まずは裁判所で 「誰が遺産管理人になるか」を決める手続きから始まります。申請に必要な情報を調べ上げ、各金融機関へ連絡し、裁判所に書類を提出する——。そのプロセスと最終的な遺産分与までには数十ヶ月〜数年に及び、弁護士費用だけで100万円超えになることもあります。

遺言は「本人のため」というよりも、「残される人のため」のもの。だからこそ、亡くなる直前に家族が弁護士を病院やホスピスへ呼び、急いで遺言を作成するケースも少なくありません。

しかし急な依頼では、書類の準備や時間外対応などで通常の3〜5倍の費用がかかることもあります。「もっと早く準備してくれていたら」そうした後悔が残る場面を、私は何度も見てきました。

友人に頼ったとしても、限界がある

現地に家族がいない場合、頼れるのは友人です。最初は「世話になったから」「生前に頼まれていたから」と、善意で奔走してくれる人もいます。

しかし、何ヶ月にも及ぶ複雑な手続きや日本の親族とのやりとりに疲れ果て、 途中で「もうやめたい」と思ってしまう人も少なくありません。

しかも、その友人は遺言で相続人に指名されていない限り、どれだけ尽くしても遺産を受け取ることはできません。裁判所や金融機関から見れば「ただの第三者」であり、報酬も基本的にはなく(場合によってはあり)、苦労だけを背負うのです。

迷惑をこうむるのは、遺産を受け取る血縁者よりも、むしろ身近な友人であることも少なくありません。これも「準備をしないこと」の現実です。

ノートがないと、探し物から大混乱

遺言があっても、エンディングノートがないと別の問題が起きます。

・いくつ口座があり、どの銀行にあるのか?
・スマホのロック解除方法は?
・オンラインの明細やサブスクの「ログイン情報をどこに保管しているか?」
・加入している保険や会員サービスは?

まさに「知らないこと」だらけで、残された人は困り果ててしまいます。さらに、本人の希望がわからないことは、大きな負担となります。大切にしていたコレクションをどう扱うか。お墓やお葬式の希望はどうだったのか。判断に迷い続けることで、家族や友人は精神的に疲弊し、「これで良かったのだろうか」というモヤモヤを抱え続けることも少なくありません

一方で、ノートに思いや感謝の言葉が残されていれば、それだけで救われるご家族も少なくありません。「大切な人が最期に何を望んでいたのか」それを知ることができるのは、大きな支えになります。

“準備しないリスク”は、お金だけではない

遺言やノートを残さなかった場合、負担になるのは手続きや費用だけではありません。

大切な人の心に、迷いや争い、そして後悔を残してしまう。これこそ、最も見過ごせないリスクです。もちろん、準備には時間やエネルギーが必要です。しかし「何も残さないこと」の方が、まわりの人にとっては、より大きな負担になるのです。

今日のまとめ

遺言がなければ裁判所の手続きに時間と費用がかかり、ノートがなければ探し物や希望の不明確さで家族や友人が疲弊してしまいます。残さなかったこと、準備しなかったことが、結果的に大切な人を苦しめることもあるのです。

あなたの代わりに、誰かが泣きながら走り回る前に。小さな一歩から準備を始めてみませんか。

Let’s 海外終活!
「やっておけばよかった」と思わない未来へ。

終活とは誰かのためだけではなく、自分自身がこれからを楽しく悔いなく生きるために取り組むもの——。私はそれを「私活」と呼んでいます。

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グローバルライフデザイナー/海外終活アドバイザー
カナダ・バンクーバー在住。

カナダで親しい友人を突然亡くしたことをきっかけに、終活の大切さを実感。
相続専門の弁護士アシスタントとしての経験をもとに、海外を含むさまざまな場所で暮らす日本人の終活を、学びの視点から支えている。

