メトロバンクーバーの2025年住宅販売件数、過去20年で最低に

 グレーター・バンクーバー不動産協会(GVR)が1月5日に発表した最新データによると、2025年の住宅販売件数は23,800件で、過去20年で最低の年間販売件数を記録したことが分かった。2024年の26,561件から10.4%、2023年の26,249件から9.3%減少し、過去10年間の年間平均(31,625件)と比べても24.7%下回っている。

 一方で住宅供給は増加している。2025年にMLS(Multiple Listing Service)へ登録された物件総数は65,335件で、2024年の60,388件から8.2%、2023年の50,893件からは28.4%の増加となった。

 こうした状況を受けて住宅価格は下がっている。メトロバンクーバー全住宅のMLS住宅価格指数によるベンチマーク価格はデータ発表時点で1,114,800ドルで、2024年12月比4.5%、2025年11月比で0.8%下落している。2025年初め以降、戸建て、タウンハウス、コンドミニアムと全ての住宅タイプで価格が下落しているという。

 GVRチーフ・エコノミストのアンドリュー・リス氏は、アメリカとの貿易摩擦が販売や価格に悪影響を与えていると指摘している。ただし「こうした影響は次第に和らいでおり、2025年後半には消費者心理もやや改善している」と述べた。

 また購入者は「価格の下落、金利低下、豊富な選択肢という有利な環境」にあるとし、これが今後の需要回復につながることに期待を寄せている。

(記事 高城玲)

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