メトロバンクーバーで就寝中の女性が撃たれて負傷、相次ぐ恐喝事件に関連か

 バンクーバー市郊外のサレー市で10月12日、何者かが民家に向けて発砲し、寝ていた女性が負傷する事件が発生した。

 サレー市警察(SPS)によると、事件が起きたのは同日午前3時頃。103-Aアベニュー13,000番台の住宅前に車両が停まり、建物に向けて発砲した後、逃走したという。

 事件当時、家には数人がいて被害者はそのうちの一人。20代半ばの女性で、寝ている時に銃弾を受けた。救急隊員が現場で救命処置を行い、重体で病院に搬送されたが、その後容体は安定しているという。

 警察は今回の事件について逮捕も含めて容疑者に関する情報には言及していない。SPSのリンジー・ハウティン巡査部長は10月14日、最近サレー市で相次いでいる恐喝事件(エクストーション)のひとつだとし、「2025年に発生した恐喝関連の発砲事件で、けが人が出たのはこれが初めて」との認識を示した。ただ、この事件の被害女性や家にいたほかの住人については、容疑者の標的ではなかった可能性が高いという。

 SPSによると、今年に入り恐喝事件の通報が56件、関連する発砲事件が31件発生。主に南アジア系コミュニティの個人や企業が手紙や電話などを通じて金銭を要求される脅迫を受けているという。

 サレー市では恐喝事件解決のための専用通報ラインを設けたほか、有罪判決につながる情報を提供した人に最大25万ドルの報奨金を支払う基金も設立した。

 今回の事件に関する情報は、サレー市警察(電話:604-599-0502、ファイル番号25-89656)に連絡を。匿名での情報提供は、Crime Stoppers(1-800-222-8477) で受け付けている。

(記事 高城玲)

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