エンディングノートの活用や家族との対話を通じて、「自分らしくこれからを生きる」ヒントを共有する活動を続けている。

「終活」を、これからの人生を見つめ直す機会ととらえる——そんな“私活(わたしかつ)”という考え方も、大切にしている。

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第27回 「遺言だけで安心」は危ない?“お金の行方”から考えるノートの価値~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子


8月。まだまだ日差しは強いのに、朝夕に少しだけ秋の気配が混じるのが、バンクーバーらしいなと感じています。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

「終活って、まず何から始めたらいいの?」そんな質問を受けたとき、私はよくこう答えます。

海外在住なら、ほぼ間違いなく遺言作成を検討すること。
そして、エンディングノートを書いておくこと!と。

そう言うと、よくあるリアクションは——
 「遺言、、、でも作るの高そう」
 「遺言だけでノートはいらないのでは?」
 あるいはノーリアクション(心の声が“はい、はい、そのうちね…”)

そんな風に思っている方に向けて、今回は「お金」の視点から、サクッと違いと必要性をお伝えします。

法的な効力があるのは「遺言」

遺言(Will)は、法律にのっとって書かれた法的効力のある文書です。亡くなったあと、裁判所の手続きを経て、正式に執行されます。

一方、エンディングノートは、気持ちや希望を書き留めておく自由形式のノート。法的効力はありませんが、自分らしさや思いを伝える手段としてとても有効です。

そして何より、これからの人生をより豊かに生きるための道しるべにもなります。ノートを書くことで、自分の気持ちや考えが整理され、「これからどう生きたいか」に目を向けるきっかけにもなります。 

誰かのために、ではなく、これからの「わたしのために」書くノート
そんな風にとらえると、少しハードルが下がるかもしれません。

「ノートは必要ない」と思ったあなたへ

実は、北米で作成される遺言は、日本のように資産をひとつひとつ書き出すのではなく、「自分名義の遺産があれば、配偶者に100%。もし配偶者がいなければ、子どもに等分して渡す」といったように、配分を指定するスタイルが一般的です。

「じゃあ、日本みたいに財産の目録をつけておけばいいのでは?」そう思う方もいるかもしれません。

でも実際には、資産の内容は変わるもの。そのたびに遺言を更新するのは、費用も手間もかかるのが現実です。

その点、エンディングノートなら、自分で資産の内容を書き出すことができ、いつでも書き直せるので、家族にも渡しやすい。「今ある資産の全体像」を整理して伝える手段として、ぴったりなんです。

北米でよくある「うっかり財産」の行方

北米では、遺言に記載されていなかった口座や保険・投資などの資産が、 誰にも気づかれずに放置されると、一定期間後に州政府に没収される仕組みがあります。

これを「エスキート(escheat)」と言います。

たとえば、亡くなった方の証券口座に5,000ドル残っていたとしても、家族がその存在を知らなければ、将来的には州の財産として引き取られてしまうのです。

つまり、遺言にもノートにも書かれていない資産は、存在しないも同然になってしまう可能性があるということ。

日本でも毎年「行き場を失った財産」が国庫に

こうした現象は、実は日本でも起きています。

2022年度には約768億円だったのが、さらに32%も増え、23年度には約1015億円もの相続財産が誰にも相続されないまま、国庫に納められたと報告されています。(出典:2025/2/9 日本経済新聞)

「家族に残したつもりの財産」が、準備不足で「なかったこと」になってしまう。それって、ちょっと悔しいし、こんなことなら、ケチケチせずに使っておけばよかった〜!ってなりかねません。

今日のまとめ

・遺言は、法的な「指示書」
・エンディングノートは、気持ちと情報を伝える「連絡帳」
・どちらも揃えてこそ、あなたの大切な「お金」と「思い」がきちんと届きます。

「いつか」じゃなくて、「今」のあなたにしか書けないことがあります。未来の家族を守るノートは、実は“いまの自分”を整えるノートでもあるのです。

書いたその日から、心がふっと軽くなる。そんな感覚を、ぜひ味わってみてください。

Let’s 海外終活!!
あなたの心に、ひとつでも多くの「安心」を。

次回は「作るの高そう…でも放置のほうが高くつく!? 遺言とノートの“本当の価値”とは」をお届けします。どうぞお楽しみに!

