BC州イービー州首相、雇用や経済を重視した内閣改造を発表

 ブリティッシュ・コロンビア州デイビッド・イービー州首相は7月17日、内閣改造を発表した。記者会見では「選挙、そして前回の内閣発足以来、世界は大きく変わった」とし、「新たに編成したチームが今の時代の要請に応えてくれると確信している」と述べた。

 州政府の声明によると今回の内閣改造は「雇用や経済、地域社会における州民のニーズに重点を置くための戦略的な改編」と位置づけているという。各大臣の専門性と経験を重視した布陣により、経済成長、投資機会の獲得、公共サービス強化という大きな課題に取り組み、より強いBC州とアメリカへの依存度が低い持続可能な経済を目指すとしている。

新たな内閣の主なポストは以下のとおり

ラヴィ・カーロン:雇用・経済成長大臣
ニナ・クリーガー:公共安全・法務総監大臣
ジェシー・サナー:高等教育・未来スキル大臣
クリスティーン・ボイル:住宅・地方自治大臣
ダイアナ・ギブソン:市民サービス大臣
アン・カン:観光・芸術・文化・スポーツ大臣
スペンサー・チャンドラ=ハーバート:先住民族関係・和解大臣
リック・グルマック:AI・新技術担当国務大臣

また今回、以下の議員が新たに政務次官に任命された。

アムナ・シャー:反人種差別施策・メンタルヘルス・依存症担当
ギャリー・ベッグ:サレー地域インフラ担当
ジョージ・チョウ:ダウンタウン・イーストサイドおよびチャイナタウン担当
ポール・チョイ:貿易担当

 今回の内閣改造は、イービー政権発足からは3回目、前回の選挙からは約9カ月後の改編となる。声明によると、女性の大臣が19人と過半数を占め、重要かつ複雑な役割を担っているという。また、経験あるリーダーと若い世代、新しい顔ぶれ、多様なバックグラウンドをバランスよく配置、州民の多様性と価値観を反映する政権であると強調している。

(記事 高城玲)

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