メトロバンクーバーで新条例、賃貸アパートの貸主に室温管理義務

 夏の猛暑から人々を守る取り組みとして、バンクーバー市近郊のニューウエストミンスター市議会は3月30日全会一致で新しい条例を可決した。賃貸アパートで貸主は、少なくともユニット内の1部屋は平均室温を午後8時から翌朝8時までは26℃以下に保つことを義務付けられる。

 新条例制定に同市ナディーン・ナカガワ市議は市議会で、2021年の熱波(ヒートドーム)について言及しヒートドームは今後もあり得ると述べ、「最も危険な場所が人々の自宅であってはならない」と語った。

 2021年6月末、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州は前例のないヒートドームに襲われた。各地で40度以上の気温を記録、夜間も高温が続いた。BC州検視局によると、この猛暑で619人が死亡、同市では33人が死亡したという。

 ナカガワ市議によると同市では、死亡した人の多くは古い賃貸住宅に居住し、ヒートドーム時に人口比で最も多くの死亡者を出した地域だったという。

 今回の新条例によって、貸主が安全な室温を維持しなかった場合、最大750ドルの罰金が科せられる。ただ、必要な対策を講じる期限は設定されていない。

(記事 高城玲)

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