*ご感想・ご質問は、メールにてお気軽にどうぞ。voice@shukatsu.ca

本コラムは終活に関する一般的な情報提供を目的としています。内容には十分配慮しておりますが、必要に応じてご自身での確認や、専門家へのご相談をおすすめします。なお、本コラムをもとに行動されたことによる不利益については、免責とさせていただきます。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

叶多範子(かなだ・のりこ)

グローバルライフデザイナー/海外終活アドバイザー
カナダ・バンクーバー在住。

カナダで親しい友人を突然亡くしたことをきっかけに、終活の大切さを実感。
相続専門の弁護士アシスタントとしての経験をもとに、海外を含むさまざまな場所で暮らす日本人の終活を、学びの視点から支えている。

エンディングノートの活用や家族との対話を通じて、「自分らしくこれからを生きる」ヒントを共有する活動を続けている。

「終活」を、これからの人生を見つめ直す機会ととらえる——そんな“私活(わたしかつ)”という考え方も、大切にしている。

家族は、カナダ人の夫、2人の息子、愛猫1匹。
ホームページ:https://www.shukatsu.ca

第26回 「主役じゃない私が、もらったエール。」~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

夏の陽ざしが少しずつ力を増し、バンクーバーにも季節の移ろいが感じられるようになってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。わが家ではこの夏も、野球一色の日々が続いています。

私には高校生の息子が2人います。長男はこの6月に卒業したばかりですが、どちらも小さい頃から野球を続けていて、春から夏にかけては家族総出で練習や試合に帯同するのが毎年恒例です。

先日は、長男の高校最後のトーナメントが、バンクーバーから約350キロ離れた町・カムループスで開催されました。

準決勝までギリギリ勝ち上がったチームが、なんと、まさかの優勝!

最終回、1点ビハインドのまま迎えた攻撃で同点に追いつき、2アウトからのサヨナラ勝ち。スタンドの歓声がグラウンドに響き渡る、劇的な幕切れとなりました。

……が、実は私、その感動の瞬間、タイミング悪く外野席の奥のトイレに向かって歩いておりまして(笑)かろうじて遠目でホームへの滑り込みだけは撮影できたものの、歓喜に沸く選手たちの姿は見逃してしまいました。

そんな3泊4日の滞在中、ある方から一通のメッセージが届きました。「今、日本で“終活”をテーマにしたドラマが放送されているんですよ」と、関連ニュースや写真とともに教えてくださったのです。

そのドラマの原作は漫画なのですが、実は私、その作品を数年前に、友人のご主人からプレゼントしていただいたことがありました。「終活の話だから、のりこさんの役に立つと思って」と、友人を通じて贈ってくださったものです。

その時のやさしさや、背中をぽんと押してくれるような思いが、メッセージを読んだ瞬間によみがえってきました。

何年も経ってからでも思い出してもらえること、そして「きっと喜ぶだろうな」と誰かが自分のことを思ってくれること。それだけで、胸がじんわりとあたたかくなります。

私は今も、弁護士アシスタントとして、遺言や委任状などに関する仕事に携わっています。そして、終活アドバイザーとして開催するセミナーでは、「貴重な情報が得られた」「気づきをありがとう」といった感謝の言葉をいただくこともあります。

でも、そこからすぐに“行動”へと移す方は、実はそれほど多くありません。

どれだけ言葉を尽くしても、どんなに丁寧に伝えても――
動かない人は、やっぱり動かない。
そしてそのまま、家族やまわりの人を、争いや混乱の渦に巻き込んでしまうのです。

何度も、もどかしさに押しつぶされそうになりました。
「私のやっていることは無意味なのでは?」「もう、やめてしまおうか」――
そう思ったことも、一度や二度ではありません。

