バンクーバー国際空港でハイジャック騒ぎ、容疑者の男を逮捕

 バンクーバー国際空港でセスナ機が空港を占領する事件が起きた。リッチモンドRCMP(連邦警察)の発表によると、7月15日午後1時10分ごろ、セスナ172型の小型軽飛行機がバンクーバー島付近でハイジャックされ、バンクーバー国際空港付近の空域に入っているとの通報を受けた。

 直ちに、警察とローワーメインランド統合緊急対応チーム、RCMP航空部門などが空港に配備された。午後1時45分に問題のセスナ機が空港に着陸、警察は唯一の搭乗者だった男を逮捕した。事故やけが人などはなかったという。空港の広報担当は、この影響で約40分間、全ての便が地上待機となり、9便が他の空港へ迂回したと報道陣に語った。

 RCMPは16日に声明で、男はハイジャックの疑いで起訴されたと発表。容疑者はシャヒール・カシム(39歳)で、次回の出廷は7月22日に予定されているという。

 カシム容疑者はビクトリア国際空港で飛行教官を脅迫し飛行機をハイジャックした疑いが持たれている。警察は犯行動機を「思想的な動機」としているが詳細は明らかにしていない。

 事件後、複数の報道機関が飛行機はビクトリア・フライングクラブのものと報じた。同クラブのコリン・ウィリアムソン代表は、報道機関への取材にカシム容疑者はクラブの会員ではないと話している。

(記事 高城玲)

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