メトロバンクーバー地域行政区は9月3日、メトロバンクーバーとフレーザーリバーに大気質警報を発令した。
バンクーバーは朝から白くかすんだ状態が続いた。同行政区によると、警報は数日続く見込みで、天候の変化があるまで継続される可能性があるという。
原因はブリティッシュ・コロンビア(BC)州で発生している山火事で、バンクーバーに最も近い所ではホープの東側、ウィスラー付近で発生しているという。またカリブー地域の大規模な山火事やアメリカで発生している山火事も影響していると説明している。
カナダ環境・気候変動省も同行政区の警報を受け、大気に関する特別注意報を発令。さらに注意報はBC州のほぼ全域に出されている。さらにアルバータ州のほぼ全域には警報を発令している。
カナダ環境省はスポーツやイベントなどの屋外活動を中止して、なるべく屋外で過ごす時間を制限するなどの対策を呼び掛けている。
大気質汚染の影響を受けやすい人は、高齢者、妊婦、乳児や幼児、持病や慢性疾患がある人、屋外労働者など。症状としては、目・鼻・喉への刺激や頭痛、軽い咳などで、重症になると胸の痛みや激しい咳が起きるという。緊急の場合は医療機関を受診するよう呼び掛けている。
バンクーバー市は退避する必要がある場合はクリーンエアースペースとして市内公立図書館などを指定している。また健康状態について相談したい場合はHealthLink BC 811に電話して必要な情報を得ることもできるとアドバイスしている。
メトロバンクーバーを含むBC州南部では9月に入っても気温が高い状態が続いている。一部には高温注意報も出されているため、水分補給や涼しい場所に避難するなど引き続き注意を呼び掛けている。
(記事 北野大地)
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