それでも、こうしてさりげなく応援してくださる方がいて、「ちゃんと届いているよ」と知らせてくれる人がいる。その存在があるからこそ、私は今日も、こうして続けていられるのだと思います。

日々、家族を応援する立場にいる私自身が、実は見えないところでそっと応援されていた―― そのことに、ふと気づかされた出来事でした。

派手な言葉や大きな拍手でなくても、小さなエールは、確かに人の心をあたためてくれるもの。それもまた、人生を大切に生きていく上での、大切な力のひとつなのかもしれません。

……そんなことを、トイレへ急ぎ足で向かう途中に、ふと感じた夏の一日でした。

*ご感想・ご質問は、メールにてお気軽にどうぞ。voice@shukatsu.ca

本コラムは終活に関する一般的な情報提供を目的としています。内容には十分配慮しておりますが、必要に応じてご自身での確認や、専門家へのご相談をおすすめします。なお、本コラムをもとに行動されたことによる不利益については、免責とさせていただきます。

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叶多範子(かなだ・のりこ)

グローバルライフデザイナー/海外終活アドバイザー
カナダ・バンクーバー在住。

カナダで親しい友人を突然亡くしたことをきっかけに、終活の大切さを実感。
相続専門の弁護士アシスタントとしての経験をもとに、海外を含むさまざまな場所で暮らす日本人の終活を、学びの視点から支えている。

エンディングノートの活用や家族との対話を通じて、「自分らしくこれからを生きる」ヒントを共有する活動を続けている。

「終活」を、これからの人生を見つめ直す機会ととらえる——そんな“私活(わたしかつ)”という考え方も、大切にしている。

家族は、カナダ人の夫、2人の息子、愛猫1匹。
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第25回「それ、あなたの問題じゃないんですか?」〜死後のことを“自分ごと”として考えない人たちへ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

6月、卒業シーズンですね。ダウンタウンでも、着飾った、でもどこか初々しい、これから新しい一歩を踏み出す若者たちの姿をちらほらと見かけるようになりました。

若いっていいなあ、青春だなあ〜と、眩しく見つめる私は正真正銘、立派なおばちゃんの自覚あり!です(笑)。

さて、今日はいつもより、ちょっと真面目なお話を。

最近、自分の中にある感情に気づきました。
それは、終活をしない人への、ちょっとした怒りにも似たモヤモヤです。

個別相談や雑談などを通して、カナダで特に身寄りのないおひとり様の方から、よくこんな言葉を耳にします。

「死んだあとのことは、自分には関係ない」
「誰かがなんとかしてくれるでしょ」

でも、その「誰か」って誰でしょう?
友達? ご近所さん? 仕事仲間?
元気なときは、案外そこまで想像しないんですよね、これが…。

カナダで身寄りがいない場合、実際に動くのは、あなたの友人・同僚・クラスメイト・ご近所さんなど。

そんなあなたが認知症になったり、亡くなったりしたときーー。
 
最初は「友達だから」「お世話になったから」と手伝っていた人たちも、何も準備されていなければ、やがて疲れ、悩み、心身ともに限界を感じてしまいます。

そこにお金の問題が絡むと、事態は一気に複雑になります。

「じゃあ、潤沢なお金を残せば安心?」

でも、それだけでは足りないんです…。

遺言も委任状もないまま亡くなれば、葬儀を出してくれた同僚、日本の家族と連絡を取ってくれた友人、部屋の片づけや荷物の処分をしてくれた近所の人たちには、一円も支払われません。

すべての財産は法律上の血縁者へいきます。その血縁者が、実際に手伝ってくれた人たちへ、相応の謝礼を払ってくれたらいいのですが、必ずしもそうとは限りません。

周囲の人の善意だけに甘えて何もしないことが、あなたの矜持なのでしょうか?

