ブリティッシュ・コロンビア州フレーザー川のサッカイサーモン(ベニザケ)大量遡上を受けて、カナダ漁業海洋省(DFO)は、8月22日から一部区間でレクリエーションの釣りを解禁した。
フレーザー川の潮汐区間(ミッション・ブリッジから河口まで)では9月2日まで1日2匹まで釣って持ち帰ることができる。また、ミッション・ブリッジからホープまでの非潮汐区間でも9月1日まで同様のルールが適用される。この区間ではピンクサーモンも1日4匹まで釣ることができる。さらにハリソン川やチリワック川などの支流でも、サッカイサーモンやピンクサーモンの釣りが認められている。釣りを楽しむにはライセンスが必要。
フレーザー川でサッカイサーモンの釣りが解禁されるのは2022年9月以来。カナダ・アメリカ太平洋サケ委員会は、今年フレーザー川に960万匹のサッカイサーモンが回帰すると予測している。これは2018年以来最大で、4年に一度のピークの年を除けば1997年以来の規模だという。
グローバルニュース電子版はDFOのサーモン上級顧問アダム・カイザー氏の話として、大量遡上の理由は単一ではなく、政府や先住民による生息地の回復、持続可能な漁獲制限、2019年のビッグバー・クリークの地すべりで塞がれていた遡上路の回復といった取り組みが寄与していると伝えている。
(記事 高城玲)
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