ホワイトキャップス、ヒューストンと1-1の引き分け 西カンファレンスで3位に
バンクーバー・ホワイトキャップスは8月17日、ヒューストン・ダイナモと対戦。試合開始直後に得点しそのまま逃げ切るかのように思えたが、91分過ぎのアディショナルタイムに失点、1-1で試合を終えた。
8月17日(BCプレース:26,031)
バンクーバー・ホワイトキャップス 1-1 ヒューストン・ダイナモ
ホワイトキャップスは6分にホワイトがペナルティキックを確実に決め1-0。その後両チームとも得点がないまま90分が過ぎた。しかしアディショナルタイムの91分にダイナモがゴールを決め1-1。試合はそのまま引き分けた。
ミュラー初ゴールはオフサイド
チケットは完売、満員の26,031人を動員した。この日集まった多くのファンの注目を集めたのは、加入したばかりのトーマス・ミュラー。FCバイエルン・ミュンヘンで17シーズンにわたってプレー。公式戦150得点を記録し数々のタイトル獲得に貢献したスター選手の初試合とあり、会場には早速ミュラーの背番号13を付けたファンやドイツの国旗を持つファンの姿などが多く見られた。
5日前にドイツから到着したばかりのため先発ではなかったミュラーは、61分に満を持して出場。待ちかねた観客からは大きな歓声があがった。そして出場のわずか3分後、初ゴールを決めたかのように見え会場のムードも最高潮に。残念ながらゴールはオフサイドと判定され得点にはならなかったが、間近で見るミュラーのプレーはファンを大いに沸かせた。

試合後ミュラーは「ゴールを決めた瞬間は本当にすばらしかった。スタジアムの騒音とチームメートの反応、すばらしいスタートだった」と笑顔で振り返った。「最終的には残念な結果だったのだが、それがゲームというもの」とも。
ソレンセン監督もゴールについて「残念ながらオフサイドだったが、サッカーには起こること。ピッチに出たとたんに得点するというすばらしい展開にはならなかったが、彼のパフォーマンスにはとても満足している」と話した。「とても高いサッカーIQを持っている選手なので、自分のポジションや攻撃すべきスペースを理解しているのが見えるプレーだった」と今後のプレーへの期待も。今後のミュラーの先発起用については「到着から大変忙しい日々を過ごしてきているので、体調を整え様子を見ながら先発も考えていきたい」と語った。
ミュラーは初戦の感想を「最終的には今日の結果を受け入れ、次の数週間で改善していく必要はあると思う」と話し「このチームに入ったばかりで、このリーグで試合をするのも初めて。何が正しいか間違っているかを理解するには数週間が必要だと思う。ただ今日の試合を終えた時点でとても良い感触を得た」と笑顔を見せた。「温かい歓迎を受けバンクーバーの文化についても学ぶことができた」と到着以来の歓迎に感謝し、「良い時間を過ごしているが、自分の目的はこのチームと共に特別なことを成し遂げること」と今後の活躍への意気込みも話し会見を終えた。
高丘、アディショナルタイムに失点でクリーンシートならず

ホワイトキャップスは試合開始早々6分にホワイトが決めたペナルティキックでの1点を90分まで守り切っていたが、アディショナルタイムに同点にされた。7月26日に無失点だったスポルティング・カンザスシティ戦以来のホームゲームだったが、あと少しのところでクリーンシートを逃した。
8月・9月のホームゲーム(https://www.whitecapsfc.com/)
8月23日(土)6:30pm セントルイス・シティSC戦
9月13日(土)6:30pm フィラデルフィア・ユニオン戦
9月24日(水)7:30pm ポートランド・ティンバーズ戦
(取材 Michiru Miyai/写真 斉藤光一)
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