私が言いたいのは、「ちゃんとやってください」じゃないんです。

でも、「やらない選択」が、誰かを困らせることになるのは避けたいなって、思うんです。

もちろん、

・頼れる人がいない
・委任状をお願いしづらい
・引き受けたくない

そんな気持ちも、よく分かります。

でも、だからといって「何もせずに放っておくことは、誰かに大きな負担を押しつけること」になるのです。そしてその“誰か”は、いつかあなた自身になるかもしれません。

例えば災害のニュースを見て、「何かしたいけれど、私には何もできない」と感じたことはありませんか?

たしかに、すべての被災地に寄付したり、炊き出しに行くのは難しいかもしれません。
でも、自分の“もしも”に備えることなら、今すぐにでもできるはずです。

死後や認知症になったときのための準備は、誰かの負担を減らす小さな優しさであり、そして何よりも、最後まで自分の人生に責任を持つことだと思います。

私がこの活動を続けているのは、「誰かのためにやりなさい」と言いたいからではありません。

自分にできることをやって、愛と思いやりを循環させていけたら、もっとあなたも周りの人も幸せになると思うからです。

私も完璧にできているわけじゃないです。でも「これだけは、やっておいてよかったな」と思える準備を、ひとつずつ増やしていくことが、大切だなあと感じています。

そんなシンプルな想いを、これからも私は伝えていきたいと思っています。そしてその一歩が、やがて家族や社会の平和へとつながっていくと、私は心から信じています。

*このコラムへのご感想やご質問もお待ちしております。
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叶多範子(かなだ・のりこ)

グローバルライフデザイナー
2015年、友人の孤独死と相続問題をきっかけに、カナダのバンクーバーで遺言・相続専門の弁護士アシスタントとしてキャリアをスタート。2020年には終活アドバイザー資格を取得し、終活の視点を取り入れた知識と実務経験を活かしたノート術とコンサルティングを提供しています。
「終活せずに困った!」という後悔の声を「やってて良かった」「ありがとう」と笑顔で未来を彩ることをライフワークとしており、これまで300名以上に国境を越えた安心感を届けています。国内外問わず、すべての人が大切な未来をデザインできるようサポートしています。 家族はカナダ人の夫、2人の息子、愛猫1匹。日々の活動や最新情報は、メルマガ、ブログ、SNSで発信中。

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著書「海外在住日本人のための50代からの終活」:​​https://a.co/d/ad4OeLw

第24回「終活に向き合うタイミング ~父の変化に学ぶこと~」~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

こんにちは!この原稿は、カナダ・バンクーバーで、ゴールデンウィークの雰囲気を少し懐かしみながら書いています。こちらはまだ肌寒い日もありますが、日が長くなり、夜7時を過ぎても明るく、街中では日本からの観光客の姿も多く見かける季節になりました。

少し前まで日本に一時帰国していた私は、6週間の滞在で「死ぬまでにやりたい100のリスト」に書いていた夢をいくつも叶えることができました。こうして願いを一つずつ実現できたのは、健康と、家族や職場を含む周囲の理解と協力があってこそ。本当にありがたいことだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

最近、80代後半の父が老人ホームの見学に行ったという話を聞き、正直とても驚きました。昔の父なら、絶対にそんなことはしなかったと思います。

「そんな話はまだ早い」「俺は大丈夫(世話にはならん)」——これが、かつて父が「終活」や「老後」という言葉に対して見せていた典型的な反応でした。

私が終活の専門家として活動していることもあり、父にも何度か今後についてどう考えているのか話を切り出したことがあります。けれど、そのたびに「そんな話はしなくていい」と受け流されてきました。

ところが、80代に入ってから少しずつ変化が見え始めたのです。同年代の友人が入院したり、認知症の兆しが見られたりと、身近な人の変化やニュースが少しずつ父の心にも影響していたのかもしれません。

