美しく、壊れて—福丸直子による金継ぎ

2025年10月14日〜2026年2月21日

オープニングレセプション&アーティスト・トーク
2025年10月11日(土)午後2時〜5時

金継ぎは、割れた陶磁器を漆と金粉で修復する500年の歴史を持つ伝統的な技法である。その修復跡を隠すのではなく、新しい景色にすることで、不完全さや時間の流れを美として称える。

バンクーバーを拠点に活動するアーティスト、福丸直子は金継ぎ技法を、単なる技術としてだけでなく、瞑想的なプロセスとしても捉えている。彼女の作品は、心の癒しに対する力強いメタファーを提示している。それは、割れた陶器と同じように、私たち自身の傷もまた、変容し、輝き、美しいものへと生まれ変わる、私たちの物語の一部となり得るということである。

福丸は、伝統的な素材と技法を尊重しながらも、本能的かつ革新的な技法によって、金継ぎの可能性を広げている。彼女のアプローチは、歴史と感情を結びつけ、ありのままでありながらも輝きを放つ作品を通じて、「修復」という行為の新たな意味を再定義する。

本展は、観る者に「美しく、壊れている」とはどういうことか、そして不完全さの中に強さと美しさを見出すことについて、深く考えるきっかけを与えてくれるであろう。

場所: 日系文化センター・博物館 (6688 Southoaks Cres. Burnaby.  Kingsway x Sperling) エドモンズ・スカイトレイン駅から徒歩またはバス (#119) でお越しいただけます。