ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府とBC州公務員労働組合(BCGEU)の労使交渉が、10月26日に暫定合意に達した。合意には、4年間の毎年3%の賃上げに加え、福利厚生の改善や雇用保障の強化が盛り込まれている。組合員による承認投票は来週にも行われる予定。
これを受けてBCGEUは、組合員約25,000人による8週間に渡るストライキを一時停止した。27日からは、州立酒類販売店(BCリカーストア)や酒類流通倉庫が操業を再開した。
アルコールの仕入れができない状態に陥っていたレストラン業界には朗報となった。しかし、BC州の公務員ストとしては史上最長となったストライキの影響は大きく、システム全体が通常に戻るまでにはかなりの時間がかかる見通し。
BCレストラン・フードサービス協会のイアン・トステンソン会長は、合意を歓迎する一方で、当面は混乱が避けられないとみている。同会長はグローバルニュース電子版の取材に対し、約80万ケースの在庫が流通待ちの状態だと現状について述べた。また、前回(2022年)の2週間のストライキのときは、供給が完全に回復するまで3カ月かかったとし、「今回はクリスマスと新年が迫っているので、3週間以内の復旧を目標にしている」と話した。
(記事 高城玲)
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