具体的に何かを語るわけではなくても、ふとした行動の中に、これまでにはなかった意識の変化が感じられるようになったのです。

それをきっかけに、私たちはようやく、家族として本音で話し合う時間を本当にわずかではありますが、持てるようになりました。

ありがたいことに、今のところ父と母は歳相応の衰えはあるものの、元気にふたりで暮らしています。

けれど、私を含め誰もが若返ることはできません。せいぜい良くて現状維持。多くの場合は、なだらかな下降線、悪くすると急降下となるものです。

「世話にはなりたくない」と思っていても、思い通りにいかないのが人生。だからこそ、備えが必要なのです。

私が終活を通じて一番伝えたいのは、「頭も体も元気なうちに話すことの大切さ」です。

本人が自分の意志をしっかり伝えられるうちに、家族や身近な友人と一緒にこれからの暮らしについて考えておくこと。

それは「死」に備えるというよりも、「今をどう生きるか」を見つめ直す機会でもあります。

終活は、ある日突然やってくる課題ではありません。日々の暮らしの中にじわじわと入り込んできて、ふとした瞬間に「向き合っておけばよかった」と気づくもの。

だからこそ、「まだ元気だから大丈夫」と思っている今こそが、実は一番の始めどきなのだと思います。

そして、終活に「早すぎる」も「遅すぎる」もないとはいえ、家族関係や置かれた状況によっては、やはり少しでも早く始めるに越したことはありません。準備ができていれば、その後の人生をより安心して、より自由に生きることができるのです。

父の変化を通じて、私自身も改めて気づかされました。終活において大切なのは、その人にとっての「タイミング」であり、その瞬間を逃さず、そっと背中を押してあげられる存在がいること。

「まだ大丈夫」と思っている家族にこそ、「いつか」ではなく「今」だからこそ話してみてほしい。

これを読んでくださっているあなたが、ふと誰かの顔を思い浮かべたり、少しでも「自分ごと」として考えるきっかけになったのなら、このコラムを書いた意味があったのだと、心から思います。

私たちにできるのは、その一歩をやさしく後押しすることかもしれません。

*このコラムへの皆様からのご質問やご感想もお待ちしております。このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。このコラムを元にして起きた不利益は免責とさせていただきます。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

叶多範子(かなだ・のりこ)

グローバルライフデザイナー
2015年、友人の孤独死と相続問題をきっかけに、カナダのバンクーバーで遺言・相続専門の弁護士アシスタントとしてキャリアをスタート。2020年には終活アドバイザー資格を取得し、終活の視点を取り入れた知識と実務経験を活かしたノート術とコンサルティングを提供しています。
「終活せずに困った!」という後悔の声を「やってて良かった」「ありがとう」と笑顔で未来を彩ることをライフワークとしており、これまで300名以上に国境を越えた安心感を届けています。国内外問わず、すべての人が大切な未来をデザインできるようサポートしています。 家族はカナダ人の夫、2人の息子、愛猫1匹。日々の活動や最新情報は、メルマガ、ブログ、SNSで発信中。

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第23回 夢を叶える旅路も、終活の豊かな形の一つ ~Let’s 海外終活~

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叶多範子

こんにちは!この原稿は日本で一時帰国中(もうすぐカナダに帰ります)に書いています(このコラムが出る頃には、時差ぼけで苦しんでいる頃でしょう)。

今回はなんと6週間も滞在したので、私の「死ぬまでにやりたい100のリスト」に書いた夢や希望を、おかげさまで沢山叶えることができました。健康と家族や職場を始めとする周囲の理解と協力があって初めて実現できたことです。本当にありがたいことだと感じています。

春と言えば、桜。今年は日本では開花が遅く、私は満開の桜を旅の後半の長崎で見ることができました。バンクーバーの桜も日本の桜に負けないぐらい素晴らしいですよね。みなさんも今年の桜を楽しまれましたか?

