MLSバンクーバー・ホワイトキャップスの2026年シーズンが開幕した。今季の開幕戦はホームでレアル・ソルトレイクと対戦。ほぼ満員のファンが詰めかけたBCプレースで幸先よく白星発進となった。
2月21日(BCプレース:23,546)
バンクーバー・ホワイトキャップス 1-0 レアル・ソルトレイク
前半の38分、レアル・ソルトレイクがゴールを決めるもオフサイドで無得点。前半を0-0で折り返して迎えた後半。57分にアジエル“AZ”ジャクソン(#22)決め1-0。この1点を守り切った。
「難しい試合」もシーズン初戦を白星

ソレンセン監督は試合後「難しい試合だった」と今季初白星も厳しい表情だった。特に前半は厳しかったが、後半1点を取って動きがよくなったと語った。
GK高丘は、前半はボールを持ちながらも得点できなかったが「後ろとしては固くいこうという話をしていました」と冷静に受け止めていた。2月18日にコスタリカで行われたConcacaf Champions Cup1回戦では、ボールを持ちながらも点を取れず0-0に終わったこともあり、「後ろはぶれずにチャンスが来るのを待っていた」と振り返った。
結果的に1点差の辛勝だったが、守りでは危なげないプレーで今季開幕戦に点を与えずクリーンシートとなった。
2025年シーズンは3つの決勝で1勝2敗も、今季のモチベーションに
2025年シーズンはホワイトキャップスにとっても、高丘にとっても、初めての経験が多い1年だった。3つのトーナメントで決勝に進むという快挙を成し遂げたが、カナディアンチャンピオンシップでは優勝したものの、Concacaf Champions Cupはメキシコでの決勝で敗れ、MLSカップ決勝ではマイアミでインテルの前に沈んだ。
しかし高丘は、「新しい景色を見られたというのはクラブとして大きいと思います」と敗れはしたもののこれまで経験したことがなった決勝という舞台を踏んだことが今後に生きると前向きに捉えた。「勝ちきれなかったのはその時のチームの実力」と振り返り、「そういう決勝の舞台で勝ちきれるチームになりたいし、自分もそれにふさわしいプレーヤーになりたいという思いです」と今季を向いた。
「決勝で負ける経験というのは言葉で言い表すには難しい感情になりましたけど」と複雑な心境も吐露したが、「それさえも糧にしてやっていかなくてはいけないと思いますし、チームとしても、個人としても、モチベーションは高いので、良いエネルギーにして今年をやりきりたいという気持ちです」と語った。
そして迎えたホワイトキャップスでの4年目のシーズン。開幕にあたり「4年もいると思ってなかったというのが正直なところですけど」と笑顔を見せ、ただ「1年目から本当に、チームからも、ファン・サポーターからも、愛情をもらっていることに感謝しています」と言う。
そのお返しはもちろん優勝。昨季MLSカップ決勝まで進み、チームの新しい歴史の一ページの一員として、「4年目ですけど、新たな気持ちでゼロからシーズンを戦って、笑って終われればいいかなと思っています」と今季の第1歩を踏み出した。
MLS西カンファレンス覇者としての自覚も

MLSカップ決勝では敗れたものの、西カンファレンスのチャンピオンとして「相手は僕たちを倒そうと思ってくる」と自覚する。昨季突然の入団で大きな話題となった元ドイツ代表MFミュラー(#13)も契約更新し、チームは昨季とほとんどメンバーが変わっていない。それぞれがチームとして何をしなければならないか分かっていると思うと昨季からの積み上げを期待する。
高丘自身も昨季で契約終了したが、シーズンオフに2027年夏まで契約を更新した。MLSは、今季はFIFAワールドカップ、来季は欧州に合わせるシーズン期間移行のため、不規則なスケジュールとなる。
チャンスがあればヨーロッパやほかの国でプレーすることに挑戦したい思いもあったというが、「ホワイトキャップスも高く評価してくれましたし、去年はあと一歩というところで終わったので、その悔しさを晴らすということも含めて、もう1年半(ホワイトキャップスで)やろうと決めました」と語った。
(取材 三島直美/写真 斉藤光一)
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