バンクーバー市近郊の市で、犯罪増加で警察のパトロール強化

 ニューウエストミンスター市警察は5月23日、同市ダウンタウン地域の安全を強化するため一時的な人員再配置計画を開始すると発表した。これはニューウエストミンスター市で最近、重大な無差別暴行事件や刺傷事件が起きたこと、今年に入って暴行、強盗、窃盗、器物損壊などの犯罪が増加していることを受けたものだという。

 アンドリュー・リーヴァー巡査部長は声明で「ここ数週間、ダウンタウンで深刻な事件が相次いでおり、多くの市民やビジネス関係者から地域の安全について懸念の声が寄せられている」と述べた。この計画のもと、ダウンタウン全域に制服または私服の犯罪阻止およびギャング対策チームを配備し、自転車や徒歩、車で巡回する。

 同市では今月5日午後1時ごろ、カーナーヴォン・ストリートと10番ストリート付近の横断歩道でベビーカーを押していた女性が、なんの前触れもなく見ず知らずの男から暴行を受ける事件が起きた。幸いにも子どもにけがはなかったが母親は顔を殴られて負傷した。警察はコキットラム市在住のリチャード・ワン容疑者(27歳)を逮捕した。暴行罪などで起訴されている。

 翌6日にはコロンビア・ストリート500番台で女性が刃物で両腕を刺される事件が起きた。被害者は出血がひどく、病院に搬送される前に警察官が現場で応急処置を行ったという。

(記事 高城玲)

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