実は「死ぬまでにやりたいこと」を一つずつ叶えていく行為は、終活の重要な一部なのです。終活というと、遺言書の作成や財産整理など、人生の終わりに向けた準備と思われがちですが、1度きりの人生を悔いのないように楽しむことも大切。

長年抱いてきた夢を叶え、やり残したことや、やりたかったことに挑戦し、心の充足感を得ることは、人生を豊かに締めくくるための大切な過程です。私自身、日本滞在中に叶えた小さな夢の数々が、確かな充実感と共に心に刻まれています。

でも、「死ぬまでにやりたいこと」は、一体どうやって実現すればいいのでしょうか?私が実践している小さな一歩をご紹介します。

まず大切なのは、具体的に書き出すこと。「いつか行きたい」ではなく「来年の春に行く」など期限を決めるだけで、夢は現実に近づきます。今回、実現できた長崎への旅も、1年前に書いたリストの中の一つでした。

次に、身近なところから始めること。行きたいところがあれば、まずは身近な近郊から始めて、徐々に遠くの夢へと歩みを進めるのもよいでしょう。

そして何より大切なのは、周囲に夢を語ること。「こんなことをしたい!」と周りに話すと、思いがけない協力や情報が集まってきます。私の今回の長めの日本滞在も、私の旅行プランに配偶者が難色を示すことなく、2つ返事で「行ってこい」と背中を押してくれたこと、そして職場の上司が快くお休みを許可してくれたからこそ実現したのです。

高校生になったとはいえ、食べ盛りの息子2人を長い間ほったらかしにすることには周囲の人が驚いたり、心配されたりもし、正直、私自身も罪悪感がなくはなかったのですが、母親だからと我慢したくないっ!やりたいことができるうちにやる!そしてその姿を見せることはプラスになれどマイナスにはならない!と信じ実行に移しました。

海外に暮らす私たちだからこそ、二つの文化の狭間で育んだ独自の「死ぬまでにやりたいリスト」がある気がします。それを一つずつ叶えていくことは、わくわくして、とーっても楽しい。そんな終活の形もあることを是非、覚えていてくださいね。

カナダに住む私たちには、日本の故郷を訪ねる旅や、昔からの友人との再会、懐かしい味を味わうなど、日本にルーツを持つからこその願いや希望があります。同時に、カナダの壮大な自然を満喫したり、多文化社会ならではの体験を深めたりする夢もあるでしょう。二つの国に心を寄せる私たちだからこそできる「やりたいこと」は無限大です。

実は、リストを書き出してみると、案外と手が届く距離に夢があることに気づくものです。「いつか」と思っていた場所が、実は週末のドライブ圏内だったり。昔から食べてみたかった料理が、実は家の近くのレストランで提供されていたり。書き出すことで、身近な幸せが見えてくるのも不思議です。

こんな小さな一歩の積み重ねが、やがて人生を振り返ったときの大きな満足感になります。今日から、あなたも「死ぬまでにやりたいこと」を一つずつ実現するために、「やりたいことリスト」を作ってみてはいかがでしょうか?

リストを作り始めるなら、まずは10個から。難しく考えず、心が躍ることを書き出してみてください。そして、一番実現しやすそうなものから、小さな一歩を踏み出してください。その先に広がる喜びの世界が、あなたの人生をさらに輝かせてくれるはずです。

*このコラムへの皆様からのご質問やご感想もお待ちしております。このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。このコラムを元にして起きた不利益は免責とさせていただきます。

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叶多範子(かなだ・のりこ)

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2015年、友人の孤独死と相続問題をきっかけに、カナダのバンクーバーで遺言・相続専門の弁護士アシスタントとしてキャリアをスタート。2020年には終活アドバイザー資格を取得し、終活の視点を取り入れた知識と実務経験を活かしたノート術とコンサルティングを提供しています。
「終活せずに困った!」という後悔の声を「やってて良かった」「ありがとう」と笑顔で未来を彩ることをライフワークとしており、これまで300名以上に国境を越えた安心感を届けています。国内外問わず、すべての人が大切な未来をデザインできるようサポートしています。 家族はカナダ人の夫、2人の息子、愛猫1匹。日々の活動や最新情報は、メルマガ、ブログ、SNSで発信中。

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