カナダの建国記念日にあたるカナダデー。今年も各地でさまざまなイベントが7月1日に開催された。特に今年はトランプ大統領の「51番目の州」発言もあり、例年以上に愛国心が爆発したカナダデーになった。

リッチモンド市スティーブストンでは毎年恒例のサーモンフェスティバルが開催された。今年で78回目となる。開会式ではリッチモンド市マルコム・ブロディ市長が「ハッピー・カナダデー」と叫ぶと会場からはさらに大きな声で「ハッピー・カナダデー」の大合唱が返ってきた。在バンクーバー日本国領事館・髙橋良明総領事もあいさつ。岡垣さとみ首席領事も出席した。
戦前に和歌山県から多くの漁師が移民し、サーモン漁でにぎわった地域として知られるスティーブストンは、日系コミュニティと関りも深い。フェスティバルでは、今年も、武道、琴やいけばな、書道などの伝統文化がマーシャルアートセンターで披露され、日系文化センターでは日本語学校などがブースを出して、どこも大勢の人でにぎわっていた。

その他にも、朝からはパレード、午後からはステージやアートショー、マーケットプレース、もちろん主役のサーモンバーベキューにも長蛇の列ができていた。
10年以上フェスティバルの理事を務めるジム・コジマさんは「今年は去年よりもさらに多い人が集まっている」と笑顔を見せる。
1946年に始まったというサーモンフェスティバル。夏の陽ざしがまぶしい晴天のカナダの誕生日に今年も多くの笑顔がスティーブストンに集まった。



(取材 三島直美)
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