カナダ・BC州北東部の村で学校銃撃、容疑者含む9人が死亡

 ブリティッシュ・コロンビア州北東部の小さなコミュニティで学校銃撃事件が発生、容疑者1人を含む9人が死亡した。

 事件が起きたのはドーソン・クリークから北東約120キロにある人口約2,400人のタンブラー・リッジ。連邦警察(RCMP)が2月11日に記者会見した内容によると、2月10日午後1時20分ごろ(太平洋標準時)、警察にタンブラー・リッジ・セカンダリースクールで銃撃が行われているとの通報が入ったという。

 2分後に警察が駆け付けた時には銃声がしていたが、校内に入ると容疑者とみられる人物が死亡しているのを確認した。自死の可能性が高いという。校内では他に6人が死亡しているのを発見。さらに、近くの住宅で2人が死亡しているのを確認した。

 容疑者はタンブラー・リッジ在住ジェシー・ヴァン・ルーツェラー(18歳)。4年前に同スクールを退学。以前からメンタルヘルスで問題を抱え、警察が容疑者の自宅に行ったこともあったと説明した。警察の資料では同容疑者は女性として公表されたが、生まれたときの性別は男性だったとも明らかにした。

 今回の事件については同容疑者の単独犯行の可能性が高いという。現場では長銃1丁と改造された拳銃1丁を押収。銃の所有者や犯行との関係は調査中とした。容疑者は銃のライセンスを所持していたが2024年に失効しているという。

 犯行動機は現時点では不明で、特定の人物を標的にしていたのかも含めて、今後の捜査が必要と語った。

 学校での被害者は、39歳の女性教師、12歳の女子生徒3人、12歳と13歳の男子生徒2人。また住宅内で死亡していたのは、同容疑者の母親(39歳)と義理の弟(11歳)と公表した。住宅で2人を殺害した後、学校に向かったと見られている。

 けが人は、2人が重体または生命に関わるケガを負い、ヘリコプターで病院に搬送された。その他25人がけがを負って治療を受けたが命に別条はないという。

 この事件は、1989年12月6日にモントリオール市のエコール・ポリテクニークで女性14人が犠牲となった事件に次ぎ、カナダ史上2番目に死者数の多い学校銃撃事件となった。

 マーク・カーニー首相は国会で「国全体を衝撃に包んだ」と述べ、犠牲者とその家族に深い哀悼の意を示した。野党各党の党首も、学校で子どもたちが銃撃されるという惨劇に沈痛な面持ちで追悼の言葉を述べた。国会議事堂のあるパーラメント・ヒルと全国の連邦政府庁舎では今後7日間半旗を掲げる。

 BC州デイビット・イービー州首相は10日、11日と会見した。11日夜にはBC州ニーナ・クリガー公安大臣らと共にタンブラー・リッジに到着し、追悼の集いに参加した。BC州は12日に議会開始を宣言する施政方針演説が行われたが、通常は政府の方針を副総督が読み上げるが、今回はタンブラー・リッジの人々への追悼演説とした。

 13日にはカーニー首相らがタンブラー・リッジに行く予定。

(記事 高城玲、北野大地)

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